2020年8月26日水曜日

マシュー・ヒルトン(Matthew Hilton)「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

IBF世界J・ミドル級王者。カナダのパワーファイター。バスター・ドレイトン戦、ジャック・キャラハン戦、ロバート・ハインズ戦を紹介します。

マシュー・ヒルトン(Matthew Hilton)ボクシング・ブログ「世界の強豪ボクサー」[Google Blogger]

マシュー・ヒルトン(カナダ)
身長171cm:オーソドックス(右構え)

マシュー・ヒルトン 15R 判定 バスター・ドレイトン
(IBF世界J・ミドル級タイトル戦、1987年)
ヒルトン:左ジャブ、右ストレート、左右フック
ドレイトン:左ジャブ、右ストレート、左右フック
(ダウンシーン)
1R:右フックでドレイトンがダウン
(感想:ヒルトンがタイトル獲得。カナダ・オンタリオ州出身のヒルトン。兄もボクサーで、「ヒルトン兄弟」の三男(父もボクサーだった)。6歳の時にボクシングを始め、アマチュアでは全勝だったという。プロ入りしてからは、全盛を過ぎたビト・アンツォフェルモ、ウィルフレド・ベニテスらを下して経験を積み、これまで26戦全勝(21KO)。ジャブとパワフルなフックを振るうスタイル。34歳の王者ドレイトンはボクサータイプでジャブを基本に試合を進めるタイプであるが、大きな振りのフックには威力がある。モントリオールでの一戦。1R、右フックでドレイトンがダウン(「ダウンを奪った」というより「ぶっ倒した」という感じの倒し方)。その後はパワーのヒルトン、テクニックのドレイトン、といった展開。判定は3-0。ドレイトンは良いジャブ、ストレート、フックを打てるにもかかわらず、倒しに行くような攻めをしなかったため負けてしまった。ヒルトンはジャブは少な目で、大振りのフック攻め。疲れそうな戦い方だが、左右フックのボディ打ちは迫力があった。)

マシュー・ヒルトン 2R TKO ジャック・キャラハン
(IBF世界J・ミドル級タイトル戦、1987年)
ヒルトン:左ジャブと左右フック
キャラハン:左ジャブと右ストレート
(ダウンシーン)
2R:左フック、右フックで2度、キャラハンがダウン
(感想:ヒルトンがタイトル初防衛。アトランチックシティでの試合。挑戦者キャラハンは無敗の選手。インディアナ州のJ・ミドル級タイトルを獲得している。ジャブを使うキャラハンにヒルトンはフック攻撃。2R、キャラハンが二度のダウン。立ったが、セコンドがリングインして試合終了。ヒルトンが強打で勝利。この試合は当時ミスマッチと言われたが、相手の一番得意なパンチを食って早く終わってしまうのはよくあること。後、キャラハンはトロイ・ウォータース(オーストラリアの「ウォータース兄弟」の一人。後、テリー・ノリスやサイモン・ブラウンの世界王座に挑戦、敗北)にオーストラリアでKO負け。一定のレベル以上の選手には勝てなかったようだ。)

ロバート・ハインズ 12R 判定 マシュー・ヒルトン
(IBF世界J・ミドル級タイトル戦、1988年)
ヒルトン:左ジャブ、右ストレート、左右フック
ハインズ:右ジャブ、左ストレート、左右フック
(ダウンシーン)
2R:連打でハインズがダウン
3R:右フックでハインズがダウン
(感想:ハインズがタイトル獲得。ヒルトンの二度目の防衛戦はボクシングの本場ラスベガス。挑戦者はサウスポーのハインズ。TKOで喫した敗北が一つだけあるが、全米J・ミドル級タイトルを獲得するなど、ここのところ連勝中。フットワークを使い、接近してフック、アッパーを打つ器用なハインズ。ヒルトンは荒っぽいフックを振り回して叩きつける。2R、3Rにダウンを奪い、攻めるヒルトン。激しい打ち合い(8Rなど)。しかし、ジャブ、ストレートでハインズが序盤の劣勢を挽回していく。判定は3-0。ヒルトンはこれが初黒星。タイトルを獲ったときよりもジャブが少な目。「スーパースター候補」と言われていたが、振り回すボクシングスタイルではこれが限界か。後、ハインズは初防衛戦でダーリン・バン・ホーンに判定負け、王座陥落。ヒルトンはダグ・デウィットのWBO世界ミドル級タイトルに挑戦して敗北し、王座に返り咲くことはなかった。)

①「IBF World Light Middleweight Title
Buster Drayton vs. Matthew Hilton」
②「IBF World Light Middleweight Title
Matthew Hilton vs. Jack Callahan」
③「IBF World Light Middleweight Title
Matthew Hilton vs. Robert Hines」

バスター・ドレイトン(Buster Drayton)のページ
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ダグ・デウィット(Doug DeWitt)のページ

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