タイレル・ビッグス(アメリカ)
身長196cm:オーソドックス(右構え)
①タイレル・ビッグス 8R 判定 ジェームス・ティリス
(ヘビー級戦、1986年)
ビッグス:左ジャブ、右ストレート、左右フック
ティリス:左ジャブ、右ストレート、左右フック
(感想:ビッグスが勝利。フィラデルフィア出身のビッグス。アマチュアでは数々のタイトルを獲得。ロサンゼルスオリンピック(1984年)ではスーパーヘビー級で当然のように金メダル。プロ入り後、連勝して順調なキャリアに見えたが、プライベートで問題アリ。ボクシングに集中できるのか、といったところ。ティリスは1981年にマイク・ウィーバーのWBA王座に挑戦したこともあるベテラン。デビュー当初に早い回でKO勝ちすることがあったため「クイック」と呼ばれるようになった。共にジャブで試合を組み立てるタイプの選手。しかしティリスは上半身の力で打つタイプで、腰の入ったパンチが少ない。ジャブと連打の正確さで判定はビッグス。ダウンシーンは無し。ティリスのニックネームは「クイック」だが、ビッグスの方が速かった。ビッグスは左フックと右ストレートも迫力があった。)
(ヘビー級戦、1986年)
ビッグス:左ジャブ、右ストレート、左右フック
スナイプス:左ジャブと左右フック
(ダウンシーン)
3R:右ストレートでスナイプスがダウン
(感想:ビッグスが勝利。スナイプスは1981年にラリー・ホームズのWBC王座に挑戦したこともあるベテラン。ニューヨーク「マジソン・スクエア・ガーデン」での試合。フットワークとジャブのビッグス。スナイプスはジャブを使いながら大振りのフックで一発を狙う。3R、強烈な右ストレートでスナイプスがダウン。7Rには激しい接近戦。パンチの正確さで判定はビッグス。ビッグスは左フックのボディ打ちにキレがあり、ジャブでスナイプスを後退させるなど、離れても接近しても優勢だった。スナイプスの左右フックはヘビー級らしい迫力があったが、バランスが悪く、ディフェンスができていないように見えた。)
③マイク・タイソン 7R KO タイレル・ビッグス
(WBA・WBC・IBF世界ヘビー級タイトル戦、1987年)
ビッグス:左ジャブと左右フック
タイソン:左ジャブと左右フック
(ダウンシーン)
7R:左フックで2度、ビッグスがダウン
(感想:タイソンがタイトル防衛。全勝のビッグス。アトランチックシティで初の世界挑戦。オリンピック金メダリストのビッグスとしてはオリンピックでは予選落ちだったタイソンに負けてたまるか、といったところ。モハメド・アリばりにフットワークとシャープなジャブを使うビッグス。タイソンもジャブを使いながら前進。ビッグス得意のジャブをかわし、逆にジャブを決めるタイソン。ビッグスはタイソンの規格外のパワーに押され、ジャブとクリンチで何とかしのぐ。7R、ビッグスが強打で二度のダウン。二度目のダウンと同時にレフェリーストップ。タイソンはスパーリングをするときは相手はプロテクターを着け、腹にはタオルを巻いてタイソンの強打を受けたという。試合ではプロテクターもタオルも無し。そんなパンチをまともに打たれてはビッグスのようになるのも当然。圧倒的なパワーの差があった。ビッグスはこの後、負けが多くなり、オリンピック・スーパーヘビー級金メダリストは世界王座に就くことなくリングを去った。)
Tyrell Biggs vs. James Tillis」
②「Heavyweight
Tyrell Biggs vs. Renaldo Snipes」
③「WBA・WBC・IBF World Heavyweight Title
Mike Tyson vs. Tyrell Biggs」
ジェームス・ティリス(James "Quick" Tillis)のページ
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レナルド・スナイプス(Renaldo Snipes)のページ
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マイク・タイソン("Iron" Mike Tyson)のページ
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