2022年7月22日金曜日

ホルヘ・エリセール・フリオ(Jorge Eliécer Julio)「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

WBA・WBO世界バンタム級王者。速いジャブ、連打が武器のコロンビア人。世界王座を懸けたエディ・クック戦、フランシスコ・アルバレス戦、ダニエル・ヒメネス戦を紹介します。

ホルヘ・エリセール・フリオ(Jorge Eliécer Julio)ボクシング・ブログ「世界の強豪ボクサー」[Google Blogger]

ホルヘ・エリセール・フリオ(コロンビア)

身長166cm:オーソドックス(右構え)

ホルヘ・エリセール・フリオ 12R 判定 エディ・クック

(WBA世界バンタム級タイトル戦、1992年)

フリオ:左ジャブ、右ストレート、左右フック

クック:右ジャブ、左ストレート、左右フック

(ダウンシーン)

7R:右フックでクックがダウン

9R:左ストレートでフリオがダウン

(感想:フリオがタイトル獲得。ソウルオリンピック、バンタム級銅メダリストのフリオ。13歳でボクサーに。アマチュアでは国内王者になり、オリンピック出場。プロでは、アブラハム・トーレス(辰吉丈一郎や葛西裕一と日本で戦った男)に勝利するなど、これまで全勝(ただし、これまでの試合は全てコロンビア)。世界初挑戦。王者クック(アメリカ)はやや小柄なサウスポー。強打者イスラエル・コントレラスをKOしてこのタイトルを獲得。これが初防衛戦。コロンビアのカルタヘナで行われた試合。互いに警戒してディフェンスしながらジャブ、ストレート。7R、クックが攻めたところに右フックがヒットしてダウン。ポイントを挽回しようとクックは左ストレートで攻める。フリオは足とジャブを使う。9R、左ストレートでフリオがダウン。一進一退の展開。12R、クックの左ストレートでフリオがピンチ。判定は3-0。フリオのジャブが評価されたか。フリオはパンチの打ち方が良く、パワーもありそう。しかしながら、無理に攻め込まず、ジャブでポイントを取る慎重なボクシング。「所変われば品変わる」というが、コロンビアのボクサーやファンはこういう「攻めないボクシング」でも満足なのだろうか?)


ホルヘ・エリセール・フリオ 9R TKO フランシスコ・アルバレス

(WBA世界バンタム級タイトル戦、1993年)

フリオ:左ジャブ、右ストレート、左右フック

アルバレス:左ジャブ、右ストレート、左右フック

(感想:フリオがタイトル初防衛。カルタヘナでのコロンビア同士の一戦。挑戦者アルバレスはWBA12位。コロンビア・バンタム級タイトルを獲得したことがあるが、オルランド・カニザレスのIBF世界バンタム級への挑戦は判定負けに終わっている。粘り強く前に出るアルバレス。しかし、パンチのキレに欠けるため、攻めてもかわされてしまう。フリオはいつものようにスピーディなジャブ、右ストレートを使い、時折サウスポーにスイッチしてジャブをヒットさせる。8R終了後、アルバレスが棄権。顔の負傷が原因と思われる。ダウンシーンは無し。実力差があった試合。できればフリオには力強くダウンの一つでもとって欲しかったところ。)


ホルヘ・エリセール・フリオ 9R TKO ダニエル・ヒメネス

(WBO世界バンタム級タイトル戦、1998年)

フリオ:左ジャブ、右ストレート、左右フック

ヒメネス:左ジャブ、右ストレート、左右フック

(ダウンシーン)

9R:右フックでヒメネスがダウン

(感想:フリオがタイトル防衛。WBA王座をジュニア・ジョーンズに奪われて初黒星を喫したフリオ。その後、WBO世界バンタム級暫定王座を獲得し、正規王者に昇格。これまで37勝(28KO)1敗。プエルトリコの挑戦者ヒメネスは「コブラ」のニックネームを持つ男で、26勝(13KO)5敗1分。WBO世界J・フェザー級王座、WBO世界バンタム級王座を獲得しており、かつて保持していた王座の奪回を目指す状況。プエルトリコ・バヤモンでの一戦。伸びるジャブ、振りが大きめのフックを使うヒメネス。フリオはジャブ。共に左を器用に使うタイプだが、スピードはフリオ。ヒメネスもいいパンチを打つが、徐々に受け身の姿勢に。8R、右フックで劣勢になったヒメネス。右ストレートでダウン(しかし、レフェリーはこれをダウン扱いせず。微妙なパンチではあったが)。フリオも右を食うがひるまない。9R、パワフルな右フックでヒメネスがダウン。立ったがレフェリーは試合を止めた。ヒメネスはストップに不満のようだったが、押され気味の状態になることが多かった。元々しっかりした打ち方ができるフリオが積極的に攻める姿勢で快勝。しかしその後、ジョニー・タピアに王座を奪われ、二階級制覇を狙ってマニー・パッキャオに挑戦したが惨敗。打たれ弱さはあったが、センスの良いパンチをリズミカルに使う強豪だった。)

①「WBA World Bantamweight Title 

Eddie Cook vs. Jorge Eliécer Julio」

②「WBA World Bantamweight Title 

Jorge Eliécer Julio vs. Francisco Alvarez」

③「WBO World Bantamweight Title 

Jorge Eliécer Julio vs. Daniel Jimenez」

イスラエル・コントレラス(Israel Contreras)のページ

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ジュニア・ジョーンズ("Poison" Junior Jones)のページ

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マニー・パッキャオ(Manny Pacquiao)②のページ 

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