六階級制覇王者。フィリピンの英雄。スーパーバンタム級時代のホルヘ・エリエセール・フリオ戦、エマヌエル・ルセロ戦、マルコ・アントニオ・バレラ戦(初戦)を紹介します。
マニー・パッキャオ(フィリピン)
身長166cm:サウスポー
①マニー・パッキャオ 2R TKO ホルヘ・エリエセール・フリオ
(IBF世界スーパーバンタム級タイトル戦、2002年)
パッキャオ:右ジャブ、左ストレート、左右フック
フリオ:左ジャブ、右ストレート、左右フック
(ダウンシーン)
2R:ワンツー、左ストレートで2度、フリオがダウン
(感想:パッキャオがタイトル防衛。メッドグン・3Kバッテリーに敗北後、フライ級からスーパーフライ、バンタムを飛ばしてスーパーバンタム級に階級を上げたパッキャオ。好選手レーロホノロ・レドワバをKOしてIBF世界スーパーバンタム級タイトルを獲得。これまで33勝(24KO)2敗1分。テネシー州メンフィスで二度目の防衛戦。挑戦者フリオ(コロンビア)は元WBA・WBO世界バンタム級王者で、ジュニア・ジョーンズとの試合(1993年)でおなじみ。ショートパンチを得意とする器用なタイプで、これまで44勝(32KO)3敗。共にジャブ。パッキャオは左ストレート、フリオはフックで攻撃。2R、ワンツー(右ジャブからの左ストレート)でフリオがダウン。さらに左ストレートでダウンを追加。立ったが強打を浴びてレフェリーストップ。全盛を過ぎていたのかもしれないが、あのフリオが惨敗(次の試合でイスラエル・バスケスにKOされて引退)。小さい身体のパッキャオが異常なほど強いパンチを見せた。拳、手首が相当鍛えられているのだろう。)
②マニー・パッキャオ 3R TKO エマヌエル・ルセロ
(IBF世界スーパーバンタム級タイトル戦、2003年)
パッキャオ:右ジャブ、左ストレート、左右フック
ルセロ:左ジャブ、右ストレート、左右フック
(感想:パッキャオがタイトル防衛。ロサンゼルス「オリンピック・オーディトリアム」での四度目の防衛戦。ルセロはこれまで21勝(12KO)1分で無敗のメキシカン。WBC米大陸王座(スーパーバンタム級)を獲得、防衛してきた。しっかりガードを固めて、妙に低い姿勢から振りの大きい左右フックを思い切って打っていくルセロ。パッキャオは右で距離を取って得意の左ストレートを狙う。3R、左ストレートを食ってフラフラになったルセロ。レフェリーが試合ストップ。一発で終わってしまった(ダウンシーンは無し)。最早普通のレベルの選手と試合をするのは時間の無駄という感じになったパッキャオ。その後さらに大物感をアップさせ、ビッグマッチ路線を突き進む。ルセロは後、IBFの地域王座を獲得したが、次第に負けが込むようになっていった。)
③マニー・パッキャオ 11R TKO マルコ・アントニオ・バレラ
(フェザー級戦、2003年)
パッキャオ:右ジャブ、左ストレート、左右フック
バレラ:左ジャブ、右ストレート、左右フック
(ダウンシーン)
1R:パッキャオがダウン(?)
3R:ワンツーでバレラがダウン
6R:フック連打でバレラがダウン
11R:連打でバレラがダウン
(感想:IBF世界スーパーバンタム級王者のパッキャオがノンタイトル戦に出場(「リングマガジン認定・世界フェザー級タイトルマッチ」という名目で行われた)。バレラはスーパーバンタム級とフェザー級の世界二階級制覇王者(後に三階級制覇)。これまで57勝(40KO)3敗。ホルヘ・エリエセール・フリオと同様、バレラもまたジュニア・ジョーンズと激しい試合をしたことがある(1996、97年)。テキサス州サンアントニオ「アラモドーム」での一戦。会場ではオスカー・デラ・ホーヤが観戦。1R、左ストレートをヒットさせたパッキャオが転倒。レフェリーはなぜか「ダウン」としてカウントを取る(かするようなパンチが当たったのかも)。互いにジャブ、ストレート、接近してフック連打。2R、パッキャオが回転の速い連打を見せる。3R、痛烈なダウンシーン。この3Rで両選手のパワーと実力の違いが明らかに。一発一発を強く当てようとするバレラだが、パッキャオのパンチは速いうえにパワーがある。6Rのダウン。7R、バレラがバッティングで負傷。9R、バレラが反則打で減点。11R、連打でバレラがダウン。立ったが連打にさらされたところでバレラのセコンドが棄権を申し入れ、試合終了。バレラはパンチがあるタフ男。パッキャオはそんなバレラに力の違いを見せつけた。)
Manny Pacquiao vs. Jorge Eliecer Julio」
②「IBF World Super Bantamweight Title
Manny Pacquiao vs. Emmanuel Lucero」
③「Featherweight
Manny Pacquiao vs. Marco Antonio Barrera」
レーロホノロ・レドワバ(Lehlohonolo Ledwaba)のページ
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ホルヘ・エリセール・フリオ(Jorge Eliécer Julio)のページ
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マルコ・アントニオ・バレラ(Marco Antonio Barrera)のページ
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