脅威的なパワーの左ストレートで六階級制覇したフィリピンの英雄。フライ級時代の寺尾新戦、チャチャイ・ダッチボーイジム戦、メッドグン・3Kバッテリー戦を紹介します。
マニー・パッキャオ(フィリピン)
身長166cm:サウスポー
①マニー・パッキャオ 1R TKO 寺尾新
(フライ級戦、1998年)
パッキャオ:右ジャブ、左ストレート、左右フック
寺尾:左ジャブ、右ストレート、左右フック
(ダウンシーン)
1R:左フック(?)、右フック、左フックで3度、寺尾がダウン
(感想:「偉人」と言っても良いかもしれないパッキャオ。身長166cmのフライ級だった男がスーパーウェルター級の世界王座を獲得。ありえないことを成し遂げてしまった。本名「エマヌエル・ダピドゥラン・パッキャオ」。ニックネームは「Pac-Man(パックマン)」(ちょっとカワイイ感じ)。フライ級時代の試合をまず紹介。WBA世界フライ級5位のパッキャオ。これまで22勝(13KO)1敗。寺尾は日本フライ級2位で10勝(1KO)2敗1分。1R、左ストレートを当てようとするパッキャオ。寺尾は足でリズムを取って右ストレートと左フックを狙う。バッティングで寺尾が倒れる。顔面にマトモに食らってダメージが深そう。それを「ダウン」としてカウントするレフェリー。その後、寺尾は強打に押され、二度ダウンでKO負け。パッキャオが力で強引に制圧。個人的には最初の「ダウン」は納得いかないところだが、レフェリーの位置からはよく見えなかったのだと思われる。)
②マニー・パッキャオ 8R KO チャチャイ・ダッチボーイジム
(WBC世界フライ級タイトル戦、1998年)
パッキャオ:右ジャブ、左ストレート、左右フック
チャチャイ:左ジャブ、右ストレート、左フック
(ダウンシーン)
8R:左ストレートでチャチャイがダウン
(感想:パッキャオがタイトル獲得。WBC4位のパッキャオ。寺尾戦の次の試合で初の世界挑戦。王者チャチャイはこれまで33勝(24KO)1敗。ユーリ・アルバチャコフとの再戦で正規王座を奪ったことで日本でもおなじみのタイ人。王座を防衛中。タイでの一戦。共にガードを上げてジャブ。パッキャオが左ストレートをヒットさせる(4Rほか)。チャチャイはややアップライトな姿勢。ジャブは悪くはないが、右の打ち方がイマイチ。8R、強烈な左ストレートでチャチャイが前のめりにダウン。立てず、KO。頑丈な拳でパッキャオが初めての世界タイトル獲得。右フックも強かった。)
③メッドグン・3Kバッテリー 3R KO マニー・パッキャオ
(WBC世界フライ級王座決定戦、1999年)
パッキャオ:右ジャブ、左ストレート、左右フック
メッドグン:左ジャブ、右ストレート、左フック
(ダウンシーン)
3R:右ストレートでパッキャオがダウン
(感想:メッドグンがタイトル獲得。これが二度目の防衛戦となるパッキャオ。タイでやらかし。計量失格で王座剥奪。試合はメッドグンが勝った場合のみ王座に就ける「決定戦」に。タイの新鋭メッドグン。これまで全勝だが、まだ王座を獲得したことがなく、試合は全てタイで行ってきた。共に相手を警戒してガードを上げる。次第にメッドグンがジャブと右ストレートで足を使うパッキャオを追い込む。3R、右ストレートがボディにヒットしてパッキャオがダウン、立てず。得意の左ストレートをあまり使うこともなく撃沈。パッキャオほどの選手でもコンディションが悪いとここまで手が出ないものなのか。「コンディション作り」も試合のうち。自分と相手の両方に負けてしまった。その後、メッドグンは二度目の防衛戦でマルコム・ツニャカオにKO負け、王座陥落。その後もリングに上がり、WBCのアジア王座(S・フライ級)を獲得し、防衛し続けるなどの活躍を見せたが、意外なことに世界王座戦をすることはなかった。)
Manny Pacquiao vs. Terao Shin」
②「WBC World Flyweight Title
Chatchai Sasakul vs. Manny Pacquiao」
③「vacant WBC World Flyweight Title
Manny Pacquiao vs. Medgoen 3-K Battery」
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