2020年1月29日水曜日

ジュニア・ジョーンズ("Poison" Junior Jones)「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

ヒットマン・スタイルの「ポイズン(猛毒)」ジョーンズ。ホルヘ・エリセール・フリオ戦、マルコ・アントニオ・バレラ戦、ケネディ・マッキニー戦を紹介します。

ジュニア・ジョーンズ("Poison" Junior Jones)ボクシング・ブログ「世界の強豪ボクサー」[Google Blogger]

ジュニア・ジョーンズ(アメリカ)
身長173cm:オーソドックス(右構え)

ジュニア・ジョーンズ 12R 判定 ホルヘ・エリセール・フリオ
(WBA世界バンタム級タイトル戦、1993年)
ジョーンズ:左ジャブ、右ストレート、左フック
フリオ:左ジャブと左右フック
(ダウンシーン)
5R:左フックでジョーンズがダウン
11R:連打でフリオがダウン
12R:右アッパーでフリオがダウン
(感想:ジョーンズがタイトル獲得。ニューヨーク州ブルックリン出身のジョーンズ。ボクシングを始めたのは8歳の時。お姉さんが怖い人だったらしく、「姉に対抗するため」というのがボクシングを始めた理由だとか(ホントかな?)。しかしながら、相当な才能があったようで、アマチュアでは良い成績。プロ入り後も経験のある相手に勝利するなど、これまで全勝。「バンタム級のトーマス・ハーンズ」とも言われる攻撃力で勝ってきたが「ディフェンスが甘い」という評価も。王者フリオはコロンビアの選手で、これまで全勝。ソウルオリンピック(1988年)のバンタム級・銅メダリストでもある。注目の全勝対決。長いジャブ、ストレートを使うジョーンズ。パワーを込めた打ち方で、キレのあるハーンズとはタイプが違うパワーファイター。フリオはバランスのよい選手で、リズミカルな動き。5R、左フックでジョーンズがダウン。力強く攻めるフリオだが、ジョーンズは思い切った打ち合いでピンチを乗り切る。11R、右ストレートからの連打でフリオがダウン。12Rには右アッパーでダウン。判定は3-0。フリオも良かったが、結局、ジャブを使うジョーンズの方がジャッジからすれば見栄えが良かったようだ。全勝で世界を獲ったジョーンズ。長いリーチを持て余し、隙を見せるシーンも。)

ジュニア・ジョーンズ 5R 失格 マルコ・アントニオ・バレラ
(WBO世界J・フェザー級タイトル戦、1996年)
ジョーンズ:左ジャブ、右ストレート、左フック
バレラ:左ジャブ、右ストレート、左フック
(ダウンシーン)
5R:右ストレートでバレラがダウン
(感想:ジョーンズが二階級制覇(マイナータイトルを除く)。WBA世界バンタム級タイトルを二度目の防衛戦で失ったジョーンズ(まさかのKO負けで、ディフェンスの隙を突かれてしまった)。階級を上げてオルランド・カニザレスを破るなど、ここのところ好調。王者バレラはセンセーションを巻き起こしているメキシカン。実力者を倒しまくって、これまで全勝。ジョーンズが長いジャブ、ストレート。バレラは接近して左フックを狙う。両者一歩も引かない状態で5Rに強烈な右ストレート。バレラは立ったが、ジョーンズがラッシュしたところでバレラのセコンドがリングに入り試合終了。映像の画面に出ているタイムでは残り時間が微妙なところでの決着だった。衝撃的なKO(セコンドがリングに入るのは禁止されていたらしい。公式記録は「KO」ではなく「失格」)。5Rのダウンの右ストレートが凄まじかった試合。しかし、クリンチの際に両者ともエキサイトして後頭部を打ち合ったり、バッティング、ローブローなどもあり、荒れた試合でもあった。この後、両者は再戦し、ジョーンズが判定勝ち。バレラも長いストレートを使うタイプであったため、ジョーンズとしては「何とかなる相手」だったようだ。)

ケネディ・マッキニー 4R TKO ジュニア・ジョーンズ
(WBO世界J・フェザー級タイトル戦、1997年)
ジョーンズ:左ジャブ、右ストレート、左フック
マッキニー:左ジャブと右ストレート
(ダウンシーン)
3R:右フックからの連打でマッキニーがダウン
4R:右ストレートでジョーンズがダウン
(感想:マッキニーがタイトル獲得。元IBF王者のマッキニー。オリンピック金メダリストでもある。IBF王座を失った後、バレラのWBO王座に挑戦してKOされている。ゴング前に両選手とレフェリーがリング中央に集まる。ジョーンズに背を向けるマッキニー(あれは何のパフォーマンスだったのだろう? ジョーンズの表情にも注目)。ジョーンズがいつものように長いジャブ、ストレート。マッキニーは丁寧にジャブ、ストレート。3R、右フックからの連打でマッキニーがダウン。先にダウンを奪われたマッキニーだが、4R、右ストレートをカウンターで決め、ジョーンズが痛烈なダウン。立ったものの自分から前のめりに崩れてレフェリーストップ。衝撃的なKO。マッキニーはウェルカム・ニシタ戦でもそうだったが、タイトルを獲るときは実にエキサイティングかつドラマチック。ジョーンズはやはりディフェンスに難が(長いパンチは隙も大きい)。後、ジョーンズはリングに上がり続けてIBOのフェザー級王座を獲得するなど、「ポイズン」で観客を盛り上げた。)

①「WBA World Bantamweight Title
Jorge Eliécer Julio vs. Junior Jones」
②「WBO World Super Bantamweight Title
Marco Antonio Barrera vs. Junior Jones」
③「WBO World Super Bantamweight Title
Junior Jones vs. Kennedy McKinney」

マルコ・アントニオ・バレラ(Marco Antonio Barrera)のページ
--------------
ケネディ・マッキニー(Kennedy McKinney)のページ

0 件のコメント:

コメントを投稿