ケニア出身。「ヨネクラ・イコニ」のリングネームで日本のリングに上がったJ・ライト級のアグレッシブなハードパンチャー。友成光戦、大隅浩志戦、達城錠戦を紹介します。
イサヤ・イコニ(ケニア)
身長 cm:オーソドックス(右構え)
①友成光 10R 判定 ヨネクラ・イコニ
(J・ライト級戦、1982年)
イコニ:左ジャブ、右ストレート、左右フック
友成:左ジャブ、右ストレート、左右フック
(ダウンシーン)
7R:右ストレートでイコニがダウン
8R:左フックでイコニがダウン
(感想:ケニア出身で「ヨネクラジム」のイコニ。アマチュアの大会で優勝。来日し、これまで4戦全勝(4KO)、日本J・ライト級1位。WBA世界J・ライト級5位の友成は19勝(10KO)5敗1分。この試合はサムエル・セラノの WBA世界J・ライト級王座挑戦に失敗した再起戦。イコニがジャブを連打して、やや振りが大きめの右ストレート、フックを思い切って打っていく。ボクサータイプの友成はジャブと左ボディ打ち。クリンチの時もボカボカ攻撃するイコニ。友成は動きにキレがあまり感じられず、押され気味。7R、キレイな右ストレートでイコニがダウン。8R、右ストレートからの左フックで再びダウン(倒れたイコニを友成はさらに攻撃)。ラウンド終了後、イコニが友成側コーナーのイスに座る(ダメージが深かったようだ)。9Rにも右ストレートを食って足に来るイコニ。判定で友成。中盤以降に挽回。イコニは良く言えば「豪快」、悪く言えば「隙がある」。友成は地味なボクシングだったが、正確に打つ技量があった。)
②ヨネクラ・イコニ 1R KO 大隅浩志
(J・ライト級戦、1982年)
イコニ:左ジャブ、右ストレート、左右フック
大隅:左ジャブ、右ストレート、左右フック
(ダウンシーン)
1R:右フックでイコニがダウン。イコニがスタンディングダウン。右ストレートで大隅がダウン。
(感想:友成に敗れたイコニの再起戦。大隅は日本ライト級5位。三迫ジム所属。セコンドにエディ・タウンゼント。小刻みに体を動かしてジャブ、連打で攻める大隅。「ドカン」という感じの右フックでイコニがダウン。立ったが足に来ており、さらに連打でスタンディングダウン。ガムシャラに連打する大隅、応戦するイコニ。今度は逆にイコニの左フックからの右ストレートで大隅がダウン。立てず、KO。ダウンを奪ったパンチはどちらも迫力。短い試合だったが、プロボクサーのパンチの凄さを感じた一戦だった。)
③ヨネクラ・イコニ 1R KO 達城錠
(日本J・ライト級王座決定戦、1983年)
イコニ:左ジャブ、右ストレート、左右フック
達城:右ジャブ、左ストレート、左右フック
(ダウンシーン)
1R:左ボディフック、右ストレートで2度、達城がダウン
(感想:イコニがタイトル獲得。安里義光の日本J・ライト級王座に挑戦して判定負けしたイコニ。その再起戦で決定戦出場。達城はJ・フェザー級とフェザー級で日本王座に挑戦したことがあるが、いずれも判定負け。これが三度目の挑戦となる。1位のイコニと2位の達城。サウスポーの達城はジャブを使って左ストレート、接近してフック連打。イコニは距離を取ってバランス良くジャブを飛ばす。強烈な左ボディ、右ストレートで二度ダウンを奪ってイコニが快勝。達城の左ストレートを食うシーンもあったが、友成戦と比べてバランスが良くなった印象。その後、イコニはこのタイトルを守り続けたがCT検査に引っかかる。引退勧告を受け、引退。米倉健司会長によるとWBC世界J・ライト級王者フリオ・セサール・チャベスへの挑戦が決まりかけていたところだったという。)
①「Super Featherweight
Tomonari Hikaru vs. Isaya Ikhoni」
②「Super Featherweight
Isaya Ikhoni vs. Osumi Hiroshi」
③「vacant Japanese Super Featherweight Title
Isaya Ikhoni vs. Tatsuki Joe」
ガッツ石松(Guts Ishimatsu)のページ
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柴田国明(Shibata Kuniaki)①のページ
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