2022年6月17日金曜日

セサール・ソト(Cesar Soto)「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

WBC世界フェザー級王者。左右フック連打で世界を獲得したメキシカン。ルイシト・エスピノサ戦(初戦・再戦)、ナジーム・ハメド戦を紹介します。

セサール・ソト(Cesar Soto)ボクシング・ブログ「世界の強豪ボクサー」[Google Blogger]

セサール・ソト(メキシコ)

身長168cm:オーソドックス(右構え)

ルイシト・エスピノサ 12R 判定 セサール・ソト

(WBC世界フェザー級タイトル戦、1996年)

ソト:左ジャブ、右ストレート、左右フック

エスピノサ:左ジャブ、右ストレート、左右フック

(感想:エスピノサがタイトル防衛。メキシコのソト。ニックネームは「La Cobrita」(意味不明。ヘビのコブラ?)。プロデビュー戦は1RでKO勝ち。アルマンド・カストロ、ウィリー・サラサール(共に世界挑戦の経験アリ)といった実力者に勝利。ビクトル・ラバナレスには判定負け。初の世界挑戦はデューク・マッケンジーのWBO世界バンタム級王座(判定負け)。ルイ・エスピノサに勝利してNABOフェザー級王座を獲得するなど好調だったが、アレハンドロ・ゴンザレスとのWBC世界フェザー級王座挑戦者決定戦で判定負け。実力、タフさはあるが、「圧倒的」という存在ではない。敵地フィリピンで初の世界挑戦(大観衆)。レフェリーはアーサー・マーカンテ。地元の王者エスピノサは世界二階級制覇王者(WBA世界バンタム級とこのタイトル)。マヌエル・メディナから奪った王座の二度目の防衛戦。初防衛戦ではアレハンドロ・ゴンザレスを豪快にKOしている。あまり打たれ強くないためフットワークで距離を取り、ジャブと右ストレートを狙うエスピノサ。WBC1位のソトは動きはそれほど速くないが、ガードを上げて振りの大きいフックで前進。2R、ソトの右フックでエスピノサがグラつく。その後、エスピノサはフットワークを使ってジャブを連打する。攻めるソトだが、追いかけるスピードに欠けるため逃げられてしまう。判定は3-0。ダウンシーンは無し。エスピノサが自分の距離を保って勝利。ソトは足(相手を追うスピード)が弱点。しかし、接近戦ではキレとパワーのあるフックを連打し、メキシカン特有の左ボディ打ちも悪くはなかった。)


セサール・ソト 12R 判定 ルイシト・エスピノサ

(WBC世界フェザー級タイトル戦、1999年)

ソト:左ジャブ、右ストレート、左右フック

エスピノサ:左ジャブ、右ストレート、左右フック

(感想:ソトがタイトル獲得。順調に防衛を続けるエスピノサ。これまで44勝(23KO)7敗。八度目の防衛戦はソトとの再戦。試合地はテキサス州エルパソ。エスピノサとの初戦以来、連勝中で52勝(39KO)7敗のソト。左を使ってジリジリと前に出る。エスピノサは前回と同様、足を使うが打ち合いにも応じる。1Rからソトの左フックがヒット。エスピノサは手数は多いが、動きとパンチのキレに欠ける。ソトのフック連打に押されるエスピノサ。終盤は前回のようなフットワークとジャブ連打でややエスピノサが優勢か。判定は3-0。ソトのフック攻撃が評価されたと思われる。ダウンシーンは無し。ソトはただ振り回すのではなく、左フック連打からの右フックといったコンビネーションで攻めたのが良かったように見えた。エスピノサのコンディションはどうだったのか? 終盤にやったような戦い方をしていれば初戦のように勝っていたかもしれない。)


ナジーム・ハメド 12R 判定 セサール・ソト

(WBC・WBO世界フェザー級タイトル統一戦、1999年)

ソト:左ジャブと左右フック

ハメド:右ジャブ、左ストレート、左右フック

(感想:ハメドがタイトル統一。エスピノサから王座を奪ったソトが初防衛戦も兼ねて統一戦に出場。場所はデトロイト「ジョー・ルイス・アリーナ」。WBO王者ハメド(英国)。これまで32戦全勝(29KO)のトリッキーなサウスポー。マイクパフォーマンスをしながら派手に入場。ガードを下げた構えからジャブを打つハメド。オーソドックスにスイッチしたりしながらパワーの乗った左ボディを打つ。ソトはガードを上げてフックで前進。ところが試合が荒れてくる。ソトはサウスポーが苦手なのか上手く攻められない(元々不器用なのもあるが)。ハメドは接近戦を嫌ってクリンチ、そしてラフプレー連発(まさにプロレス。ヘッドロック、ショルダースルー&ニードロップ、ヘッドバット、押し倒し)。8R、ソトがバッティングで減点。判定は3-0。ダウンシーンは無し。プロレスや相撲の技も取り入れながらハメドが腰の入っていないジャブとストレートで勝利。どうやらクリンチの際にソトが頭をぶつけたり、パンチを出してくることにエキサイトしたらしい(クリンチをしていたのはハメドの方だったが)。世界タイトルに傷をつけるような試合をした両者(ノンタイトル戦だったらよかったのに)。ハプニング好きの野次馬には楽しい内容だったかもしれないが、個人的には全く面白くなかった試合。ラフファイトを裁いたレフェリーが主役の一戦だった。その後のソトは敗北が多い。どうやら世界王者になったことで満足したらしい。)

①「WBC World Featherweight Title 

Luisito Espinosa vs. Cesar Soto」

②「WBC World Featherweight Title 

Luisito Espinosa vs. Cesar Soto」

③「WBC and WBO World Featherweight Title 

Cesar Soto vs. Naseem Hamed」

ルイシト・エスピノサ(Luisito Espinosa)のページ

-----------------

ナジーム・ハメド(Naseem Hamed)のページ

 -----------------

アレハンドロ・ゴンザレス(Alejandro Gonzalez)のページ

0 件のコメント:

コメントを投稿