ナジーム・ハメド(イギリス)
身長164cm:サウスポー
①ナジーム・ハメド 8R KO スティーブ・ロビンソン
(WBO世界フェザー級タイトル戦、1995年)
ハメド:右ジャブと左右フック
ロビンソン:左ジャブと右ストレート
(ダウンシーン)
5R:連打でロビンソンがダウン
8R:左フックでロビンソンがダウン
(感想:ハメドがタイトル獲得。アラブ系のハメド。英国出身。ニックネームは「Prince」(「アラブの王子」といったイメージ?)。7歳の時からボクシングを始め、アマチュアで優秀な成績。18歳でプロ入り。デビュー当初はフライ級だったが、バンタム、そしてフェザーへ。これまで全勝。欧州バンタム級王座、WBCインター王座(J・フェザー級)を獲得している。王者ロビンソンも英国の選手。これが八度目の防衛戦。独特のスタイルを持つハメド。ノーガードで左右のパンチを飛ばし、スウェーバックでパンチをかわす。ロビンソンはジャブ・ストレートを使う正統派だが動きが固い。相手を挑発しながら連打するハメド。5Rに連打でロビンソンからダウンを奪い、最後は左フック。ダウンと同時にストップ。派手なトランクスで派手に勝つ。ヘクター・カマチョみたいな新しいスターが頂点に。)
(IBF・WBO世界フェザー級王座統一戦、1997年)
ハメド:右ジャブと左右フック
ジョンソン:左ジャブと右ストレート
(ダウンシーン)
8R:右アッパーでジョンソンがダウン
(感想:ハメドがタイトル統一。WBO王者ハメドとIBF王者ジョンソンの注目の一戦。ジョンソンは強打を振るうタフな男。器用さにはやや欠けるが、実にパワフル。ロンドンで行われた一戦。ハメドはいつものスピードのあるスタイル。ジョンソンはパンチはありそうだが力んだ感じ。強打しようとするジョンソンをかわすハメド。3Rにジョンソンの右ストレートがヒットするシーンもあったが、最後は右アッパー。ハメドが強敵に快勝。ハメドは変わった動きが注目されがちであるが、伸びのあるストレートやパンチを当てる勘の良さがある。)
(WBO世界フェザー級タイトル戦、1998年)
ハメド:右ジャブと左右フック
バスケス:左ジャブと左右フック
(ダウンシーン)
3R:左フックでバスケスがダウン
6R:左ストレートでバスケスがダウン
7R:左フック、連打で2度、バスケスがダウン
(感想:ハメドがタイトル防衛。日本でもおなじみの三階級王者バスケスはWBA王者だったが、この試合のためにタイトル返上。マンチェスターで行われた一戦。ハメドのあの動きに空回りするバスケス。大きな左フックは空振りが多い。ただ、バスケスがハードパンチャーであるため、ハメドの表情は真剣そのもの。6R、ロープが緩んで試合が中断するハプニング。結局、計4度のダウンを奪ってハメドの快勝。バスケスは全盛期では無かったが、あのタフなバスケスをKOしたのは見事だった。その後、WBC王座も獲得したハメド。注目のマルコ・アントニオ・バレラとの大一番には敗れてしまったが、全キャリアで敗北はこれのみ。変わった動きをしながら勝つ不思議な男。身体能力が実に高い選手だった。)
Steve Robinson vs. Naseem Hamed」
②「WBO・IBF World Featherweight Title
Naseem Hamed vs. Tom Johnson」
③「WBO World Featherweight Title
Naseem Hamed vs. Wilfredo Vazquez」
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