2022年5月25日水曜日

アレハンドロ・ゴンザレス(Alejandro Gonzalez)「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

WBC世界フェザー級王者。パワフルな連打で世界王座を獲得したメキシカン。ケビン・ケリー戦、ルイ・エスピノサ戦、トニー・グリーン戦を紹介します。

アレハンドロ・ゴンザレス(Alejandro Gonzalez)ボクシング・ブログ「世界の強豪ボクサー」[Google Blogger]

アレハンドロ・ゴンザレス(メキシコ)

身長173cm:オーソドックス(右構え)

アレハンドロ・ゴンザレス 11R TKO ケビン・ケリー

(WBC世界フェザー級タイトル戦、1995年)

ゴンザレス:左ジャブ、右ストレート、左右フック

ケリー:右ジャブ、左ストレート、左右フック

(ダウンシーン)

6R:左フックでケリーがダウン

8R:左フックでゴンザレスがダウン

(感想:ゴンザレスがタイトル獲得。メキシコ・グアダラハラ出身のゴンザレス。ニックネームは「La Cobríta」(意味不明)。14歳でプロデビュー。地元でのデビュー戦には勝利したが、三戦目で敗北。さらに敗北を一つ喫してしまったが、WBCのインター王座(フェザー級)を獲得、防衛(ルイシト・エスピノサをKOした星も)。連勝中の勢いで、この初の世界挑戦。サウスポーの王者ケリーはアメリカの黒人選手。ゴンザレスと同じメキシコのファイターであるグレゴリオ・ゴーヨ・バルガスからスピードとテクニックでベルトを奪った男。テキサス州サンアントニオでの一戦。右ジャブからの左ストレートが武器のケリー。ゴンザレスはジャブ、連打、そしてメキシカンらしいボディ打ち。ケリーをロープ、コーナーに追い込んで連打するゴンザレス。6R、右フックからの左フックでケリーがダウン。右目が腫れていくケリー。8R、ラッシュをかけるゴンザレスだが逆に左フックでダウン。しかし試合の流れはゴンザレス。10Rにも連打されたケリーはこのラウンド終了後に棄権。ケリーのパンチにはキレがあり、動きも悪くはなかったが、ゴンザレスはパワーを感じる打ち方をし、パンチにはキレもあった。実力による決着。)


アレハンドロ・ゴンザレス 12R 判定 ルイ・エスピノサ

(WBC世界フェザー級タイトル戦、1995年)

ゴンザレス:左ジャブ、右ストレート、左右フック

エスピノサ:左ジャブ、右ストレート、左フック

(感想:ゴンザレスがタイトル初防衛。カリフォルニアでの初防衛戦。挑戦者エスピノサはWBA世界J・フェザー級、WBO世界フェザー級タイトルを獲得したことがある世界二階級制覇王者(ゴンザレスと戦ったルイシト・エスピノサとは別人)。速いジャブを連打して右ストレートを打ち込む正統派。ゴンザレスが離れた距離では伸びるジャブ、ストレート、接近戦ではフック、アッパー、左ボディ打ちをパワフルに決める。力強い右を打つエスピノサだが、ゴンザレスはディフェンスも巧い(メキシカン特有の首を振ってパンチをかわすテクニック)。8R、エスピノサが右ストレートを食って後退。判定は3-0。有効打でゴンザレス。ダウンシーンは無し。互いに速いパンチを打ち合った試合。エスピノサは粘り強かったが、ディフェンスされてしまうシーンが多かった。)


アレハンドロ・ゴンザレス 9R TKO トニー・グリーン

(WBC世界フェザー級タイトル戦、1995年)

ゴンザレス:左ジャブ、右ストレート、左右フック

グリーン:左ジャブ、右ストレート、左右フック

(ダウンシーン)

1R:左フックでグリーンがダウン

7R:左フックでグリーンがダウン

(感想:ゴンザレスがタイトル防衛。これまで36勝(25KO)2敗のゴンザレス。コネティカットで二度目の防衛戦。挑戦者グリーンはWBC7位の黒人選手でニックネームは「ダイナマイト」。スラリとした体型ながら接近してのフック連打が武器のファイタータイプ。23勝(15KO)3敗1分。ペンシルベニア州フェザー級王座を獲得しているが、全米フェザー級王座への挑戦は失敗。このところ三連勝で、直前の試合ではルディ・サバラに判定勝ちしている。1R、先制攻撃を仕掛けてきたグリーンにゴンザレスが左フックを合わせてダウンを奪う。グリーンは思い切って攻めていく勇敢な選手ではあるが、振りが大きいため隙も大きい。そんなグリーンにジャブ、右ストレート、左ボディフックをコンビネーションでヒットさせるゴンザレス。3R終了後、エキサイトして互いに打ち合う。7R、右フックからの左フックでグリーンがダウン。9R、連打でレフェリーストップ。グリーンは気が強いところを見せたが、ゴンザレスがキレとパワーのあるパンチで圧倒。レベルの高さを見せつけた。その後のゴンザレス。次の防衛戦で同じメキシコのマヌエル・メディナに王座を奪われ、王座奪回を目指して新王者ルイシト・エスピノサに挑戦したが痛烈なKOで雪辱されてしまった。ゴンザレスはタフでパワーもある強い選手だが、「上には上がある」のがプロボクシングの怖いところ。強い選手でも勝ち続ける保証はどこにもない。その後、ゴンザレスはメジャーな王座に返り咲くことはなかったが、IBAのライト級王座を獲得するなどの活躍を見せた。息子もボクサーになり、世界挑戦を経験した。) 

①「WBC World Featherweight Title 

Kevin Kelley vs. Alejandro Gonzalez」

②「WBC World Featherweight Title 

Alejandro Gonzalez vs. Louie Espinoza」

③「WBC World Featherweight Title 

Alejandro Gonzalez vs. Tony Green」

ケビン・ケリー(Kevin Kelley)のページ

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ルイ・エスピノサ(Louie Espinoza)のページ

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ルイシト・エスピノサ(Luisito Espinosa)のページ 

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