WBC世界フェザー級王者。世界王座への挑戦。アントニオ・エスパラゴサ戦、ジェフ・フェネック戦、ポール・ホドキンソン戦(初戦)を紹介します。
マルコス・ビジャサナ(メキシコ)
身長163cm:オーソドックス(右構え)
①アントニオ・エスパラゴサ 12R 引分 マルコス・ビジャサナ
(WBA世界フェザー級タイトル戦、1988年)
ビジャサナ:左ジャブ、右ストレート、左右フック
エスパラゴサ:左ジャブ、右ストレート、左フック
(感想:エスパラゴサがタイトル防衛。アズマー・ネルソンのWBC世界フェザー級王座に二度挑戦していずれも敗れたビジャサナ。今度はWBA王座を狙う。王者エスパラゴサ(ベネズエラ)は後に杉谷満の挑戦を受けたことで日本でもおなじみの選手で、右ストレートが特に強い。スティーブ・クルスから奪った王座の二度目の防衛戦。試合地はロサンゼルス。パワーファイター同士の一戦。互いにジャブ。ビジャサナが左フックで前に出るが、エスパラゴサはディフェンスしながらジャブと伸びのある右ストレートで応戦。両者譲らず。判定は引き分け。ダウンシーンは無し。ビジャサナを支持したジャッジもいた。共にタフで、迫力のあるパンチを打っていた。)
②ジェフ・フェネック 12R 判定 マルコス・ビジャサナ
(WBC世界フェザー級タイトル戦、1989年)
ビジャサナ:左ジャブ、右ストレート、左右フック
フェネック:左ジャブ、右ストレート、左右フック
(感想:フェネックがタイトル防衛。これまで48勝(41KO)6敗3分のビジャサナ。エスパラゴサ戦の次の試合も世界戦。王者フェネックは剛腕で三階級制覇したオーストラリア人。これまで22戦全勝(19KO)。ビジャサナ戦は三度目の防衛戦となる。メルボルンで行われた注目のパワーファイター対決。1Rから超接近戦で打ち合う。共に手数が多い。ブロックしながらフックを連打するフェネック。ビジャサナは得意の左フックを使うが、超接近戦のためボディ攻撃がローブローになり、フェネックをエキサイトさせる。判定は3-0。ダウンシーンは無し。ビジャサナも強いパンチを打っていたが、振りが大きいため超接近戦では巧くパンチを当てることができなかった。作戦勝ちのフェネック。精力的な連打と右ストレートが効果的だった。)
③マルコス・ビジャサナ 8R TKO ポール・ホドキンソン
(WBC世界フェザー級王座決定戦、1990年)
ビジャサナ:左ジャブ、右ストレート、左右フック
ホドキンソン:左ジャブ、右ストレート、左右フック
(ダウンシーン)
8R:左アッパーでホドキンソンがダウン
(感想:ビジャサナがタイトル獲得。フェネックに負けたビジャサナが再起戦で王座決定戦に出場(実力者であるのは確かだが、こんなにチャンスをもらえるとは。メキシコの選手を優遇するWBC)。ホドキンソンは「ビートルズ」と同じリバプール出身。これまで17勝(17KO)1分。英国王座、欧州王座(いずれもフェザー級)を獲得した実績。マンチェスターでの一戦。ホドキンソンがきびきびした動きでジャブと回転の速いショート連打。接近して連打するホドキンソン、応戦するビジャサナ。ポイントはホドキンソンが取っているような流れだが、ビジャサナの正確な強打でホドキンソンは左目が腫れ、キズから出血。7R、サウスポーにスイッチするホドキンソン。8R、フック連打からの左アッパーでホドキンソンがダウン。立ったが、棄権するかのような形でギブアップ。ホドキンソンは良いパンチ(特に左フック)を打っていたが、ビジャサナはタフだった。強豪に世界タイトル奪取を阻まれてきたビジャサナが驚異的なパンチ力でようやく世界を獲得した。)
Antonio Esparragoza vs. Marcos Villasana」
②「WBC World Featherweight Title
Jeff Fenech vs. Marcos Villasana」
③「vacant WBC World Featherweight Title
Paul Hodkinson vs. Marcos Villasana」
マルコス・ビジャサナ(Marcos Villasana)①のページ
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マルコス・ビジャサナ(Marcos Villasana)③のページ
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アントニオ・エスパラゴサ(Antonio Esparragoza)のページ
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ジェフ・フェネック(Jeff Fenech)のページ
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ポール・ホドキンソン(Paul Hodkinson)のページ
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