マルコス・ビジャサナ（Marcos Villasana）③「世界の強豪ボクサー：ボクシング・ブログ」

WBC世界フェザー級王者。頑丈なコブシで世界獲得。世界王座防衛戦、ラファエル・スニガ戦、リカルド・セペダ戦、ポール・ホドキンソン戦（再戦）を紹介します。

マルコス・ビジャサナ（メキシコ）

身長163cm：オーソドックス（右構え）

①マルコス・ビジャサナ 6R TKO ラファエル・スニガ

（WBC世界フェザー級タイトル戦、1991年）

ビジャサナ：左ジャブ、右ストレート、左右フック

スニガ：左ジャブ、右ストレート、左フック   

（感想：ビジャサナがタイトル防衛。ポール・ホドキンソンを王座決定戦で下してようやく世界王者になったビジャサナ。スニガと二度目の防衛戦。WBC４位のスニガはこれまで無敗のコロンビア人。ジャブ・ストレート（ワンツー）からの左フックといったコンビネーションを使うスピード＆テクニックの選手。メキシコシティでの一戦。ビジャサナがいつものように正確なジャブと振りの大きいフック。攻めるビジャサナ、応戦するスニガ、といった展開。6R、ロープ際でスニガが連打されてレフェリーストップ。ダウンシーンは無し。無敗のホープを退けたビジャサナ。左フックのボディ打ちが効果的だった。スニガは右ストレートのカウンターなど良いパンチを打っていたが、ビジャサナのパワーに押され気味だった。）

②マルコス・ビジャサナ 12R 判定 リカルド・セペダ

（WBC世界フェザー級タイトル戦、1991年）

ビジャサナ：左ジャブ、右ストレート、左右フック

セペダ：左ジャブ、右ストレート、左右フック   

（感想：ビジャサナがタイトル防衛。三度目の防衛戦の相手も無敗。挑戦者セペダは重そうなパンチを打つアメリカの黒人ボクサー。WBC米大陸王座（フェザー級、Ｊ・ライト級）を獲得した実績。スペインでの一戦。互いにジャブ、ストレートを使い、左でボディ打ち。一歩も引かず打ち合うが、パンチのキレはビジャサナの方がある印象。7Rの終わりにコーナーを間違えたセペダは中盤以降はジャブと足で距離を取ろうとする。10R、サウスポーにスイッチして攻めるビジャサナ。判定は３－０。ダウンシーンは無し。セペダはよく打ち合ったが、パワーとパンチの正確さでビジャサナが上だった。無敗のスニガ、セペダを退けたビジャサナ。アズマー・ネルソン、アントニオ・エスパラゴサ、ジェフ・フェネックに王座獲得を阻まれてきたビジャサナが今度は逆に若手にとって「厚い壁」となって立ちはだかることになった。）

③ポール・ホドキンソン 12R 判定 マルコス・ビジャサナ

（WBC世界フェザー級タイトル戦、1991年）

ビジャサナ：左ジャブ、右ストレート、左右フック

ホドキンソン：左ジャブ、右ストレート、左右フック   

（感想：ホドキンソンがタイトル獲得。ベルファストでの再戦。前回はこのタイトルの王座決定戦で戦った二人。そのときはホドキンソンが左目を腫らしたうえに、強烈な左アッパーを食って敗北。WBC１位のホドキンソン。前回は打ち合いすぎたと考えたか、この試合ではビジャサナの強打をブロックしながらジャブで距離を取る。パワーとキレのあるパンチで攻めるビジャサナはサウスポーにスイッチしたりして強打を当てようとする。ホドキンソンもサウスポーにスイッチ。判定は３－０。ダウンシーンは無し。ビジャサナはいいパンチを打っていたが、ポイント的にはジャブ、ストレート、左フックのコンビネーションで攻めるホドキンソンの方が見栄えが良かった。負けたが力強かったビジャサナ。ホドキンソンの頑張りを讃えるべき内容だった。ビジャサナはこれが事実上のラストファイト。ブランク後、カムバックして一試合行った（勝利。さすが）。息子もボクサーに。世界王者にはなれなかったが、WBCの地域王座を獲得する活躍を見せた。）

①「WBC World Featherweight Title 

Marcos Villasana vs. Rafael Zuniga」

②「WBC World Featherweight Title 

Marcos Villasana vs. Ricardo Cepeda」

③「WBC World Featherweight Title 

Marcos Villasana vs. Paul Hodkinson」 

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