2021年2月26日金曜日

ハビエル・カスティリェホ(Javier Castillejo)「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

WBC世界S・ウェルター級とWBA世界ミドル級で二階級制覇。フリオ・セサール・バスケス戦、キース・ムリングス戦、オスカー・デラ・ホーヤ戦を紹介します。

ハビエル・カスティリェホ(Javier Castillejo)ボクシング・ブログ「世界の強豪ボクサー」[Google Blogger]

ハビエル・カスティリェホ(スペイン)

身長178cm:オーソドックス(右構え)

フリオ・セサール・バスケス 12R 判定 ハビエル・カスティリェホ

(WBA世界J・ミドル級タイトル戦、1993年)

カスティリェホ:左ジャブ、右ストレート、左右フック

バスケス:右ジャブ、左ストレート、左右フック

(感想:バスケスがタイトル防衛。マドリード州パルラ出身のカスティリェホ(読みにくい名前)。ニックネームは「El Lince de Parla(パルラの山猫)」(「山猫」というイメージはあまりない)。マドリードでプロデビュー。プロ八戦目で判定負けしてしまったが、それ以外は勝利しており、スペインのウェルター級王座、WBCの地域王座(J・ミドル級)を獲得している。バスケスはアルゼンチンの剛腕男で上山仁との王座決定戦で王座を獲得。これが二度目の防衛戦。スペインで行われた試合。驚異的なハードパンチャーでサウスポーのバスケスが得意の左ストレートを狙う。WBAランク10位のカスティリェホはフットワークを使いながらジャブ、接近して連打。クリンチのときにも荒っぽい左フックを叩きつけるバスケス(後頭部を攻撃する危険な行為も)。カスティリェホの右が決まるラウンドもあったが(6R)、全体的にバスケスの馬力が目立つ。最終ラウンド終了時には肩車をされて、勝利をアピールするカスティリェホ。判定は3-0。接近戦でのバスケスの左フックが評価されたか。ダウンシーンは無し。カスティリェホは接近戦ではもみ合う感じであまり上手い選手だとは感じなかった。もう少し距離を取ることができれば、右を効果的に使えたのでは?)


ハビエル・カスティリェホ 12R 判定 キース・ムリングス

(WBC世界S・ウェルター級タイトル戦、1999年)

カスティリェホ:左ジャブ、右ストレート、左右フック

ムリングス:左ジャブ、右ストレート、左右フック

(感想:カスティリェホがタイトル獲得。バスケス戦後、連勝だったカスティリェホだがローラン・ブードゥアニに敗北(ブードゥアニは後、バスケスを破ってWBA世界J・ミドル級王座獲得)。再戦でも敗北。その後、地域王座を獲得するなど連勝し、この二度目の世界挑戦。これまで43勝(29KO)4敗でWBC1位。王者ムリングスはあのテリー・ノリスをKOしてベルトを奪った男(スキンヘッドで、「小型ハグラー」という感じ)。これが二度目の防衛戦。スペインでの一戦。カスティリェホは接近戦での攻撃が多彩になっており、左フックからの左アッパーなどのコンビネーションで攻める。ムリングスはパワーがありそうなジャブを飛ばし、左フックを強振。共に手数を出しているが、ムリングスはパワーを込めた連打、カスティリェホは回転の速い連打。動き回って連打して、試合中に手を上げて観客にアピールするカスティリェホ(ビニー・パジェンザみたいだ)。判定は2-0。ダウンシーンは無し。ムリングスが負けた、というより、カスティリェホがよく頑張った、という感じの結果。ただ、試合中に手を上げるのはどうかな?)


オスカー・デラ・ホーヤ 12R 判定 ハビエル・カスティリェホ

(WBC世界S・ウェルター級タイトル戦、2001年)

カスティリェホ:左ジャブ、右ストレート、左右フック

デラ・ホーヤ:左ジャブ、右ストレート、左右フック

(ダウンシーン)

12R:左フックでカスティリェホがダウン

(感想:デラ・ホーヤが五階級制覇。WBC王座を守り続けるカスティリェホ。六度目の防衛戦の相手は世界的なスター選手。挑戦者デラ・ホーヤは説明不要の有名選手。当時、デラ・ホーヤはフェリックス・トリニダードに敗北して初黒星。シェーン・モズリーにも敗北して二敗目を喫しており、勢いはそれほどない状況。ラスベガス「MGM Grand Garden Arena」での一戦。軽快なフットワークを使ってジャブ、連打で攻めるデラ・ホーヤ。カスティリェホもジャブを使うが、ディフェンスされてパンチが当たらない。ハンドスピードで勝るデラ・ホーヤがテンポよく連打を決め、右ストレートを「ガツン」とヒットさせる(10Rなど)。最終ラウンド、残り時間が少なくなったところでダウンシーン。判定は大差の3-0。タフなカスティリェホからデラ・ホーヤがダウンを奪って快勝。カスティリェホは悪い選手ではないが「スペシャルな選手」ではない。「上には上がある」のがプロボクシングの世界。その後、カスティリェホはWBC世界スーパーウェルター級暫定王座、WBA世界ミドル級レギュラー王座を獲得。ミドル級王者時代はキャリアの終わり頃で短かった。WBC王者時代がベストだろう。)

①「WBA World Super Welterweight Title

Julio Cesar Vasquez vs. Javier Castillejo」

②「WBC World Super Welterweight Title

Keith Mullings vs. Javier Castillejo」

③「WBC World Super Welterweight Title

Javier Castillejo vs. Oscar De La Hoya」

フリオ・セサール・バスケス(Julio Cesar Vasquez)のページ

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キース・ムリングス(Keith Mullings)のページ

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オスカー・デ・ラ・ホーヤ(Oscar De La Hoya)のページ

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