2019年12月28日土曜日

フリオ・セサール・バスケス(Julio Cesar Vasquez)「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

WBA世界J・ミドル級王者。アルゼンチンの剛腕。上山仁戦、アキリノ・アスプリーリャ戦、アーロン・デービス戦を紹介します。
フリオ・セサール・バスケス(Julio Cesar Vasquez)ボクシング・ブログ「世界の強豪ボクサー」[Google Blogger]

フリオ・セサール・バスケス(アルゼンチン)
身長179cm:サウスポー

フリオ・セサール・バスケス 1R KO 上山仁
(WBA世界J・ミドル級王座決定戦、1992年)
バスケス:右ジャブ、左ストレート、左右フック
上山:左ジャブと左フック
(ダウンシーン)
1R:左フックの連打、左ストレート、左フックで3度、上山がダウン
(感想:バスケスがタイトル獲得。アルゼンチンの怪力サウスポー、バスケス。アマチュアでは無敗だったという。プロ転向。連戦連勝だったが、後に世界J・ミドル級王者になるバーノ・フィリップスに反則負け。負けたのは生涯でそれだけ。上山は日本J・ミドル級王者。敵地でどんな試合を見せるか、といったところ。ブエノスアイレスで行われた試合。右ジャブと左ストレートで圧力をかけるバスケス。上山は左ジャブと左フックで応戦。バスケスの荒っぽいパワーが爆発。強烈なパンチで上山が三度ダウンして終了。「試合」というより「惨劇」といった感じのKO。上山も日本の重量級ではトップだが、バスケスとは身体全体のパワーが違った。また、バスケスはパワーだけではなくパンチにキレとスピードもあった。)

フリオ・セサール・バスケス 1R KO アキリノ・アスプリーリャ
(WBA世界J・ミドル級タイトル戦、1993年)
バスケス:右ジャブと左ストレート
アスプリーリャ:左ジャブ
(ダウンシーン)
1R:左ストレート連打でアスプリーリャがダウン
(感想:バスケスがタイトル初防衛。パナマのアスプリーリャ。WBAの地域王座(J・ミドル級)を獲得しているが、元々はJ・ウェルター級の選手。これが世界初挑戦となる。上山戦と同様、右ジャブと左ストレートで前進するバスケス。アスプリーリャはジャブ。アスプリーリャがロープを背負ってのけぞった体勢になったところにバスケスが左ストレートを連打、KO。バスケスが王座決定戦に続いて1RでKO勝利。あっけないKOだったが、力の差があるにもかかわらず当てるだけのパンチで12Rやる選手よりは、豪快な攻めをするバスケスの方がボクサーの本来の目的(誰が一番腕っぷしが強いのかを試合で証明すること)・怖さを感じさせる。アスプリーリャはその後、負けが多いキャリアとなった。J・ミドル級の選手ではなかったようだ。)

フリオ・セサール・バスケス 12R 判定 アーロン・デービス
(WBA世界J・ミドル級タイトル戦、1993年)
バスケス:右ジャブ、左ストレート、左右フック
デービス:左ジャブと左フック
(感想:バスケスがタイトル防衛。モナコのロンテカルロで行われた試合。デービスは元WBA世界ウェルター級王者。ニックネームは「スーパーマン」。誰とでも戦うパワーと気の強さを持つ男で、特に左スックが強い。メルドリック・テーラーに敗れて王座陥落。階級を上げて二階級制覇なるか、といった状況。左右の構えの違いはあるがパワーファイター同士。一進一退の内容。互いに強打を警戒し、どちらかが一方的になるようなこともなく12R終了。判定は2-0。ダウンシーンは無し。手数と積極性でバスケスが押し切った印象。あのバスケスにパワーでは負けてはいなかったデービスだが、ハードパンチャーは狙いすぎて手数が少なくなる、というパターンで負けてしまった。自分から積極的に試合の流れをつくることができれば新王者誕生だったかも知れない。後、バスケスは王座を防衛し続けたが、パーネル・ウィテカーに敗れてしまった(1995年)。その後も王座を取り戻したり、マイナー団体の王座に挑戦したりするなど、息の長い活躍を見せた。)

①「WBA World Super Welterweight Title
Julio César Vásquez vs. Kamiyama Hitoshi」
②「WBA World Super Welterweight Title
Julio César Vásquez vs. Aquilino Asprilla」
③「WBA World Super Welterweight Title
Julio César Vásquez vs. Aaron Davis」

アーロン・デイヴィス(Aaron "Superman" Davis)のページ

0 件のコメント:

コメントを投稿