サウスポーの世界J・ウェルター級王者、金相賢。フィッツロイ・グイセッピ戦、金光文戦(再戦)、アーロン・プライアー戦を紹介します。
金相賢(韓国)
身長175cm:サウスポー
①金相賢 15R 判定 フィッツロイ・グイセッピ
(WBC世界J・ウェルター級タイトル戦、1979年)
金:右ジャブ、左ストレート、左右フック
グイセッピ:左ジャブ、右ストレート、左右フック
(ダウンシーン)
2R:左ストレートでグイセッピがダウン
15R:右フックでグイセッピがダウン
(感想:金がタイトル初防衛。釜山出身の金。プロデビュー以来、連戦連勝。無敗のまま東洋太平洋J・ウェルター級王座に挑戦したが、判定負けで王座獲得ならず。さらに連勝し、同王座獲得。タイの伝説的な王者センサク・ムアンスリンをKOして世界王者に。これが初防衛戦。挑戦者グイセッピはトリニダード・トバゴの黒人選手。国内王座(ライト級)を獲得したことがあるが、クロード・ノエルに王座を奪われるなど敗北が多い。ソウルでの一戦。ジャブを使って慎重に攻める金(丁寧なボクシングをする男)。共にジャブからのストレートを狙う。2R、左ストレートでグイセッピがダウン。12R、左ストレートでグイセッピがグラつく。15R、二度目のダウン。判定は3-0。どちらのストレートが良かったか、といった内容だった試合。ダウンを奪った分、ポイントで金が上回った。グイセッピの思い切って打っていく右ストレートには迫力があった。金はもっと左フックを使えばよかったかも。)
②金相賢 10R 判定 金光文
(J・ウェルター級戦、1981年)
金相賢:右ジャブ、左ストレート、左右フック
金光文:左ジャブ、右ストレート、左右フック
(感想:日本で二度目の防衛に成功したがソウル・マンビーにKOされて王座を失った金相賢。その再起戦で戦った金光文と釜山で再戦(初戦は3-0で金相賢)。金光文は右ストレートが強そうなファイタータイプ。攻める金光文。ジャブとディフェンスの金相賢。どちらが勝っているとは言い難い打ち合い。判定は2-0で金相賢。ダウンシーンは無し。ボクサーとファイターの試合にありがちな「採点が難しそうな試合」だった。個人的には攻めた方にポイントをつけたいが・・・。)
③アーロン・プライアー 3R TKO 金相賢
(WBA世界J・ウェルター級タイトル戦、1983年)
金:右ジャブ、左ストレート、左右フック
プライアー:左ジャブ、右ストレート、左右フック
(感想:プライアーがタイトル防衛。マンビー戦以来、無敗を続ける金。東洋太平洋J・ウェルター級王座を再び獲得して防衛を続け、この世界挑戦。「シンシナティの荒鷲」プライアーはこれまで32戦全勝(30KO)の強打者で、27歳(金は28歳。意外にも(?)一つしか違わない)。アトランチックシティでの一戦。いきなりラッシュするプライアー。ロープを背負って応戦する金。3R、連打でストップ。ダウンシーンは無し。プライアーの強烈な右ストレート・左右フック。金はほとんど何もできなかった。ただ、ダウンしなかったタフさは立派なもの。金はこれで引退。プライアーの次の試合はアレクシス・アルゲリョとの再戦。これに勝利したプライアーは素晴らしいキャリアを築くはずだったが・・・。)
Sang-Hyun Kim vs. Fitzroy Guisseppi」
②「Super Lightweight
Sang-Hyun Kim vs. Kwang Min Kim」
③「WBA World Super Lightweight Title
Aaron Pryor vs. Sang-Hyun Kim」
センサク・ムアンスリン(Saensak Muangsurin)のページ
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ソウル・マンビー(Saoul Mamby)のページ
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アーロン・プライアー(Aaron Pryor)のページ
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