初代WBA世界クルーザー級王者、オカシオ。ジミー・ヤング戦(初戦)、ラリー・ホームズ戦、イベンダー・ホリフィールド戦を紹介します。
オジー・オカシオ(プエルトリコ)
身長182cm:オーソドックス(右構え)
①オジー・オカシオ 10R 判定 ジミー・ヤング
(ヘビー級戦、1978年)
オカシオ:左ジャブ、右ストレート、左右フック
ヤング:左ジャブ、右ストレート、左右フック
(感想:プエルトリコ・サンファン出身のオカシオ。ニックネームは「Jaws」(とても変わったアダナ。ジョーズのように敵を攻撃するのか、と思ったが、スパーリングで相手を噛んだことがあるから、というのが理由らしい)。デビュー以来、これまで全勝。ヤングはモハメド・アリの世界タイトルに挑戦したり、ジョージ・フォアマンに勝ったこともある選手。「ケン・ノートン vs. ラリー・ホームズ」のWBC世界ヘビー級タイトル戦のアンダーカードとして行われた試合(勝った方がタイトルに挑戦する、という試合だったと思われる)。リングサイドではシルベスター・スタローンが観戦。体が重そうなヤング。ジャブ、接近してボディフック連打、そしてクリンチ。ヤングよりも若いオカシオはキレのあるジャブからの右ストレートと左フック。判定は2-1。ダウンシーンは無し。オカシオが番狂わせの勝利。大きいヤングを倒すことはできなかったが、パンチと動きのスピード、勢いで上回った。再戦もオカシオが勝利。ノートンを破って新王者になったホームズに挑戦することに。)
②ラリー・ホームズ 7R KO オジー・オカシオ
(WBC世界ヘビー級タイトル戦、1979年)
オカシオ:左ジャブ、右ストレート、左右フック
ホームズ:左ジャブ、右ストレート、左右フック
(ダウンシーン)
7R:左ジャブ、右ストレート、右フック、左フックで4度、オカシオがダウン
(感想:ホームズがタイトル防衛。これまで全勝のオカシオが初の世界挑戦。ホームズはこれが二度目の防衛戦。ラスベガスで行われた全勝対決。しかしながら、ホームズのパワフルなジャブに押されてしまうオカシオ。打って出るが、ディフェンスされてしまう。ホームズが重いパンチでオカシオを追い込み優勢。7Rは悲惨なもので、ジャブでダウンするオカシオ。試合を止めた方がいい、と思うようなダウンを繰り返し、最後は左フック。オカシオは決して弱い選手ではない。「ヘビー級」というのは「特別なクラス」。強い選手でも相手がもっとデカいと勝負にならない。ホームズの勝利にケチをつける気はないが、体格差のある相手に勝ったところで自慢にはならない。後、オカシオは体重を下げて、初代WBA世界クルーザー級王者になった(2-1の判定)。)
③イベンダー・ホリフィールド 11R TKO オジー・オカシオ
(WBA・IBF世界クルーザー級タイトル戦、1987年)
オカシオ:左ジャブ、右ストレート、左右フック
ホリフィールド:左ジャブ、右ストレート、左右フック
(ダウンシーン)
11R:右ストレートでオカシオがダウン
(感想:ホリフィールドがタイトル防衛。元WBA王者のオカシオ。元WBA王者のドワイト・ムハマド・カウイに勝利して、かつて自分が持っていたタイトルにフランスで挑戦。ホリフィールドはカウイから王座を奪った男で、リッキー・パッキーを破ってIBF王座も吸収(後の活躍は説明不要なほど有名)。ホリフィールドがジャブの連打からの右ストレート、そして接近して左右フックをボディ・顔面に打ち込む。相手のパワーと勢いに押されるオカシオ。ホリフィールドは回転が速く、ショート連打が実にパワフル。オカシオはジャブ・ストレートを得意とする選手だが、接近戦を仕掛けられて思うように当てられない。11R、左フックからの右ストレートでオカシオがダウン。さらに連打でレフェリーストップ。全盛を過ぎていたオカシオ。ホームズに挑戦する前は確かに強かった。もう少し早くクルーザー級が創設されていたらもっと活躍していたはずだ。)
Jimmy Young vs. Ossie Ocasio」
②「WBC World Heavyweight Title
Larry Holmes vs. Ossie Ocasio」
③「WBA・IBF World Cruiserweight Title
Evander Holyfield vs. Ossie Ocasio」
ラリー・ホームズ("The Easton Assassin" Larry Holmes)のページ
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ドワイト・ムハマド・カウィ(Dwight Muhammad Qawi)のページ
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クルーザー級時代のイベンダー・ホリフィールド(Evander "The Real Deal" Holyfield)のページ
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