2020年11月11日水曜日

ルイス・サンタナ(Luis Santana)「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

反則勝ちでWBC世界J・ミドル級タイトル獲得。テリー・ノリスとの三連戦で有名なサンタナ。サイモン・ブラウン戦、テリー・ノリス戦(三連戦)を紹介します。

ルイス・サンタナ(Luis Santana)ボクシング・ブログ「世界の強豪ボクサー」[Google Blogger]

ルイス・サンタナ(ドミニカ)

身長175cm:オーソドックス(右構え)

サイモン・ブラウン 12R 判定 ルイス・サンタナ

(IBF世界ウェルター級タイトル戦、1989年)

サンタナ:左ジャブ、右ストレート、左右フック

ブラウン:左ジャブ、右ストレート、左右フック

(感想:ブラウンがタイトル防衛。ドミニカのサンタナ。これまで36勝(30KO)11敗2分。負けが多いがKO数も多いタフなパンチャー。ロサンゼルスでプロデビューし連勝したこともあったが、実力者との対戦が増えるにつれ、敗北もチラホラ。ミルトン・マクローリーに敗北、マニング・ギャロウェイに勝利。北米ウェルター級王座を獲得したが、TKO負けで王座陥落。ダーリン・バン・ホーンに敗北。北米王座を奪回、防衛。しかし判定で王座陥落。アーロン・デービスと空位のWBC米大陸ウェルター級王座を争って判定負け。ビンセント・ペットウェイに判定負け。安定したキャリアではないが、王座戦も経験し、元世界王者や後に世界王者になる選手と戦ってきた。30勝(23KO)1敗の王者ブラウンは当時「ウェルター級最強」と言われた男で、ボクシング関係者からの評価も高い。共に振りの大きいフックで打ち合う打撃戦。左でボディを叩くブラウン。サンタナのパンチはキレはそれほどでもないが、ゴツい感じのもの。手数も多く、タフな者同士が最初から最後まで打ち合って12R終了。判定は3-0。ブラウンのジャブと連打のスピード・パワーが評価されたと思われる。ダウンシーンは無かったが、思い切った打ち方をする者同士の打撃戦はかなり迫力があった。)


ルイス・サンタナ 5R 反則 テリー・ノリス

(WBC世界J・ミドル級タイトル戦、1994年)

サンタナ:左ジャブ、右ストレート、左フック

ノリス:左ジャブ、右ストレート、左右フック

(ダウンシーン)

3R:左フックでノリスがダウン

(感想:サンタナがタイトル獲得。ブラウン戦後、グレンウッド・ブラウン、クリサント・エスパニャ、ビニー・パジェンザに負けて四連敗のサンタナ。その後、二連勝し、「WBCウェルター級9位」として二度目の世界挑戦。年齢は35歳。これまで38勝(29KO)15敗2分。王者ノリスはスピードで勝負するタイプ。ブラウンにKO負けして王座を失ったが、再戦に判定勝ちして王座奪回。これが初防衛戦となる。メキシコシティでの一戦。ゴツゴツしたフックを打つサンタナ。ノリスはいつものようにフットワークを使って、スピードのあるジャブ・ストレート。無器用だがタフなサンタナ。3R、右ストレートを打たれて足がフラつくノリス。左フックでダウン。4R、バッティングでサンタナが流血。5R、ロープにもたれる体勢になったサンタナの後頭部をノリスが攻撃。失神したサンタナはタンカで運び出されていった。反則勝ちでサンタナが新王者に。ラビットパンチ(後頭部打ち)を序盤からレフェリーに注意されていたノリス。彼は若手時代から反則打をやってしまう悪いクセがある。それがこういった結果をもたらした。「失神」して王者になったサンタナ。倒れる時とドクター(?)が様子を診る時に「チラッ」と目を開けた。ホントに失神?)


ルイス・サンタナ 3R 反則 テリー・ノリス

(WBC世界J・ミドル級タイトル戦、1995年)

(ダウンシーン)

2R:右フックでサンタナがダウン

3R:右ストレートでサンタナがダウン

(感想:サンタナがタイトル防衛。ラスベガス「シーザース・パレス」での因縁の再戦。ダウンを奪い、あとはフィニッシュするだけ、の状態になったノリス。3R終了間際にサンタナに何やら注意するレフェリー。その直後、ノリスが右ストレートを打ち込み、サンタナがダウン。あわてるレフェリー。「やっちまった」といった表情のノリス。またしても反則負け。失神して運び出されるサンタナ。今度はダメージが深そう。レフェリーの不手際も感じた。)


テリー・ノリス 2R KO ルイス・サンタナ

(WBC世界J・ミドル級タイトル戦、1995年)

(ダウンシーン)

2R:左フック、右ストレート、右ストレートで3度、サンタナがダウン

(感想:ノリスがタイトル奪回。ラスベガス「MGM Grand」での三戦目。反則をしないように用心しながら戦うノリス。2R、三度ダウンを奪って圧勝。元の持ち主のところに帰っていったチャンピオンベルト。これでよかったのだ、と思う。後、ノリスは王座を防衛し続け、サンタナはブランクを作りながら数試合やって引退した。)

①「IBF World Welterweight Title

Simon Brown vs. Luis Santana」

②「WBC World Super Welterweight Title

Terry Norris vs. Luis Santana」

③「WBC World Super Welterweight Title

Luis Santana vs. Terry Norris」

④「WBC World Super Welterweight Title

Luis Santana vs. Terry Norris」

サイモン・ブラウン(Simon Brown)のページ

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テリー・ノリス("Terrible" Terry Norris)のページ 

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