強打のヘビー級、メイソン。アルフォンソ・ラトリフ戦、タイレル・ビッグス戦、レノックス・ルイス戦を紹介します。
ゲイリー・メイソン(イギリス)
身長187cm:オーソドックス(右構え)
①ゲイリー・メイソン 6R KO アルフォンソ・ラトリフ
(ヘビー級戦、1988年)
メイソン:左ジャブ、右ストレート、左右フック
ラトリフ:左ジャブ、右ストレート、左フック
(ダウンシーン)
6R:右フックでラトリフがダウン
(感想:ジャマイカ生まれで英国籍のメイソン。パワーを込めたストレート・フックを武器とするガッチリした筋肉マン。同じ英国のフランク・ブルーノに似ている(顔の雰囲気も)。アマチュアではそれほど活躍しなかったようだが、プロ入り後は「KOマシーン」といった感じの戦いぶりでこれまで全勝。ラトリフは長身選手。カルロス・デ・レオンを番狂わせで破ってWBC世界クルーザー級タイトルを獲ったことがあるが、細身でパンチはそれほどなく、マイク・タイソンには2RであっさりKOされた。英国で行われた試合。ラトリフを強打で追い詰めるメイソン。6Rに右フックでラトリフをKO。メイソンはジャブを基本にした攻め方をし、パンチの打ち方が良かった印象。)
②ゲイリー・メイソン 7R KO タイレル・ビッグス
(ヘビー級戦、1989年)
メイソン:左ジャブ、右ストレート、左右フック
ビッグス:左ジャブ、右ストレート、左フック
(ダウンシーン)
7R:右ストレートでビッグスがダウン
(感想:メイソンが地元でオリンピック金メダリストのビッグス(アメリカ)と対戦。会場ではフランク・ブルーノが観戦。タイソンの世界ヘビー級タイトルに挑戦したこともあるビッグス。ジャブは速いがパンチは軽め。パワーのあるストレート・フックで攻めるメイソン。7R、左フックからの右ストレートでビッグスをKO。メイソンらしい勝ち方だった。ビッグスは中途半端。パンチが軽いのに妙に打ち合ったりする。どうせなら徹底的にアウトボクシングして動きを止めないようにすればよかった。)
③レノックス・ルイス 7R TKO ゲイリー・メイソン
(欧州ヘビー級・英国ヘビー級タイトル戦、1991年)
メイソン:左ジャブ、右ストレート、左右フック
ルイス:左ジャブ、右ストレート、左右フック
(感想:ルイスがタイトル防衛。英国ヘビー級王者のメイソンが欧州ヘビー級王者のルイスと対戦。ルイスは世界王座を目指すオリンピック金メダリスト(後の活躍は皆さんもご存じ)。英国同士の実に興味深い全勝対決。いつものようにフック攻撃のメイソン。しかしジャブが少な目のため、動きがぎこちなく、雑な攻め方。ルイスはジャブからの右ストレート(得意パターン)。3R終了時、ルイスがメイソンを突き飛ばしてレフェリーから注意される。ジャブで右目が腫れるメイソン。7R、押され気味のメイソンは打って出るが、目の腫れが悪化してレフェリーストップ。ダウンシーンは無し。ジャブが出ず、体も重そうな感じだったメイソン。ピークを過ぎていたのかも。その後、ブランクを作り二連勝したが、世界王者になることもなく引退。ルイス戦が唯一の敗戦となった。)
Gary Mason vs. Alfonzo Ratliff」
②「Heavyweight
Gary Mason vs. Tyrell Biggs」
③「EBU Heavyweight Title、BBBofC British Heavyweight Title
Lennox Lewis vs. Gary Mason」
アルフォンソ・ラトリフ(Alfonso Ratliff)のページ
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タイレル・ビッグス(Tyrell Biggs)のページ
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レノックス・ルイス(Lennox Lewis)のページ
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