NABFヘビー級タイトルを獲得した強打のヘビー級、ガルシア。マイク・ホワイト戦、オジー・オカシオ戦、マイク・ウィリアムス戦を紹介します。
アレックス・ガルシア(アメリカ)
身長188cm:オーソドックス(右構え)
①アレックス・ガルシア 2R TKO マイク・ホワイト
(ヘビー級戦、1992年)
ガルシア:左ジャブ、右ストレート、左右フック
ホワイト:左ジャブ、右ストレート、左フック
(ダウンシーン)
1R:左フックでホワイトがダウン
2R:左フックでホワイトがダウン
(感想:メキシコ系アメリカ人のガルシア。カリフォルニア州・ノースハリウッド出身。サンフェルナンドに移住したため、「The San Fernando Hammer(ハンマー)」と呼ばれる。ボクサーになる前はケンカばかりしていたようで、ついに人を死なせて刑務所へ。そこでボクシングを始め、アマチュアでの試合数は少ないが世界選手権にも出場したとか。プロ入り後はKOの山を築き、負けは一つだけ(TKO)。世界ランキングにも入っている。ホワイトはデカい選手(208cm)。強打者マイケル・モーラー相手に判定まで耐え抜いたこともある。しかしながら、ジャブ・右ストレートは(それなりに)良いが、左フックは腰が入っていない打ち方。しかも打たれるのを嫌がり、ガルシアが攻めると下がってしまう。丁寧にジャブを打ち、左フックのボディ打ちも上手いガルシア。1R、2Rにダウンを奪ってKO勝ち。大きいホワイトを右ストレート、左フックで打ちのめし、ダウンシーンはどれも強烈なものだった。)
②アレックス・ガルシア 8R KO オジー・オカシオ
(ヘビー級戦、1992年)
ガルシア:左ジャブ、右ストレート、左右フック
オカシオ:左ジャブと左右フック
(ダウンシーン)
6R:右フック、右フックでオカシオが2度、ダウン
8R:右アッパー、左フックでオカシオが2度、ダウン
(感想:30歳のガルシアはこれまで27勝(22KO)1敗。プエルトリコのオカシオは元WBA世界クルーザー級王者。ラリー・ホームズの世界ヘビー級タイトルに挑戦したり、クルーザー級タイトル奪回を目指してイベンダー・ホリフィールドに挑戦したりしたこともある。37歳で、23勝(12KO)12敗1分(KO数と負け数が同じ)。ガルシアがジャブ、フックで攻める。オカシオは打たれながらもジャブで距離を取って追撃を防ごうとする。6Rと8Rに四度のダウンを奪ってガルシアの快勝。6Rの最初のダウンを奪った右フック、8Rの最初のダウンを奪った右アッパーはかなり強烈なパンチだった。大ベテランのオカシオはこれで引退。)
③アレックス・ガルシア 5R TKO マイク・ウィリアムス
(北米ヘビー級タイトル戦、1993年)
ガルシア:左ジャブ、右ストレート、左右フック
ウィリアムス:左ジャブ、右ストレート、左フック
(感想:ガルシアがタイトル防衛。直前の試合で空位だった北米ヘビー級タイトル、WBC米大陸ヘビー級タイトルを獲得したガルシア。ウィリアムスと北米王座の防衛戦を行うことに。ウィリアムスはこれまで20勝(12KO)2敗。負けはティム・ウィザスプーン(元世界王者)、ジェームス・バスター・ダグラス(後にマイク・タイソンをKO)のみという実力者。ボクサータイプで伸びのある良いジャブを打つ。しかしながら右ストレートの打ち方が微妙。ガルシアがジャブを使いながらアグレッシブな攻め。2R終了時にはコーナーを間違えてイスに座る寸前で気付くガルシア。5R、ガルシアが一気に連打してレフェリーストップ勝ち。ダウンシーンは無かったが、パワーで快勝。しっかりとジャブを使っていくところが良かった。ガルシアは世界ランクにも入っていたが、その後マイク・ディクソンにKOされて世界挑戦ならず。スター、元世界王者が多いヘビー級では地味な存在だったが、ジャブで試合を組み立てて、センスの良いフックを打つ、強い選手だった。)
Alex Garcia vs. Mike White」
②「Heavyweight
Alex Garcia vs. Ossie Ocasio」
③「NABF Heavyweight Title
Alex Garcia vs. Mike Williams」
オジー・オカシオ(Ossie Ocasio)のページ
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