アレックス・ラモス（"Bronx Bomber" Alex Ramos）「世界の強豪ボクサー：ボクシング・ブログ」

ニューヨーク出身のミドル級、ラモス。ジェームス・ウェイアー戦、ロニー・ロビンソン戦、マイケル・ナン戦を紹介します。

アレックス・ラモス（アメリカ）

身長178cm：オーソドックス（右構え）

①アレックス・ラモス 10R TKO ジェームス・ウェイアー

（ミドル級戦、1983年）

ラモス：左ジャブ、右ストレート、左右フック

ウェイアー：右ジャブ、左ストレート、左右フック

（ダウンシーン）

10R：左フックでウェイアーがダウン

（感想：ニューヨーク・マンハッタン出身のラモス。ニックネームは「Bronx Bomber（ブロンクスの爆撃機）」。ボクサーだった父から戦い方を習い、アマチュアで優秀な成績。1980年のモスクワ・オリンピックをアメリカがボイコットしたのをきっかけにプロ入り。世界王座獲りを期待されてボブ・アラムの「トップランク」にバックアップされ、連戦連勝。ところが初黒星を喫し、急ブレーキ。JB・ウィリアムソン（後、WBC世界Ｌ・ヘビー級王座獲得）に勝利して、このアトランチックシティでのウェイアー戦。ウェイアーは勝ったり負けたりの選手。後の世界王者フリー・オベル、リンデル・ホームズ、（トーマス・ハーンズに挑戦した）フレッド・ハッチングスらに敗れている中堅どころ。バランスがいいラモス。ジャブ連打からの右ストレートが得意パンチで、左フックのボディ打ちも上手い。先手を取って攻めるラモスにウェイアーはサウスポースタイルで応戦。10R、左フックでウェイアーがダウン。ラモスがラッシュをかけ、レフェリーストップ。ラモスの右ストレートには伸びがあり、左フックにはキレがあった。素質を感じる試合ぶりだった。）

②アレックス・ラモス 4R KO ロニー・ロビンソン

（ミドル級戦、1983年）

ラモス：左ジャブ、右ストレート、左右フック

ロビンソン：左ジャブ、右ストレート、左右フック

（ダウンシーン）

3R：右アッパーでロビンソンがダウン

4R：右アッパーでロビンソンがダウン

（感想：マレー・サザーランド（後、IBF世界Ｓ・ミドル級王座獲得）に判定で敗れたラモス（プロ二敗目）。ロビンソン戦はその再起戦。ロビンソンは中堅どころの選手であるが、右ストレートにパワーがある。ただフックは大振り。ラモスが速いジャブ。二度ダウンを奪ってKO。ロビンソンも悪くはなかったが、ラモスが速く、器用なパンチで上回った。）

③マイケル・ナン 12R 判定 アレックス・ラモス

（カリフォルニア州ミドル級王座決定戦、1986年）

ラモス：左ジャブ、右ストレート、左右フック

ナン：右ジャブ、左ストレート、左右フック

（感想：ナンがタイトル獲得。カーチス・パーカーを破って全米ミドル級王者になったラモスだが、ジェームズ・キンチェンに敗れ、王座陥落。そして、このナンとの王座戦。長身サウスポーのナンはフットワークとジャブを使い、ディフェンスもできる懐の深い選手。ラモスもジャブを使うがナンは当てさせない。ジャブ・ストレート・連打でナンの大差判定勝ち。ダウンシーンは無し。あまりエキサイティングな試合ではなかった。ボクシングというものは結局「スピードがあって、当てさせない選手が勝つ」ということか（それに加えてパンチ力があればもっと良いのだけど）。その後、ナンはIBF世界ミドル級タイトルを獲得。ラモスは勝ったり負けたりだったが連勝してついに初の世界挑戦。ホルヘ・カストロのWBA世界ミドル級王座に挑戦したが2RでKO負け、引退。結局、世界王者にはなれなかったラモス。確かな実力はあったが、ミドル級はやはり競争が激しい。層の厚い階級で世界を獲るためには「飛び抜けた何か」が必要。）

①「Middleweight 

Alex Ramos vs. James Waire」

②「Middleweight 

Alex Ramos vs. Ronnie Robinson」

③「California State Middleweight Title

Alex Ramos vs. Michael Nunn」 

マイケル・ナン（Michael Nunn）のページ

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カーチス・パーカー（Curtis Parker）のページ

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ジェームス・キンチェン（James "The Heat" Kinchen）のページ