2020年10月14日水曜日

アンドリュー・ゴロタ(Andrew Golota)「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

「リディック・ボウに二連続反則負け」で有名なヘビー級、ゴロタ。リディック・ボウ戦(初戦・再戦)、レノックス・ルイス戦、マイク・タイソン戦を紹介します。

アンドリュー・ゴロタ(Andrew Golota)ボクシング・ブログ「世界の強豪ボクサー」[Google Blogger]

アンドリュー・ゴロタ(ポーランド)

身長193cm:オーソドックス(右構え)

リディック・ボウ 7R 反則 アンドリュー・ゴロタ

(ヘビー級戦、1996年)

ゴロタ:左ジャブ、右ストレート、左右フック

ボウ:左ジャブ、右ストレート、左右フック

(感想:ポーランド・ワルシャワ出身のゴロタ。アマチュアで活躍し、ソウルオリンピック(1988年)にはヘビー級で出場、銅メダル。プロ入り。アメリカを主戦場にこれまで全勝。タイトルはまだ獲得していない。ボウは元世界王者(ソウルオリンピックではスーパーヘビー級で銀メダル)。本来ならもっと活躍しているはずだが、WBO王座返上後は世界戦は無し。直前の試合ではイベンダー・ホリフィールドと三戦目を行い、TKO勝ちしている。ニューヨーク「マジソン・スクエア・ガーデン」での一戦。アップライトスタイルのゴロタ。回転の速い連打を得意とする。共に速いジャブで試合を組み立てる。ゴロタは右ストレート、ボウは左フックが強い。パワーはボウ、パンチのキレとハンドスピードはゴロタ。4R、連打で後退するボウ。しかしゴロタがローブロー。6R、7Rにもローブローを繰り返したゴロタが反則負け(ダウンシーンは無し)。リング上で両陣営が乱闘。実力的にはボウに負けていなかったゴロタ。ローブローを繰り返した理由は何だろう? ボウの圧力に押された? それとも思わずやってしまう変なクセがついてしまっていたのだろうか?) 


リディック・ボウ 9R 反則 アンドリュー・ゴロタ

(ヘビー級戦、1996年)

ゴロタ:左ジャブ、右ストレート、左右フック

ボウ:左ジャブ、右ストレート、左右フック

(ダウンシーン)

2R:右ストレートでボウがダウン

4R:連打でゴロタがダウン

5R:連打でボウがダウン

(感想:アトランチックシティで再戦。ボウのパンチは大振りで、ジャブも押すような感じ。2R、右ストレートでボウがダウン。連打を食ってフラフラになるボウだが、ゴロタがバッティングで減点。ボウのパンチは力まかせでキレがない。4R、連打でゴロタがダウン。しかしゴロタがまたローブロー。泣きそうな顔のボウ。5R、再びボウがダウンを喫し、その後、KO負け寸前に。9R終了間際、ゴロタがローブローで反則負け。信じられない結末。ゴロタはポイントでも勝っていたであろうし、後一押しでボウをKOできそうな状況での反則。勝てば大きなチャンスが得られるはずの重要な試合での不可解すぎる行為。ギャングがボクシングを食い物にしていた時代には「賭け」のために八百長が行われていたこともあったというが・・・。)


レノックス・ルイス 1R KO アンドリュー・ゴロタ

(WBC世界ヘビー級タイトル戦、1997年)

ゴロタ:左ジャブと右ストレート

ルイス:左ジャブ、右ストレート、右フック

(ダウンシーン)

1R:連打、右フックで2度、ゴロタがダウン

(感想:ルイスがタイトル防衛。ボウに妙な負け方をしたゴロタ(WBC2位)。ボウとの再戦の次の試合はルイスへの挑戦。王者ルイスは「ボウより強い」という評判。KO負けで一度は王座から滑り落ちたが奪回。右ストレートが特に強いことで有名。アトランチックシティでの一戦。ゴロタが回転の速い連打で勝負。ルイスは「ドカン」という感じのパワフルな右ストレート。「ドカンドカン」打たれたゴロタはあっけなく1RでKO負け。ダウンしたときのゴロタのビックリした表情。ルイスの右は想像以上に強かったのだろう。ボウはルイスとの対戦を避け続け、結局プロで対戦することはなかったが、それが正解だったことが証明された。)


マイク・タイソン 2R NC アンドリュー・ゴロタ

(ヘビー級戦、2000年)

ゴロタ:左ジャブと右ストレート

タイソン:左ジャブ、右ストレート、左右フック

(ダウンシーン)

1R:右フックでゴロタがダウン

(感想:ルイス戦後、連勝を続けたゴロタだが、マイケル・グラントとの「世界ヘビー級王座挑戦者決定戦」に敗れて後退(グラントはレノックス・ルイスの王座に挑戦して2RでKOされてしまった)。そして、このタイソン戦。史上最年少(20歳5か月)でWBC世界ヘビー級王者となったタイソンも34歳(ゴロタは32歳で、意外に年の差が無い)。どんな動きを見せるか? 1R、左右に体を振りながらジャブ・フックで攻めるタイソン。ゴロタはジャブで応戦するがパンチにキレがない。強烈な右フックでゴロタがダウン。打ち合うゴロタだが、2R終了でゴロタが棄権。映像ではタイソンの3RでのTKO勝ち。ところがその後、ドーピングテストにより記録は「無効試合」に(タイソンからマリファナの陽性反応が)。ゴロタはこの後も世界戦のチャンスを三度与えられたが世界王者にはなれず。やはり惜しかったのはボウとの試合。これに勝っていればキャリアは違ったものになっていたかも。)

①「Heavyweight 

Riddick Bowe vs. Andrew Golota」

②「Heavyweight 

Riddick Bowe vs. Andrew Golota」

③「WBC World Heavyweight Title

Lennox Lewis vs. Andrew Golota」

④「Heavyweight 

Mike Tyson vs. Andrew Golota」

リディック・ボウ(Riddick Bowe)のページ

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レノックス・ルイス(Lennox Lewis)のページ
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マイク・タイソン("Iron" Mike Tyson)のページ

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