ラファエル・ピネダ（Rafael Pineda）「世界の強豪ボクサー：ボクシング・ブログ」

コロンビアのＪ・ウェルター級ハードパンチャー、ピネダ。ロジャー・メイウェザー戦、クラレンス・コールマン戦、パーネル・ウィテカー戦を紹介します。

ラファエル・ピネダ（コロンビア）
身長169cm：オーソドックス（右構え）

①ラファエル・ピネダ 9R KO ロジャー・メイウェザー
（IBF世界Ｊ・ウェルター級王座決定戦、1991年）
ピネダ：左ジャブ、右ストレート、左フック
メイウェザー：左ジャブ、右ストレート、左フック
（ダウンシーン）
9R：左フックでメイウェザーがダウン

（感想：ピネダがタイトル獲得。コロンビアの黒人ピネダ。ニックネームは「Derby」（「競馬のダービー」のことだろうか？）。プロデビュー以来、連続KO。全勝のまま、アトランチックシティでWBA世界ウェルター級王者マーク・ブリーランドに挑戦したが敗北。これが二度目の世界挑戦となる。メイウェザーはWBC世界Ｊ・ウェルター級タイトルを持っていたがフリオ・セサール・チャベスに奪われ、今度はIBF王座を狙う。シャープなパンチの持ち主だが、打たれ弱さがある。ネバダ州リノで行われた一戦。ピネダの強打を警戒してフットワークとジャブのメイウェザー。ピネダはジリジリと距離を詰めるが手数が少ない。メイウェザーのジャブ＆ディフェンス戦法。盛り上がらない客席。9R、左フック一撃でメイウェザーがダウン、KO。最後はパワフルに決めてくれたピネダ。もし、そのパンチも空振りだったらかなりの凡戦でメイウェザーが王者になっていただろう。）

②ラファエル・ピネダ 7R KO クラレンス・コールマン
（IBF世界Ｊ・ウェルター級タイトル戦、1992年）
ピネダ：左ジャブ、右ストレート、左フック
コールマン：左ジャブ、右ストレート、左右フック
（ダウンシーン）
7R：左フック、右ストレートで２度、コールマンがダウン

（感想：ピネダがタイトル防衛。メキシコシティでのピネダの初防衛戦。挑戦者のコールマンはどういう選手なのだろう？　デビュー以来、戦績は悪くはなかったが、フランキー・ウォーレンとの全米Ｊ・ウェルター級王座戦に敗れ、ミッキー・ウォード、チャールズ・マレーにも敗れて四連敗。直前の試合では判定負けしている。ジャブ、ストレート、ワンツーを使うコールマン。バランスのいい選手（負けながらも実力をつけていったタイプだと思われる）。ピネダはメイウェザー戦よりも手数が多めで、強いジャブ、ストレート、左フック。7R開始早々、左フックでコールマンをダウンさせる。さらにダウンで終了。パワーのあるパンチで積極的だったピネダ。王者になったことで自信がついていたのだろう。）

③パーネル・ウィテカー 12R 判定 ラファエル・ピネダ
（IBF世界Ｊ・ウェルター級タイトル戦、1992年）
ピネダ：左ジャブ、右ストレート、左右フック
ウィテカー：右ジャブ、左ストレート、左右フック
（ダウンシーン）
8R：右ボディフックでピネダがダウン

（感想：ウィテカーが二階級制覇。テクニックに定評のある元ライト級統一王者ウィテカーがラスベガス「Mirage」でハードパンチャーのピネダに挑戦。サウスポーのウィテカーがパワーの乗ったジャブ・ストレート。ピネダの攻撃をディフェンス。ピネダのパンチは空を切る。8R、右ボディでピネダがダウン。判定は文句無しの３－０。左でボディを叩くなど、意外なことにウィテカーはパワーでも上回った。ピネダは良い選手だが力んだ、ロングのパンチが多い。もう少しパワーを抜いて手数を増やす戦い方ができていたら判定はきわどいものになっていたかもしれない。この後、ピネダは数年のブランク。カムバックしてオバ・カー、コーリー・スピンクス、ザブ・ジュダーらと対戦したが世界王座に返り咲くことはなかった。）

①「IBF World Super Lightweight Title
Rafael Pineda vs. Roger Mayweather」
②「IBF World Super Lightweight Title
Rafael Pineda vs. Clarence Coleman」
③「IBF World Super Lightweight Title
Rafael Pineda vs. Pernell Whitaker」

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パーネル・ウィテカー（Pernell "Sweet Pea" Whitaker）のページ

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