アレックス・スチュワート(ジャマイカ)
身長191cm:オーソドックス(右構え)
①アレックス・スチュワート 4R KO マイク・ジョーンズ
(ヘビー級戦、1988年)
スチュワート:左ジャブ、右ストレート、左右フック
ジョーンズ:左ジャブ、右ストレート、左右フック
(ダウンシーン)
4R:右ストレートでジョーンズがダウン
(感想:ロンドン出身のスチュワート。その後、ジャマイカ、ニューヨークに移住。アマチュアで活躍し、メダルは獲れなかったがロス五輪(1984年)にはジャマイカ代表で出場。プロ入り後、これまで11戦全勝(11KO)。非常に練習熱心な選手という評判。ジョーンズは勝ったり負けたりの選手。そんな相手にこれまで全てKO勝ちのスチュワートがニューヨークでどんな試合を見せてくれるのか? 「壮絶なKOパンチャー」なのかと思ったら、ファイタータイプではなく、ジャブから入っていくボクサータイプだったスチュワート。ティム・ウィザスプーンに似たタイプ(見た目の雰囲気も)。ジャブ、右ストレートを基本に、左右フックでボディを叩く正統派のスチュワート。4R、右ストレートでジョーンズがダウン、KO。スチュワートが格下に勝利。イメージとは違ったが、手数が多いところが良かったように思う。)
(WBC米大陸ヘビー級タイトル戦、1989年)
スチュワート:左ジャブ、右ストレート、左右フック
ホリフィールド:左ジャブ、右ストレート、左フック
(感想:ホリフィールドがタイトル防衛。アトランチックシティで行われた注目の試合。これまで24戦全勝(24KO)のスチュワート(快進撃)。ホリフィールドは22戦全勝(18KO)。元統一世界クルーザー級王者ホリフィールドはヘビー級王者になるため、体格のハンデを克服しながら元ヘビー級王者らと戦ってきた。1Rからパワフルな連打を決めるホリフィールド。スチュワートもジャブ、ストレート、ボディ攻撃、と悪くはないが、接近戦でのショートパンチの巧さ、連打の回転の速さ、パワーでホリフィールドが上回る。5Rにスチュワートの連打がヒットする場面もあったが、8Rにスチュワートが右目のキズによりTKO負け、初黒星(ダウンシーンは無し)。ホリフィールドは本当によく鍛えられた良い選手。「KO魔」スチュワートが「普通の選手」に見えたほどだった。)
(ヘビー級戦、1990年)
スチュワート:左ジャブと右ストレート
タイソン:左ジャブと左右フック
(ダウンシーン)
1R:右フック、右フック、左フックで3度、スチュワートがダウン
(感想:東京でバスター・ダグラスに倒されたタイソンの復帰二戦目。試合地はアトランチックシティ。タイソンがいきなり右フックでスチュワートからダウンを奪う。さらにダウンを追加してあっけなく終了。タイソンは一発で倒すタイプ。スチュワートは連打で倒すタイプ。「KO率が高い」といっても内容が違う。その違いが結果として出た。ただ、タイソンはパワーはすごかったが、上半身の動きに固さが感じられた。結局、ホリフィールド、タイソン、フォアマン、モーラーといったトップ選手に勝てなかったスチュワート。デビューからKOで勝ちまくって「どんなすごい奴なんだろう?」という期待感を持たれていた頃が一番存在感があった。世界王座は獲れなかったが、多くの名のある相手と試合できてよかったのでは? 引退後は酒を扱う仕事をしていたようだが、病気で若くして亡くなった(52歳)。)
Alex Stewart vs. Mike Jones」
②「WBC Continental Americas Heavyweight Title
Evander Holyfield vs. Alex Stewart」
③「Heavyweight
Mike Tyson vs. Alex Stewart」
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マイケル・モーラー(Michael Moorer)のページ
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