アンディ・ガニガン(アメリカ)
身長170cm:サウスポー
①ロドルフォ・ゴンザレス 10R 判定 アンディ・ガニガン
(ライト級戦、1981年)
ガニガン:右ジャブ、左ストレート、左フック
ゴンザレス:左ジャブ、右ストレート、左右フック
(ダウンシーン)
3R:左ストレートでゴンザレスがダウン
6R:左フック、連打で2度、ガニガンがダウン
7R:右フックでガニガンがダウン
(感想:ハワイ生まれのガニガン。サウスポーの強打者。デビュー以来、連戦連勝で北米ライト級王座獲得、防衛。しかし、全米ライト級王座戦でKO負け、初黒星。ロベルト・バスケスにもKO負け(パンチのある選手は、逆にKOされることも。バスケスはガニガンに勝利してジム・ワットのWBC世界ライト級タイトルに挑戦したがTKO負け)。ゴンザレスは「ガト(猫)」と呼ばれるメキシカンで、これまで無敗。カリフォルニアでの一戦。ガニガンがパワーを込めた左ストレートを狙う。ゴンザレスはジャブを使う正統派スタイル。 3Rに左ストレートの連打でダウンするなどゴンザレスのパンチは空転気味。しかし6Rにダウンを奪い返して勢いに乗る。7Rにもガニガンがダウン。打ち返すガニガンだが、判定は2-0。ゴンザレスがダウンを奪い返し、手数で挽回、勝利。左のボディ打ちも良かった。勝利したゴンザレス。その後、クロード・ノエル、パトリツィオ・オリバ、ロジャー・メイウェザーと世界タイトルを争ったが全て敗北。世界王者にはなれなかった)
(ライト級戦、1981年)
ガニガン:右ジャブ、左ストレート、左右フック
オグラディ:左ジャブ、右ストレート、左右フック
(ダウンシーン)
2R:右フック、左ストレート、左ボディフックで3度、オグラディがダウン
(感想:ゴンザレスに敗れたガニガンの再起戦。オグラディは元WBA世界ライト級王者。ヒルマー・ケンティに勝利してWBA王者になったが、クロード・ノエルとの指名試合を拒否して王座剥奪。オグラディの父が「WAA」なる団体を設立し、「WAA世界ライト級王者」としてオグラディはガニガンと「防衛戦」を行うことに。何の値打ちもない王座だと思われるが、ガニガンにとってはチャンス。ゴング前に風船ガムをふくらませるオグラディ。余裕があるのか、それとも緊張でいっぱいなのか。ジャブとストレートを使うオグラディにガニガンは得意の左ストレート。2R、オグラディが三度ダウンで完全KO。ガニガンのパワー炸裂。パンチが効いた状態で強引に打ち合ってしまったオグラディ。冷静に対処できないほど効いていたのだろう。)
(WBC世界ライト級タイトル戦、1982年)
ガニガン:右ジャブ、左ストレート、左右フック
アルゲリョ:左ジャブ、右ストレート、左フック
(ダウンシーン)
1R:左ストレートでアルゲリョがダウン
3R:右ストレートでガニガンがダウン
5R:連打でガニガンがダウン
(感想:アルゲリョがタイトル防衛。これまで良いチャンスを逃してきたガニガンが初の世界挑戦。三冠王アルゲリョはニカラグアの選手で説明不要なほど有名。ジム・ワットから奪った王座の四度目の防衛戦となる。ラスベガスでの一戦。1R、ジャブ・連打のガニガン。アルゲリョは様子見。ガニガンが最も得意とする左ストレートでアルゲリョがダウン。ダウンで逆にスイッチが入ったアルゲリョは右ストレート・左フックでガニガンを追い込む。3Rのガニガンのダウンはタイミングのいい、合わせるような右ストレートによるもの。5R、ロープ際での猛烈な連打でガニガンがダウン。完全なKO劇。ガニガンはよく攻めたがディフェンスされてしまった。アルゲリョが「名王者」と呼ばれるのはパンチの強さとディフェンスの巧さだけではなく、「同じ手は二度食わない」というところにあるのだと思う。ガニガンも強かったが、そういう強い選手を相手にダウンを食ってもキッチリ逆転できるアルゲリョは本当に凄い選手だった。ガニガンは次の試合でジミー・ポールにTKO負けして引退(ポールは後、IBF世界ライト級王座を獲得)。ガニガンは強かったが、この当時はレベルが高く、世界王者にはなれなかった。引退後の2012年、肝臓がんで死去(59歳)。その二年前には襲撃事件で負傷したという(何が原因だったのかは不明)。強い選手に世界王座への道を阻まれたり、ケガや病気をしたり。彼は「ツキのない人生」だったように見えるのだが、どうだろう?)
Andy Ganigan vs. Rodolfo Gonzalez」
②「Lightweight
Andy Ganigan vs. Sean O'Grady」
③「WBC World Lightweight Title
Alexis Arguello vs. Andy Ganigan」
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