2020年9月9日水曜日

ロッキー・リン(Rocky Lin)「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

日本のロッキージム所属、台湾出身のリン。玉城信一戦、リカルド・ロペス戦、ラファエル・トーレス戦を紹介します。

ロッキー・リン(Rocky Lin)ボクシング・ブログ「世界の強豪ボクサー」[Google Blogger]

ロッキー・リン(台湾)
身長159cm:オーソドックス(右構え)

ロッキー・リン 10R 判定 玉城信一
(日本ストロー級タイトル戦、1992年)
リン:左ジャブ、右ストレート、左フック
玉城:右ジャブ、左ストレート、右フック
(感想:リンがタイトル防衛。台湾初のプロボクサー、リン。本名は林明佳。アマチュアで好成績。日本のジムにスカウトされ、デビュー。プロ七戦目で日本ストロー級王座獲得(決定戦)。以来、六度防衛し、これまで13戦全勝。WBC2位、WBA5位だが、KO勝ちが3つだけというのは気になるところ。挑戦者の玉城はサウスポー。こちらもアマチュアで活躍し、プロ入り。デビュー戦で負けてしまったが、1990年度全日本J・フライ級新人王獲得。これが初めての日本王座挑戦となる。ジャブを連打してストレートを当てるリン。玉城はパワーを込めて打って出る。手数が多い打ち合いとなったが、リンの右ストレートがヒット。玉城は攻めてもディフェンスされる。7R、リンの左フックがクリーンヒット。判定は意外にも2-1。ダウンシーンは無し。パンチの正確さでリンの勝ちだと思うが、ジャッジの一人は玉城のパワーを評価したということか。リンの次の試合はリカルド・ロペスとの世界タイトル戦。)

リカルド・ロペス 2R KO ロッキー・リン
(WBC世界ストロー級タイトル戦、1992年)
リン:左ジャブ、右ストレート、左フック
ロペス:右ジャブ、左ストレート、右フック
(ダウンシーン)
2R:左フックでリンがダウン
(感想:ロペスがタイトル防衛。WBC1位のリンが世界初挑戦。王者ロペスはこれまで30戦全勝(21KO)のメキシカン。大橋秀行を強烈にKOして以来、四度の防衛に成功している。フットワークを使って、よく伸びるジャブ・ストレートのロペス。リンは懐の深いロペスに思うように攻められない。2R、左フックでグラついたリン。右ストレートからの左フックで完全KO。リンは良い選手だが、ロペスは世界レベルの精密機械でパワーもある。負けたが「名のあるチャンピオン」に挑戦したことでリンはファンの記憶に残ることになった。)

ロッキー・リン 3R TKO ラファエル・トーレス
(ストロー級戦、1994年)
リン:左ジャブ、右ストレート、左フック
トーレス:右ジャブ、左ストレート、右フック
(ダウンシーン)
3R:左ボディフックでトーレスがダウン
(感想:ロペス戦後、二連勝のリン。元WBO王者トーレスと対戦。トーレスはドミニカの選手で、初代WBO世界ストロー級王者。防衛にも成功したが、王座返上。直前の試合ではチャナ・ポーパオイン(タイ)のWBA世界ストロー級王座に挑戦してKO負けしている(チャナは大橋秀行から王座を奪った男)。いつものようにジャブ連打で前に出るリン。サウスポーのトーレスは下がって距離を取りながらジャブ・ストレート。手数が多いリンはボディ打ちが効果的。3R、左ボディでトーレスがダウン。立ったがレフェリーストップ。リンのボディ攻撃の力強さが印象に残った試合。ロペスにKOされたことでパワーアップを意識していたのだろう。その後も連勝を重ねたリンだが、ワンディー・シンワンチャー(タイ)とのWBC世界ストロー級暫定王座決定戦に出場し、判定負け、引退。結局、パワー不足のため世界王者になれなかったが、積極的で手数が多く、良い選手ではあった。現在は台湾で若手の指導をしているらしい。)

①「Japanese Minimumweight Title
Rocky Lin vs. Tamaki Shinichi」
②「WBC World Minimumweight Title
Ricardo Lopez vs. Rocky Lin」
③「Minimumweight
Rocky Lin vs. Rafael Torres」

リカルド・ロペス(Ricardo López)のページ

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