ファン・ラポルテ(プエルトリコ)
身長165cm:オーソドックス(右構え)
①ファン・ラポルテ 2R KO ロッキー・ロックリッジ
(全米フェザー級タイトル戦、1981年)
ラポルテ:左ジャブ、右ストレート、左右フック
ロックリッジ:左ジャブ、右ストレート、左右フック
(ダウンシーン)
2R:右フックでロックリッジがダウン
(感想:ラポルテがタイトル獲得。プエルトリコ出身のラポルテ。ニューヨークに移住。アマチュアでキャリアを積み(タイトルも獲得)、プロへ。デビュー五戦目で負けてしまったが、その後は連勝。サルバドル・サンチェスのWBC世界フェザー級王座に挑戦して判定負け。王者のロックリッジはエウセビオ・ペドロサのWBA世界フェザー級王座に挑戦して、惜しくも2-1で判定負け。世界を狙う者同士の「サバイバル戦」のような試合。試合地はラスベガス。1Rから打ち合い。ジャブ・ストレートのロックリッジ。フック攻撃のラポルテ。2R、右フック一撃でロックリッジがダウン、KO。凄まじいラポルテの腕っぷしの強さ。ロックリッジはボクサータイプなのにムキになって打ち合ってしまった(後、WBA・IBF世界J・ライト級王者に)。)
(WBC世界フェザー級王座決定戦、1982年)
ラポルテ:左ジャブ、右ストレート、左右フック
ミランダ:左ジャブ、右ストレート、左右フック
(ダウンシーン)
10R:右フックでミランダがダウン
(感想:ラポルテがタイトル獲得。アトランチックシティでWBA世界フェザー級王者エウセビオ・ペドロサに挑戦したラポルテだが、判定で敗北。WBC王者サンチェスが急死し、決定戦に出場することに(三度目の世界挑戦)。これまで19戦全勝(14KO)のミランダはコロンビア人。国内王座、WBC米大陸王座(いずれもフェザー級)を獲得したり、あのマルコス・ビジャサナにTKO勝ちしたりといった実績。ニューヨーク「マジソン・スクエア・ガーデン」で行われた試合。前傾姿勢でジャブを飛ばすミランダ。しかしながらパワーではラポルテが上。10R、右フックでダウンしたミランダは10R終了後に棄権。ラポルテがパワーの乗ったパンチで圧勝。手数もそれなりに多かった。ミランダは伸びのあるジャブ・ストレートを打つが、フックのパワーはもうひとつ。ジャブをもっと多くすればよかったかも。その後もミランダはリングに上がり続け、北米J・ライト級王座を獲得するなどの活躍を見せたが、世界王座戦をすることはなかった。)
(WBC世界フェザー級タイトル戦、1984年)
ラポルテ:左ジャブ、右ストレート、左右フック
ゴメス:左ジャブ、右ストレート、左右フック
(感想:ゴメスが二階級制覇。サンファンで行われたプエルトリコ対決。ラポルテの三度目の防衛戦。ゴメスはおなじみ。WBC世界J・フェザー級王座を17連続KO防衛し、日本でも防衛戦を行ったことがある「バズーカ」と呼ばれる男。ただ、共にサルバドル・サンチェスに負けたことがあり、プエルトリコ同士の対戦ということでどことなくサバイバル的な雰囲気も感じる一戦。ジャブを使って右ストレート、左フックのゴメス。ラポルテはフックで応戦。ゴメスには打たれ弱さがあるためスリリングな打撃戦となった。判定は3-0。ダウンシーンは無し。ラポルテの強打がヒットするシーンもあったが、ゴメスはジャブで先手を取り、手数が多かった。ラポルテはパンチはあるが、相手を見過ぎてしまって後手に回ったり、手数が少なくなってしまう欠点があった。その後のラポルテ。フリオ・セサール・チャベスやアズマー・ネルソンに挑戦するなど何度も世界挑戦したが、王座返り咲きならず。ラストファイト(1999年)の相手はビル・コステロ(80年代にWBC世界J・ウェルター級王者だった男)。オールドタイマー同士の対戦に2-1で敗北。引退後は穏やかな暮らしをしているらしい。)
Rocky Lockridge vs. Juan Laporte」
②「WBC World Featherweight Title
Juan Laporte vs. Mario Miranda」
③「WBC World Featherweight Title
Juan Laporte vs. Wilfredo Gomez」
ロッキー・ロックリッジ(Rocky Lockridge)のページ
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サルバドル・サンチェス(Salvador Sánchez)のページ
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ウィルフレド・ゴメス(Wilfredo Gomez)のページ
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