2020年9月18日金曜日

コーリー・スピンクス(Cory Spinks)「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

ボクシング一家のサウスポー。リカルド・マヨルガ戦、ミゲル・アンヘル・ゴンザレス戦、ジャーメイン・テイラー戦ほかを紹介します。

コーリー・スピンクス(Cory Spinks)ボクシング・ブログ「世界の強豪ボクサー」[Google Blogger]

コーリー・スピンクス(アメリカ)
身長177cm:サウスポー

コーリー・スピンクス 6R 判定 ハビエル・グアダルペ・スアソ
(J・ウェルター級戦、1998年)
スピンクス:右ジャブ、左ストレート、左右フック
スアソ:左ジャブ、右ストレート、左右フック
(感想:ミズーリ州セントルイス出身の黒人スピンクス。元世界ヘビー級王者レオン・スピンクスの息子であり、元世界王者のマイケル・スピンクスの甥(レオンとマイケルが育った頃のセントルイスの街はスラム街だったというが、コーリーの時代はどうだったのだろう?)。16歳でボクシングを始め、アマチュアで活躍(タイトルも獲得)。プロ入り後、これまで10連勝(3KO)で20歳の若さ。スアソ(26歳)はアリゾナ州の選手(記録に乏しい。約一年ぶりの試合で、KO負けの復帰戦らしい)。ラスベガス「Thomas & Mack Center」での一戦(「オスカー・デラ・ホーヤ vs. フリオ・セサール・チャベス(WBC世界ウェルター級王座戦)」のアンダーカード)。サウスポーのテクニックで勝負するスピンクス。口を開けたまま右ジャブ、左カウンター、右フック。スアソは接近して右ストレート、左フックを狙い、時折連打。共にパワーはそこそこ。スピンクスが打たせないボクシングを展開して6R終了。判定は3-0(ダウンシーンは無し)。当てるテクニックでスピンクス勝利。オヤジさんやオジさんとは違ってパワーが課題。スアソは頑張ったが、そこまで。これが最後の試合に。) 

コーリー・スピンクス 12R 判定 リカルド・マヨルガ
(WBA・WBC・IBF世界ウェルター級王座統一戦、2003年)
スピンクス:右ジャブ、左ストレート、左右フック
マヨルガ:左ジャブ、右ストレート、左右フック
(感想:スピンクスがタイトル統一。スアソ戦後、アントニオ・ディアズとのIBAのスーパーライト級王座戦で2-1の敗北、初黒星のスピンクス。その後、連勝したがミケーレ・ピッチリーロとのIBF世界ウェルター級王座決定戦に敗北。ピッチリーロとの再戦でIBF世界ウェルター級王者に。父や叔父のように無敗で世界王者にはなれなかったが、とりあえず世界王座獲得。その次の試合は王座統一戦。WBA・WBC世界ウェルター級王者のマヨルガはニカラグアの選手。WBA王者としてWBC王者バーノン・フォレストと統一戦を行い、勝利(実力者フォレストの初黒星)。アトランチックシティでの実力派同士の注目の統一戦(会場ではマイケル・スピンクスとマイク・タイソンが観戦)。マヨルガがジャブ・ストレート・ロングフック。長いパンチを荒っぽく振っていく。スピンクスはフットワークとジャブ。マヨルガの右が当たるシーンもあるが(5,8R)、多くは空転。12R終了。両者とも「自分が勝った」とアピール。判定は2-0(ダウンシーンは無し)。テクニックでスピンクス勝利。最後まで振り回すパンチを打ち続けたマヨルガはまるで古い時代の選手みたいだった。その後もマヨルガは勝ったり負けたりの波のあるキャリア。WBC世界スーパーウェルター級王座を獲得できたが、フェリックス・トリニダード、デラ・ホーヤ、シェーン・モズリーにKO負け。)

コーリー・スピンクス 12R 判定 ミゲル・アンヘル・ゴンザレス
(WBA・WBC・IBF世界ウェルター級タイトル戦、2004年)
スピンクス:右ジャブ、左ストレート、左右フック
ゴンザレス:左ジャブ、右ストレート、左右フック
(感想:スピンクスがタイトル防衛。マヨルガ戦の次の試合でザブ・ジュダーを相手に防衛に成功したスピンクス。ラスベガスで元WBC世界ライト級王者ゴンザレスの挑戦を受けることに。ジャブを使いながら右フックを狙うゴンザレス。スピンクスは足を使ってジャブで応戦し、スピードでパンチをかわす。逃げるスピンクス、追うゴンザレス。12R終了。判定は3-0(ダウンシーンは無し)。スピンクスは勝ったが、エキサイティングな試合ではなかった(勝てば何でもいいのだろう)。その後、ゴンザレスは再起戦でルイス・コラーゾのWBA世界ウェルター級王座に挑戦してTKO負け。WBCの地域王座(スーパーウェルター級)を獲得し、初防衛に成功して引退。)

ジャーメイン・テイラー 12R 判定 コーリー・スピンクス
(WBC・WBO世界ミドル級タイトル戦、2007年)
スピンクス:右ジャブ、左ストレート、左右フック
テイラー:左ジャブ、右ストレート、左フック
(感想:テイラーがタイトル防衛。ゴンザレス戦の次の試合でジュダーと再戦したスピンクスだが、TKO負けで王座陥落。その再起戦でIBF世界S・ウェルター級王座獲得、二階級制覇。防衛にも成功し、三階級制覇を狙ってテイラーに挑戦。王者テイラーはアーカンソー州リトルロック出身の黒人で、これまで無敗。あのバーナード・ホプキンスを破り、王者に。ホプキンスとの再戦にも勝利している。テネシー州メンフィスでの一戦(会場ではレオン・スピンクスが観戦。テイラーのセコンドにエマヌエル・スチュワード)。ジャブを使って右ストレートを狙うテイラー。スピンクスはジャブと左ストレートのカウンター。そのパターンで12R終了。最終ラウンド終了間際に両手を上げて「自分の勝ち」みたいなアピールをしていたスピンクスだが、判定は2-1(ダウンシーンは無し)。もう一つだった試合。テイラーは右ストレートは威力がありそうだったが、左フックをフォローするといったことがなくイマイチな試合ぶり。スピンクスは誰とやっても同じような試合をする。判定に納得していない様子だったが、勝利を確信できるほどのパンチはなかったような気がする(3-0でもよかったのでは?)。スピンクスはその後、IBF世界S・ウェルター級王座を失ったり、奪回したり、失ったり。実力はあったが、やはりパワーが。そのため、王者として長く防衛できず、強いインパクトを残せなかった。)

①「Junior Welterweight 
Cory Spinks vs. Javier Guadalupe Suazo」
②「WBA・WBC・IBF World Welterweight Title
Cory Spinks vs. Ricardo Mayorga」
③「WBA・WBC・IBF World Welterweight Title
Cory Spinks vs. Miguel Angel Gonzalez」
④「WBA・WBO World Middleweight Title
Jermain Taylor vs. Cory Spinks」

ミゲル・アンヘル・ゴンザレス(Miguel Angel Gonzalez)のページ
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レオン・スピンクス(Leon Spinks)のページ
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