2020年7月29日水曜日

ミゲル・アンヘル・ゴンザレス(Miguel Angel Gonzalez)「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

「東京三太」の名でもおなじみの世界ライト級王者、ゴンザレス。ウィルフレド・ロチャ戦(初戦)、レバンダー・ジョンソン戦、フリオ・セサール・チャベス戦を紹介します。

ミゲル・アンヘル・ゴンザレス(Miguel Angel Gonzalez)ボクシング・ブログ「世界の強豪ボクサー」[Google Blogger]

ミゲル・アンヘル・ゴンザレス(メキシコ)
身長174cm:オーソドックス(右構え)

ミゲル・アンヘル・ゴンザレス 10R TKO ウィルフレド・ロチャ
(WBC世界ライト級王座決定戦、1992年)
ゴンザレス:左ジャブ、右ストレート、左右フック
ロチャ:左ジャブと左右フック
(ダウンシーン)
2R:左フックでゴンザレスがダウン
4R:右フックでロチャがダウン
5R:右アッパーでロチャがダウン
(感想:ゴンザレスがタイトル獲得。メキシコシティの中流家庭出身のゴンザレス。15歳でアマチュアボクサーに。ソウルオリンピック(1988年)にフェザー級で出場したが1回戦負け。18歳でプロデビュー。以来、全勝。協栄ジムのプロモートで日本のリングに上がっていたことも(「東京三太」というリングネーム。センス的には最悪。誰が名付けたのだろう? しかしながら、「サンタ」というのは「聖なる名」であるため本人は気に入っていたらしい)。パーネル・ウィテカーが王座返上。空位となったWBC世界ライト級王座の決定戦に出場することに。ロチャはコロンビアの選手。KO勝ちが多い強打者で、WBC米大陸ライト級王座を獲得している。ただし、これまでの試合は全て地元で行ってきており、これが初の海外試合。メキシコシティでの一戦。ジャブ・連打を丁寧に当てるゴンザレス。左のボディ打ちも上手い。ロチャは振りは大きいがキレがある危険なパンチを打つ。2R、左フックでなぎ倒されるゴンザレス。激しい打ち合い。4R、5Rにダウンを奪い返し、9R終了でロチャが棄権。ゴンザレスは勝ったが、鼻と口から出血するなど、かなり危なかった。)

ミゲル・アンヘル・ゴンザレス 8R TKO レバンダー・ジョンソン
(WBC世界ライト級タイトル戦、1994年)
ゴンザレス:左ジャブ、右ストレート、左右フック
ジョンソン:左ジャブ、右ストレート、左右フック
(感想:ゴンザレスがタイトル防衛。メキシコで行われた六度目の防衛戦。挑戦者のジョンソンはよく伸びるジャブ・ストレートを打つかなりの実力者(マーク・ブリーランド並みのパンチ)。1Rからジョンソンの強打が炸裂。独特の打ち方の連打で対抗するゴンザレス(上半身の力で打つような、やや手打ち気味の打ち方)。我慢比べのような打ち合い。最後はロープ際での連打でレフェリーストップ。ダウンシーンは無し。ゴンザレスは打たれながらもよく耐え抜いた。ジョンソンはなかなかの選手。後にIBF世界ライト級王座を獲得。しかし初防衛戦のダメージで亡くなってしまった。ゴンザレスは実力者ジョンソンに勝ったことでかなりの自信をつけたようで、「これからはオレの時代」「(フリオ・セサール)チャベスはもう終わり。ヤツ(チャベス)とやったらKOしてやる」「デラ・ホーヤも敵ではない」と豪語。すごい。そんなこと言っていいのかな?)

ミゲル・アンヘル・ゴンザレス 12R 引分 フリオ・セサール・チャベス
(WBC世界J・ウェルター級王座決定戦、1998年)
ゴンザレス:左ジャブ、右ストレート、左右フック
チャベス:左ジャブ、右ストレート、左右フック
(感想:WBC世界ライト級王座を10度防衛したゴンザレス。二階級制覇を目指して次のステージへ。しかし、オスカー・デラ・ホーヤに判定負け(97年)。これが二回目の同タイトルへの挑戦となる。チャベスは説明不要の選手。三階級制覇を達成した「偉大なメキシコの王者」ではあるが、ピークは過ぎた印象。メキシコシティでの一戦。連打のゴンザレス。一発一発が重く、タフなチャベス。ゴンザレスはフットワークとジャブで距離を取り、KO狙いではなくポイントを取るような打ち方。一進一退で結果は引分。ダウンシーンは無し。チャベスはジャブは良かったが脚力が落ちていた感じで、相手を追い込む馬力に欠けていた。大物スター選手に勝てなかったゴンザレス。元々、一発で倒すようなパワーの持ち主ではないから仕方がない、といったところ。その後もコンスタンチン・チュー(WBC世界J・ウェルター級王座)、コーリー・スピンクス(WBC、WBA、IBF世界ウェルター級王座)、ルイス・コラーゾ(WBA世界ウェルター級王座)に敗れ、二階級制覇ならず。細かい連打で倒すタイプだったゴンザレス。上の階級では厳しく、「チャベスをKOしてやる」という豪語もむなしいものとなってしまった。)

①「WBC World Lightweight Title
Miguel Ángel González vs. Wilfrido Rocha」
②「WBC World Lightweight Title
Miguel Ángel González vs. Leavander Johnson」
③「WBC World Super Lightweight Title
Miguel Ángel González vs. Julio Cesar Chavez」

レバンダー・ジョンソン(Leavander Johnson)のページ
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フリオ・セサール・チャベス(Julio César Chávez)のページ
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コンスタンチン・チュー(Konstantin "Kostya" Tszyu)のページ

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