2020年12月9日水曜日

レバンダー・ジョンソン(Leavander Johnson)「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

伸びるジャブで世界ライト級王座獲得、ジョンソン。ハビエル・ハウレギ戦、ステファノ・ゾフ戦、ヘスス・チャベス戦を紹介します。

レバンダー・ジョンソン(Leavander Johnson)ボクシング・ブログ「世界の強豪ボクサー」[Google Blogger]

レバンダー・ジョンソン(アメリカ)

身長175cm:オーソドックス(右構え)

ハビエル・ハウレギ 11R TKO レバンダー・ジョンソン

(IBF世界ライト級王座決定戦、2003年)

ジョンソン:左ジャブ、右ストレート、左右フック

ハウレギ:左ジャブ、右ストレート、左右フック

(ダウンシーン)

5R:左フックでジョンソンがダウン

10R:右ストレートでジョンソンがダウン

(感想:ハウレギがタイトル獲得。ニュージャージー州アトランチックシティ出身のジョンソン。兄もボクサーだった「ボクシング兄弟」。アマチュアで好成績。プロ入り。よく伸びる素晴らしいパンチを武器に連戦連勝。後の世界王者シャンバ・ミッチェルをKOするなど、無敗で世界挑戦。しかし、世界の壁は厚く、これまで二度世界挑戦してKO負けしている(ミゲル・アンヘル・ゴンザレスのWBC世界ライト級王座(1994年)、オルズベック・ナザロフのWBA世界ライト級王座(1997年))。メキシコのハウレギはこれまでWBAやWBCの地域王座を獲得しており、これが二度目の世界挑戦。ロサンゼルスで行われた試合。スラリとした体型のジョンソン。伸びるジャブ、右ストレートを打ち、左ボディ打ちも巧い。ハウレギは右ストレートを強打し、左フックも強い。接近して打ち合う展開。5R、左フックでジョンソンがダウン。その後、ジョンソンはジャブ、連打で応戦するが、まっすぐ下がったところを打たれる。10R、ハウレギ得意の左フックからの右ストレートでジョンソンがダウン。ダメージ深く、11R開始早々、連打でレフェリーストップ。ジョンソンはゴンザレス戦と比べるとパンチのキレが落ちていた。アウトボクシングではなくハウレギの距離で打ち合ったのはそれが原因だと思われる。) 


レバンダー・ジョンソン 7R TKO ステファノ・ゾフ

(IBF世界ライト級王座決定戦、2005年)

ジョンソン:左ジャブ、右ストレート、左フック

ゾフ:左ジャブ、右ストレート、左右フック

(ダウンシーン)

7R:右フックでゾフがダウン

(感想:ジョンソンがタイトル獲得。ハビエル・ハウレギが初防衛戦でフリオ・ディアスに敗北。ディアスがタイトルを返上したため、王座決定戦が行われることに。ゾフはイタリアの選手。ジュリアン・ロルシー(フランス。畑山隆則との試合で日本でも知られている)を破ってWBA世界ライト級王座獲得。その初防衛に失敗した後は欧州ライト級王座を獲得し、防衛を続けている。イタリア・ミラノで行われた一戦。右ストレートと荒い打ち方の左右フックのゾフ。ジョンソンはジャブ。接近戦を仕掛けるゾフだが、7R、右ストレートでグラつき、右フックでダウン。立ったがダメージ深く、レフェリーが止めた。35歳、四度目の挑戦でようやく世界を獲ったジョンソン。本来ならもっと若いときに王者になっていたはずの才能の持ち主。)


ヘスス・チャベス 11R TKO レバンダー・ジョンソン

(IBF世界ライト級タイトル戦、2005年)

ジョンソン:左ジャブ、右ストレート、左右フック

チャベス:左ジャブ、右ストレート、左右フック

(感想:チャベスがタイトル獲得。ラスベガス「MGM Grand」でのジョンソンの初防衛戦。相手はこれまで41勝(28KO)3敗の元WBC世界スーパーフェザー級王者チャベス。接近して左右フックを連打するねちっこいタイプ。ジョンソンがいつものように速いジャブからの連打。接近しての打ち合い。チャベスの左フックがしばしばクリーンヒット。11R、ロープ際での連打でレフェリーストップ。ダウンシーンは無し。ジョンソンはポイント上では劣勢だったようだが、一方的に打たれ続けていたというわけではなかった。11Rに一気に勝負がついた印象。ジョンソンを見るとマーク・ブリーランドを思い出す。よく伸びる長いジャブを使い、共に打たれ強くはない。ブリーランドは全盛時代に王者になれたが、ジョンソンはピークを過ぎてから。そんな状態でもリングに上がり続けたのは稼がねばならなかったからなのだろう。ジョンソンの死は残念なことではあるが、プロボクシングは「どっちが強いか、タフか」を決める過酷な世界。試合に出るには相当な覚悟が必要だ。)

①「IBF World Lightweight Title

Javier Jauregui vs. Leavander Johnson」

②「IBF World Lightweight Title

Stefano Zoff vs. Leavander Johnson」

③「IBF World Lightweight Title

Leavander Johnson vs. Jesus Chavez」

ミゲル・アンヘル・ゴンザレス(Miguel Angel Gonzalez)のページ

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オルズベック・ナザロフ(Orzubek Nazarov)のページ 

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