2020年12月4日金曜日

ファブリス・ティオーゾ(Fabrice Tiozzo)「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

重量級で二階級制覇したティオーゾ兄弟の弟、ファブリス・ティオーゾ。マイク・マッカラム戦、エリック・ルーカス戦、ネート・ミラー戦を紹介します。

ファブリス・ティオーゾ(Fabrice Tiozzo)ボクシング・ブログ「世界の強豪ボクサー」[Google Blogger]

ファブリス・ティオーゾ(フランス)

身長185cm:オーソドックス(右構え)

ファブリス・ティオーゾ 12R 判定 マイク・マッカラム

(WBC世界L・ヘビー級タイトル戦、1995年)

ティオーゾ:左ジャブ、右ストレート、左フック

マッカラム:左ジャブ、右ストレート、左フック

(ダウンシーン)

2R:左フックでマッカラムがダウン

(感想:ティオーゾがタイトル獲得。「ボクシング兄弟」のティオーゾ(ファブリスの兄はWBA世界S・ミドル級タイトルを獲得したクリストフ・ティオーゾ)。ニックネームは「The Bear(熊)」(大きい体格を例えたものと思われる)。ニューヨークでデビュー。以来、フランスを主戦場に連戦連勝。フランスのL・ヘビー級王座を獲得し、全勝のままバージル・ヒルのWBA世界L・ヘビー級王座に挑戦したが2-1で敗北。欧州L・ヘビー級王座を獲得、防衛し、この二度目の世界挑戦。王者マッカラムは「ボディ・スナッチャー」と呼ばれ、左ボディ打ちが巧い三階級制覇王者。フランスで行われた一戦。ティオーゾは兄クリストフと同様、ジャブ・ストレートを基本とする正統派。マッカラムはキレのあるジャブを飛ばす。ティオーゾが重い感じのパンチを使い、2Rにダウンを奪う。その後、ジャブの打ち合い。最終ラウンド、勝利を確信しているのか、ティオーゾは打ち合いを避け、ラウンド中にもかかわらず手を上げたりして勝利をアピール(負けてたらどうすんだ?)。判定は3-0。元々J・ミドルだったマッカラムはL・ヘビーの選手ではない。パワーの差でティオーゾが勝った(のだと思う)。両者に大きな力の差は無いように感じた。)


ファブリス・ティオーゾ 12R 判定 エリック・ルーカス

(WBC世界L・ヘビー級タイトル戦、1996年)

ティオーゾ:左ジャブ、右ストレート、左右フック

ルーカス:左ジャブ、右ストレート、左右フック

(ダウンシーン)

3R:右ストレートでルーカスがダウン

(感想:ティオーゾがタイトル初防衛。挑戦者はこれまで18勝(5KO)1敗2分のルーカス。KO数は少ないがアグレッシブな選手。カナダ王座、WBC米大陸王座(いずれもS・ミドル級)を獲得しているが、ブライアント・ブラノン(後、ロイ・ジョーンズのIBF世界S・ミドル級王座に挑戦して2RでKO負け)の北米S・ミドル級王座への挑戦は判定負けに終わっている。フランスで行われた一戦。互いにジャブ・ストレート、そして左フック。しかし、パワーに差があり、ティオーゾの重いジャブにルーカスは押され気味。3Rのダウンはルーカスが攻めていって逆に倒されたもの。ティオーゾが優勢で12R終了。判定は3-0。負けたが思い切りのいい打ち方で頑張ったルーカス。後にWBC世界S・ミドル級タイトルを獲得。)


ファブリス・ティオーゾ 12R 判定 ネート・ミラー

(WBA世界クルーザー級タイトル戦、1997年)

ティオーゾ:左ジャブ、右ストレート、左右フック

ミラー:左ジャブ、右ストレート、左右フック

(感想:ティオーゾが二階級制覇。L・ヘビー級王座を返上し、クルーザー級に転向したティオーゾ。連勝し、この世界挑戦。王者はこれまで30勝(26KO)4敗のミラー。オーリン・ノリスをKOして王座を奪取し、四度の防衛戦は全てKO勝ち。ただ、KO数は多いが、もう34歳。ラスベガス「Thomas & Mack Center」で行われた一戦。ジャブの打ち合い。ミラーは右ストレート、ティオーゾは左フックを狙う。もう一つ盛り上がらない展開。判定は3-0。ダウンシーンは無し。ティオーゾは階級を上げて動きも重くなった。ミラーはパンチもあるし、見た目も名前も強そうな感じ。しかしながら、攻撃のリズムが悪い。パワーではティオーゾより上なのにぎこちない感じ。打たれ弱いわけでもない。もっと思い切って「ガツン」と打っていって欲しかったところ。その後、ティオーゾは王座を連続KO防衛。しかし、バージル・ヒルに何と1RでKOされ、王座陥落。階級を下げ、かつて獲れなかったWBA世界L・ヘビー級王座獲得。初防衛戦でダリウス・ミハエルゾースキーにTKO勝ち。ブランク後、一試合やって引退。ヒルにKOされたのは残念だが、競争が激しい重量級で実績を残せてよかったのではないか。)

①「WBC World Super Middleweight Title

Mike McCallum vs. Fabrice Tiozzo」

②「WBC World Super Middleweight Title

Fabrice Tiozzo vs. Eric Lucas」

③「WBA World Cruiserweight Title

Nate Miller vs. Fabrice Tiozzo」

マイク・マッカラム(Mike McCallum)のページ

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エリック・ルーカス(Eric Lucas)のページ

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ネート・ミラー(Nate Miller)のページ

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クリストフ・ティオーゾ(Christophe Tiozzo)のページ 

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