ダーリン・バン・ホーン(アメリカ)
身長180cm:オーソドックス(右構え)
①ダーリン・バン・ホーン 12R 判定 ロバート・ハインズ
(IBF世界J・ミドル級タイトル戦、1989年)
バン・ホーン:左ジャブ、右ストレート、左フック
ハインズ:右ジャブと左ストレート
(感想:バン・ホーンがタイトル獲得。オハイオ州出身のバン・ホーン。子供の頃からボクシングに親しみ、アマチュアで4年のキャリア(タイトルも獲得)。父がマネージャー兼トレーナーとなり、16歳になる直前でプロデビュー。その後も大学に通いながら忙しくリングに上がる日々。二線級の相手との試合が多かったが、徐々に実力者と対戦するようになり、これまで全勝。サウスポーのチャンピオン、ハインズは番狂わせでマシュー・ヒルトン(カナダの人気者で「次期スーパースター候補」だった。ハインズに敗れるまで全勝だったが・・・。)を判定で下して王座を獲得した男。これが初防衛戦。アトランチックシティで行われた試合。速いジャブを打つハインズ。ストレートを狙うバン・ホーン(白人のミドル級選手にしては身のこなしが速い)。3R終了後には両選手エキサイトして手を出す。前半はバン・ホーンがハインズのジャブをかわしてストレートを決める、中盤以降はハインズも攻めていく、といった展開。判定は3-0。ダウンシーンは無し。両者の実力に大きな差はなかったような気がした。ハインズは勝てる試合を落とした印象。)
(IBF世界S・ミドル級タイトル戦、1991年)
バン・ホーン:左ジャブ、右ストレート、左フック
ホームズ:左ジャブ、右ストレート、左右フック
(ダウンシーン)
4R:連打でホームズがダウン(レフェリーはダウン扱いせず)
11R:左ボディフックでホームズがダウン
(感想:バン・ホーンが二階級制覇。IBF世界J・ミドル級タイトルの初防衛戦でイタリアのジャンフランコ・ロッシに判定負けして王座を失ったバン・ホーン。王座を懸けた再戦でも敗れてしまった。競争が激しいミドル級で勝負するバン・ホーンとしては何とか巻き返したいところ。王者ホームズはベテラン。なかなか世界王者になれなかったが、フランク・テートを決定戦で下してこの王座を獲得。安定したテクニックで防衛にも成功。これが四度目の防衛戦となる。アメリカ人同士だがイタリアで行われた試合(なぜ、イタリア?)。ジャブ、ストレートのバン・ホーンにホームズはフック攻撃。しかし振りの大きいパンチでスタミナが切れたのか、ホームズはクリンチ連発。4R、左フックからの右ストレートがキレイに決まってホームズがヒザを着く。11R、左フックで攻めるバン・ホーン。左ボディでホームズをダウンさせ、KO勝ち。若さと勢いでバン・ホーンが押し切った。ホームズは良い選手だが年齢には勝てなかった。)
(IBF世界S・ミドル級タイトル戦、1991年)
バン・ホーン:左ジャブ、右ストレート、左フック
ジャービス:左ジャブ、右ストレート、左フック
(ダウンシーン)
3R:右ストレートでジャービスがダウン
(感想:バン・ホーンがタイトル初防衛。挑戦者のジャービス。バスター・ドレイトン(後、IBF世界J・ミドル級タイトルを獲得)には敗れたが、IBFのインター王座(J・ミドル級)を獲得し、スラニ・マリンガ(後、ナイジェル・ベンに勝ってWBC世界S・ミドル級王座獲得)に勝って防衛に成功している黒人選手。パワーを込めた連打で攻めるバン・ホーン。ジャービスはジャブをよく出し、右ストレートを決める。3R、右ストレートのカウンター一撃でジャービスがKO負け。ジャービスがパンチをヒットさせるシーンもあったが、身体全体のパワーではバン・ホーンが上だった。二連続KO勝利のバン・ホーン。しかし、次の防衛戦の相手が悪すぎた。ブロンクスの荒くれ者アイラン・バークレー。凶悪なパンチをマトモにアゴに食らってバン・ホーンはKO負け、王座陥落。その後、数試合やってバン・ホーンは引退。引退後は警官になったという。)
Robert Hines vs. Darrin Van Horn」
②「IBF World Super Middleweight Title
Lindell Holmes vs. Darrin Van Horn」
③「IBF World Super Middleweight Title
Darrin Van Horn vs. John Jarvis」
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