2020年8月5日水曜日

オバ・カー(Oba Carr)「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

スピーディーなウェルター級、オバ・カー。フェリックス・トリニダード戦、アイク・クォーティ戦、オスカー・デ・ラ・ホーヤ戦を紹介します。

オバ・カー(Oba Carr)ボクシング・ブログ「世界の強豪ボクサー」[Google Blogger]

オバ・カー(アメリカ)
身長176cm:オーソドックス(右構え)

フェリックス・トリニダード 8R TKO オバ・カー
(IBF世界ウェルター級タイトル戦、1994年)
カー:左ジャブ、右ストレート、左フック
トリニダード:左ジャブ、右ストレート、左フック
(ダウンシーン)
2R:右ストレートでトリニダードがダウン
8R:右ストレート、右ストレートで2度、カーがダウン
(感想:実に個性的な名前のオバ・カー(「Oba」はアフリカの言葉で「王様」を意味するとか)。ミシガン州デトロイト出身。ニックネームは「Motor City」。8歳の時にボクシングを始め、アマチュアで優秀な成績。有名な「クロンクジム」に加入。プロデビュー以来、全勝ではあるが、「クロンクジム」とは決別。32戦全勝でトリニダードに挑戦。トリニダードは「プエルトリコの天才」。無敵の世界王者。メキシコのモンテレイで行われた天才同士の対決。会場ではトーマス・ハーンズが観戦。速いジャブの応酬。2R、タイミングの良い右ストレートでトリニダードがダウン。その後は右ストレートで挽回していくトリニダード。8R、二度のダウンを喫したカー。連打を浴びてレフェリーストップ。パンチの伸びと正確さでトリニダードが上回った。カーの動きは良かったが、やはりパワーが違った。トリニダードはダウンしても逆転してしまう。腕っぷしに自信があればダウンしても弱気になる必要はない、といった戦いぶりだった。)

アイク・クォーティ 12R 判定 オバ・カー
(WBA世界ウェルター級タイトル戦、1996年)
カー:左ジャブ、右ストレート、左フック
トリニダード:左ジャブ、右ストレート、左フック
(感想:ニューヨーク「マジソン・スクエア・ガーデン」でWBAタイトルに挑戦。王者「バズーカ」クォーティはガーナ出身のパンチャー。ボクシング関係者からの評価が高く、強いジャブで相手を追い込むのがパターン。強打で前進するクォーティ。カーはフットワークと速いパンチ。3Rにはマイク・タイソンばりの右ボディからの右アッパーを見せたカーだが、ディフェンスが固いうえに打たれ強いクォーティを倒すことはできず、おまけにローブローで減点。クォーティがパワーで優勢だったように見えたが、判定は2-0。カーの速い動きを評価するジャッジがいたということか。ダウンシーンは無し。)

オスカー・デ・ラ・ホーヤ 11R TKO オバ・カー
(WBC世界ウェルター級タイトル戦、1999年)
カー:左ジャブ、右ストレート、左フック
デ・ラ・ホーヤ:左ジャブ、右ストレート、左右フック
(ダウンシーン)
1R:左フックでカーがダウン
11R:左フックでカーがダウン
(感想:ラスベガスでWBCタイトルに挑戦。世界的な人気王者「ゴールデン・ボーイ」デ・ラ・ホーヤはジャブ、接近して連打。今回のカーはフットワークは控え目で、力を込めて当てようとする戦い方。しかし、1Rからジャブを食ってグラつく。デ・ラ・ホーヤがカーの頭を右手で押さえた状態で左フックを打ち(反則?)、カーがダウン。その後は一進一退の内容。カーがバッティングで減点。11R、攻めていったところに左フックがカウンターとなってカーがダウン。立ったがストップされた。いつものような伸び伸びした動きではなく、力んだ感じだったカー。トリニダード、クォーティにパワー負けしたため、パワーを意識したのだと思われる。クォーティ戦のときのようなキレがあればデ・ラ・ホーヤに勝てたかもしれない。その後、世界挑戦のチャンスが無かったカー。一度は世界王者になって欲しかった選手である。)

①「IBF World Welterweight Title
Felix Trinidad vs. Oba Carr」
②「WBA World Welterweight Title
Ike Quartey vs. Oba Carr」
③「WBC World Welterweight Title
Oscar De La Hoya vs. Oba Carr」

フェリックス・トリニダード(Félix Trinidad)のページ
--------------
アイク・クォーティ(Ike Quartey)のページ
--------------
オスカー・デ・ラ・ホーヤ(Oscar De La Hoya)のページ

0 件のコメント:

コメントを投稿