マーロン・スターリング(アメリカ)
身長173cm:オーソドックス(右構え)
①マーロン・スターリング 12R 判定 サイモン・ブラウン
(全米ウェルター級タイトル戦、1985年)
スターリング:左ジャブ、右ストレート、左フック
ブラウン:左ジャブ、右ストレート、左フック
(感想:スターリングがタイトル防衛。コネチカット州出身のスターリング。チーム競技とは肌が合わなかったようで、ボクシングを選ぶ。アマチュアで優秀な成績(タイトルも獲得)。プロではフロイド・メイウェザーに勝利したり、全米ウェルター級王座を獲得したり、と連戦連勝。ところが最大のライバルが出世を妨害。ドナルド・カリー。全米ウェルター級王座をカリーに奪われ、世界王者になったカリーに挑戦して敗北。フロイド・メイウェザーとの再戦で全米ウェルター級王座を奪回し、ブラウンと防衛戦を行うことに。ブラウンはこれまで21戦全勝(15KO)。後にIBFとWBCの世界ウェルター級タイトル、WBC世界J・ミドル級タイトルを獲得する男。アトランチックシティで行われた、後に世界王者になる者同士の対戦(当時は共に世界ランカー)。両者ともパワーのある右ストレート、左フックを使い、ボディ打ちも巧い。ブラウンはフットワークとジャブで距離を取りながら強打。スターリングはブロックしながらパンチを巧く当てる。判定は2-1(ダウンシーンは無し)。ブラウンが足を使って下がりながら試合をしたため攻勢点をスターリングが取ったのだと思われる。パワーがあったブラウン。もったいない敗北を喫してしまった。)
(WBA世界ウェルター級タイトル戦、1987年)
スターリング:左ジャブ、右ストレート、左右フック
ブリーランド:左ジャブ、右ストレート、左右フック
(ダウンシーン)
11R:左フックでブリーランドがダウン
(感想:スターリングがタイトル獲得。スラリとした長身のチャンピオン、ブリーランドはこれまで全勝でオリンピックの金メダリスト。よく伸びるジャブが武器で、この試合、有利の予想。スターリングはチャレンジャーということで積極的にジャブ、連打で攻める。押され気味のブリーランドは何度も押し倒される(背か高いためか、バランスがあまり良くない印象)。11R、強烈な左フックでブリーランドがダウン、立てず。ボクシングとケンカは別物だが、「倒す」という気持ちでスターリングが勝った印象。ブリーランドは勝つときは凄いが、負けるときは弱々しい。スーパースターになれなかったのはその不安定さが原因か?)
(WBC世界ウェルター級タイトル戦、1989年)
スターリング:左ジャブ、右ストレート、左右フック
ハニガン:左ジャブ、右ストレート、左右フック
(ダウンシーン)
9R:連打でハニガンがダウン
(感想:スターリングがWBCタイトル獲得。WBA王座を失ったスターリング。WBC王者のハニガンに挑戦。ハニガンはドナルド・カリーを大番狂わせで破り、世界のボクシングファンを驚かせた男。スターリングはカリーに勝てなかった男(二回とも判定負け)。スターリングとしては王座に返り咲き、ハニガンを倒すことによって間接的にカリーに雪辱したいところ。ラスベガス「シーザース・パレス」での一戦。1Rから攻めるスターリング。両者一歩も引かない打ち合い。時々サウスポーにスイッチするハニガンは左右フックでボディ攻撃。しかし次第にパンチの正確さでスターリングが優勢に。9R、連打でハニガンがダウン。さらに連打でレフェリーストップ。スターリングはディフェンシブなテクニシャンというイメージがあるが、実際はディフェンスが固いハードパンチャー。その後はマイケル・ナンのIBF世界ミドル級王座に挑戦して判定負けしたり、WBC王座をモーリス・ブロッカーに奪われたりしてしまったが、二つのベルトを獲れて満足なキャリアだったのではないだろうか?)
Marlon Starling vs. Simon Brown」
②「WBA World Welterweight Title
Mark Breland vs. Marlon Starling」
③「WBC World Welterweight Title
Lloyd Honeyghan vs. Marlon Starling」
ドナルド・カリー(Donald Curry)のページ
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サイモン・ブラウン(Simon Brown)のページ
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マーク・ブリーランド(Mark Breland)のページ
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ロイド・ハニガン(Lloyd Honeyghan)のページ
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モーリス・ブロッカー(Maurice Blocker)のページ
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