ジョニー・タピア(アメリカ)
身長168cm:オーソドックス(右構え)
①ジョニー・タピア 11R KO ヘンリー・マルチネス
(WBO世界J・バンタム級王座決定戦、1994年)
タピア:左ジャブ、右ストレート、左フック
マルチネス:左ジャブ、右ストレート、左右フック
(ダウンシーン)
11R:連打でマルチネスがダウン
(感想:タピアがタイトル獲得。ニューメキシコ州アルバカーキ出身のタピア。「Baby-faced Assassin(童顔の暗殺者)」と呼ばれる好戦的なファイター。両親はメキシコ系アメリカ人。8歳の時、母親が殺害される悲劇。9歳でボクシングを始め、アマチュアで優秀な成績。プロ転向。デビュー戦は引き分け。以来、連勝。全米J・バンタム級王座を獲得、防衛。しかし、薬物の問題でブランク。北米王座を獲得し、この世界初挑戦。マルチネスはエルサルバドル出身。タイトルを獲得したことはないが、日本でも勝利するなど、このところ連勝中。アルバカーキで行われた試合。1Rから打ち合い。タピアがパワーを込めた右ストレートと左フック。マルチネスは振りの大きいパンチを器用に打つ。一歩も引かない両者。タピアは試合中、観客にアピールしながら戦う(アメリカ人選手っぽいパフォーマンス)。11R、連打でマルチネスがダウン。立ったがキズもあり、レフェリーストップ。勝利に大喜びのタピア。マルチネスを肩車して、健闘を称える。実力者同士による王座決定戦にふさわしい熱戦だった。)
(WBO・IBF世界J・バンタム級王座統一戦、1997年)
タピア:左ジャブ、右ストレート、左フック
ロメロ:左ジャブ、右ストレート、左右フック
(感想:タピアがタイトル統一。WBO王座を10度も防衛したタピア。「ダイナマイト」と呼ばれる強打者ロメロと統一戦を行うことに。IBF王者ロメロはIBF世界フライ級王者だったこともある二階級制覇王者。共に好戦的であり、熱戦が期待される。ラスベガス「Thomas & Mack Center」で行われた好カード。1Rからパワーを込めて打ち合う両者。しかしロメロは力んだ打ち方をするため、ジャブは良いがフックが当たらない。タピアが回転の速い連打でポイントを取る。ロメロの「ダイナマイト」が不発のまま12R終了。判定は3-0。ダウンシーンは無し。会場はそれなりに盛り上がっていたが、試合内容よりもタピアの人気によるものだったと思われる。)
(WBA世界バンタム級タイトル戦、1998年)
タピア:左ジャブ、右ストレート、左フック
コナドゥ:左ジャブ、右ストレート、左右フック
(ダウンシーン)
11R:左フックでタピアがダウン
(感想:タピアが二階級制覇。次のステージに向かうタピア。ガーナのコナドゥに挑戦。コナドゥは二階級制覇王者(短かったが、WBC世界J・バンタム級王者だったこともある)。「パンチはあるが、打たれ弱い」という評価がある男。アトランチックシティで行われた好カード。ジャブの打ち合い。タピアが左フックでボディを叩く。コナドゥはジャブは良いが大きなフックは空転。フットワークとジャブ・フックを使うタピアだが、11Rにダウン。しかし、これは足がもつれて倒れたのをカウントされてしまった不運なもの。12R、速射砲のような連打を見せるタピア。判定は2-0。コナドゥの攻めがイマイチだったため、試合自体はそれほど盛り上がらなかった印象(残念)。タピアは後にIBF世界フェザー級王座も獲得して三階級制覇。しかし若くして亡くなってしまった(2012年。45歳。死因は心不全)。見た目は明るい人物だったが、かなりつらい人生だったようだ。)
Johnny Tapia vs. Henry Martinez」
②「WBO・IBF World Super Flyweight Title
Johnny Tapia vs. Danny Romero」
③「WBA World Bantamweight Title
Nana Yaw Konadu vs. Johnny Tapia」
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