2020年1月26日日曜日

ナナ・コナドゥ(Nana Yaw Konadu)「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

ガーナのハードパンチャー、ナナ・コナドゥ。ヒルベルト・ローマン戦、ウィラポン戦、アブラハム・トーレス戦を紹介します。

ナナ・コナドゥ(Nana Yaw Konadu)ボクシング・ブログ「世界の強豪ボクサー」[Google Blogger]

ナナ・コナドゥ(ガーナ)
身長171cm:オーソドックス(右構え)

ナナ・コナドゥ 12R 判定 ヒルベルト・ローマン
(WBC世界J・バンタム級タイトル戦、1989年)
コナドゥ:左ジャブ、右ストレート、左フック
ローマン:左ジャブとフットワーク
(ダウンシーン)
1R:左フックでローマンがダウン
3R:右ストレート、右ストレートで2度、ローマンがダウン
4R:左フック、左ジャブからの右ストレートで2度、ローマンがダウン
(感想:コナドゥがタイトル獲得。ガーナのコナドゥ。これまでアフリカ王座(フライ級)、WBCインター王者(J・バンタム級)を獲得するなど、無敗。王者ローマンは日本でもおなじみ。左のテクニックで相手をコントロールし、ポイントを取るタイプ。メキシコで行われた試合。ゴング前、メキシコ国歌斉唱。リング上にはホルヘ・パエスの姿も。1R、コナドゥがガードを高く上げて、速くて伸びのあるジャブ、ストレートを飛ばす。そして、左フックでローマンがダウン。3R、4Rにもダウンし、ローマンはフットワークとクリンチで何とかしのぐので精一杯に。大差の判定でコナドゥ(ダウン後のコナドゥのパンチに対して客席から物が投げ入れられたり、コナドゥの勢いがありすぎて左フックがレフェリーに当たったりするハプニングも)。ローマンがダウンするのはこれが初めてではないが、何度も倒されるのはやはりショッキング。「よく伸びる左」を武器に勝ってきたローマンだが、「当ててポイントを取るスタイル」はパワフルでもなければエキサイティングでもない。そういう試合をやってきたツケが回ってきた、ともいえるような負け方だった。勢い良くベルトを奪ったコナドゥ。しかし、初防衛戦ではこの試合では見せなかった意外な弱点を見せ、その後、かなりの回り道をすることに。)

ナナ・コナドゥ 2R KO ウィラポン・ナコンルアンプロモーション
(WBA世界バンタム級タイトル戦、1996年)
コナドゥ:左ジャブ、右ストレート、左フック
ウィラポン:左ジャブと左フック
(ダウンシーン)
1R:左フックでコナドゥがダウン
2R:右ストレートでウィラポンがダウン
(感想:コナドゥが二階級制覇。文成吉に負けてJ・バンタム級タイトルを奪われたコナドゥ(90年)。タイに乗り込んで王座復帰および二階級制覇を狙う。王者ウィラポンはプロ四戦目で王座を獲得(後、辰吉丈一郎からWBC王座を獲得。西岡利晃との抗争も有名)。今からするとかなりの好カード。1R、ダウンを取られるコナドゥ。2R、右フックが効いたウィラポンが、右ストレートで強烈なダウン。立ち上がったものの完全に足に来てフラついており、レフェリーは試合を止めた。ウィラポンがコナドゥをダウンさせた左フックもタイミングが良い素晴らしいパンチだったが、最後は力技でコナドゥの勝利。攻撃力はやはり飛び抜けたものがある。)

ナナ・コナドゥ 2R KO アブラハム・トーレス
(WBA世界バンタム級タイトル戦、1998年)
コナドゥ:左ジャブ、右ストレート、左フック
トーレス:左ジャブ
(ダウンシーン)
1R:左ジャブでコナドゥがダウン
2R:右フックでトーレスがダウン
(感想:コナドゥがタイトル防衛。初防衛戦でダオルン・チョーシリワットに敗れたコナドゥ。ダオルンから王座を奪回し、三度目の戴冠。トーレス戦はその初防衛戦。相手はあのトーレス(辰吉、葛西との試合で日本でもおなじみ)。これは再戦(初戦はコナドゥのKO勝ち)。速いジャブの応酬。コナドゥがダウン。しかし、2R。右フックでトーレスがダウン、試合終了。ダウン応酬だった試合。最後は右フックでワンパンチKO。あのトーレスをこんなふうに豪快に倒すとは、といった感じの衝撃の結末。しかし、二度目の防衛戦でジョニー・タピアに敗北、王座陥落。コナドゥを負かしたのは強い選手ばかりであり、「打たれ弱い」という評価は妥当なものではないかもしれないが、やはり防衛し続けることができなかったことから「打たれ強い」とは言い難い。打たれ脆さはあったが、非常に魅力的なパンチャーだったコナドゥ。日本の選手とは戦うことがなかったのが残念(コナドゥに勝てる選手はいなかったと思うが)。)

①「WBC World Super Flyweight Title
Gilberto Roman vs. Nana Yaw Konadu」
②「WBA World Bantamweight Title
Veeraphol Nakhornluang Promotion vs. Nana Yaw Konadu」
③「WBA World Bantamweight Title
Nana Yaw Konadu vs. Abraham Torres」

ヒルベルト・ローマン(Gilberto Roman)のページ
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ウィラポン・ナコンルアンプロモーション(Veeraphol Nakhornluang Promotion)のページ
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辰吉丈一郎(Tatsuyoshi Joichiro)のページ

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