ヘンリー・アキンワンデ(イギリス)
身長201cm:オーソドックス(右構え)
①ヘンリー・アキンワンデ 3R KO ジェレミー・ウィリアムス
(WBO世界ヘビー級王座決定戦、1996年)
アキンワンデ:左ジャブ、右ストレート、左右フック
ウィリアムス:左ジャブと左右フック
(ダウンシーン)
3R:ワンツーでウィリアムスがダウン
(感想:アキンワンデがタイトル獲得。ロンドン生まれのアキンワンデ。両親がナイジェリア人ということで子供の頃はナイジェリアで生活。イギリスでアマチュア選手に。オリンピック(1988年)にも出場したが、メダルは獲得ならず。プロデビュー後はこれまで無敗。欧州ヘビー級王座を獲得したり、(全盛を過ぎてはいたが)元世界王者トニー・タッカーを破ったり。ウィリアムスは期待の若手。やや全体的に軽いが、マイク・タイソンばりのコンビネーションパンチを打つ強打者(タイソンのトレーナーだったケビン・ルーニーの指導を当時、受けていた)。アメリカで行われた一戦。身長差がある対決。アキンワンデはウィリアムスを見下ろすほどの長身。いきなり突進するウィリアムス。アキンワンデはジャブとクリンチでウィリアムスの勢いを殺ぐ。3R、ジャブからの右ストレートでウィリアムスがダウン。絵に描いたようなキレイなワンツーでKO。大きな体格差があったりするのがヘビー級。ウィリアムスは少し気の毒だった。)
(WBO世界ヘビー級タイトル戦、1996年)
アキンワンデ:左ジャブと右ストレート
ゾルキン:右ジャブと左ストレート
(ダウンシーン)
4R:右ストレートでゾルキンがダウン
(感想:アキンワンデがタイトル初防衛。サウスポーのゾルキンはロシア人。デビュー以来、連勝だったが元WBA王者トニー・タッブス(東京ドームでマイク・タイソンと対決)に初黒星。その後はカール・ウィリアムスを破ったり、北米王座を獲得してバート・クーパー、トニー・タッブス(再戦)を相手に防衛に成功したり。ラスベガスで行われた一戦。ゾルキンは左ストレート。アキンワンデは右ストレート。共にストレート狙いの戦法。1Rに右ストレートでグラつくゾルキン。4Rにダウン。スピードがあまりないゾルキンは右ストレートを食い、攻めてもクリンチされてしまう。10R、ゾルキンの右まぶたのキズが悪化してTKO。アキンワンデの右ストレートがこの試合でも効果的だった。)
(WBO世界ヘビー級タイトル戦、1997年)
アキンワンデ:左ジャブ、右ストレート、左フック
ウェルチ:左ジャブと左右フック
(感想:アキンワンデがタイトル防衛。イギリスの白人ファイター、ウェルチ。これまで英国王座、欧州王座、WBOインター王座を獲得している。「英国人」同士ではあるがルーツが違う二人の対戦。試合地はアメリカ。フックで攻撃を仕掛けるウェルチ。しかしウェルチは荒っぽい試合ぶりで、ヘッドバット、ラビットパンチ、ヘッドロックを使ってレフェリーに警告される(プロレス?)。離れた距離ではジャブ、ストレートが強いアキンワンデも接近戦になるとクリンチ連発。ウェルチは打ち方も悪く、「攻撃する」というより「アキンワンデに抱きつきに行く」という感じで前に出てはクリンチ。最終ラウンド終了時には両者ニラみ合い。判定は3-0。ダウンシーンは無し。クリンチ連発で選手よりもレフェリーの方が疲れたのではないか、といった内容。世界タイトルが増えるとレベル低めの世界戦が増える、ということが証明されたような気がする。アキンワンデはこの後WBO王座を返上して、レノックス・ルイスのWBC世界ヘビー級タイトルに挑戦(反則負け)。その後もWBCやIBFのインター王座を獲得する活躍を見せたが、世界王座返り咲きならず。「パワー」という点で物足りない部分もあったことから、ややマイナーな存在でキャリアを終えた。)
Henry Akinwande vs. Jeremy Williams」
②「WBO World Heavyweight Title
Henry Akinwande vs. Alexander Zolkin」
③「WBO World Heavyweight Title
Henry Akinwande vs. Scott Welch」
ジェレミー・ウィリアムス(Jeremy Williams)のページ
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