ホルヘ・アルセ(メキシコ)
身長164cm:オーソドックス(右構え)
①マイケル・カルバハル 11R TKO ホルヘ・アルセ
(WBO世界ライトフライ級タイトル戦、1999年)
アルセ:左ジャブ、右ストレート、左フック
カルバハル:左ジャブ、右ストレート、左フック
(ダウンシーン)
6R:右フックでアルセがダウン
(感想:カルバハルがタイトル獲得。「Travieso(やんちゃ坊主)」と呼ばれるアルセ。好戦的なスタイルで人気。アマチュアを少し経験し、16歳でプロデビュー。ファン・ドミンゴ・コルドバ(アルゼンチン)を判定で下し、19歳でWBO世界ライトフライ級王座を獲得。カルバハル戦は二度目の防衛戦となる。挑戦者カルバハルはウンベルト・ゴンザレスとの試合で有名な「小さな石の拳」。メキシコのティファナで行われたファイター同士の対決。プレッシャーをかけて強打するカルバハル。強打を警戒しながら連打で応戦するアルセ。6Rにダウンしたアルセは挽回のため攻める姿勢に。11R、右を食ってグラついたアルセがさらに連打されたところでレフェリーストップ。アルセは手数は多かったが、下がりながらの攻撃はタフなカルバハルには通用しなかった。勝ったカルバハルはこの試合で引退。プロデビュー時に「四階級制覇を狙う」とアピールしていたが、獲得した世界タイトルは結局ライトフライ級のみ(アルセは最終的に五階級制覇)。)
(WBC世界フライ級暫定王座戦、2006年)
アルセ:左ジャブと左右フック
アルバレス:左ジャブと左右フック
(ダウンシーン)
6R:左ボディフックでアルバレスがダウン
(感想:アルセがタイトル防衛。決定戦でWBC世界フライ級暫定王座を獲得したアルセ。防衛戦の相手はリカルド・ロペスとの試合で有名なアルバレス(ニカラグア。元WBA世界ミニマム級、WBA世界ライトフライ級王者)。ラスベガス「Thomas & Mack Center」での一戦。体格的にはアルセの方が少し大きい。左右フックで打ち合う両者。右のまぶたをカットしたが、アルセがやや押し気味。6R、左ボディフック一発でダウンしたアルバレスは立てなかった。王座を防衛したアルセ。しかしながら、これは「暫定王座戦」。2000年代に入ると「暫定」という文字が目立つ。「仮の王座」などというタイトルを増やすと熱心なファン以外はそっぽを向くことになるのでは?)
(WBO世界S・バンタム級タイトル戦、2011年)
アルセ:左ジャブと左右フック
バスケス:左ジャブ、右ストレート、左右フック
(ダウンシーン)
4R:左フックでアルセがダウン
(感想:アルセが四階級制覇。大きな記録に挑むアルセ。相手はあのバスケスの息子(父はWBA王者だった)。ラスベガス「MGM Grand」での一戦。テレビ中継には会場で観戦するパリス・ヒルトンの姿が(興味ありますか?)。ジャブ・フックで前進するアルセ。バスケスはフットワークと連打で応戦。アルセが鼻をザックリとカット(バッティングのように見えた)。バスケスはアルセの圧力に後退気味だったが、4R終了間際にアルセの振りが大きくなったところに左フックを決めてダウンを奪う。手応えがあったのか、その後は一歩も引かず打ち合うバスケス。ポイントではバスケスがやや優勢になった印象。11、12Rにラッシュをかけるアルセ。バスケスのセコンドがリングに入りTKO。バスケス・ジュニアはオヤジさんとは違って正確にパンチを当ててポイントを取るタイプ。ボクシングではなく「ケンカで負けた」といった感じの結末だった。その後、アルセは決定戦でWBO世界バンタム級王座獲得、五階級制覇を達成。強く、好戦的だったアルセ。当時の実力者と数多くファイト。世界王者を認定する団体が増え(「決定戦」で王者が決まることも多くなっていった)、暫定王座などというものもある時代とそうでなかった時代の記録を比較することはできないが、アルセが素晴らしいファイターであったのは間違いない。)
Jorge Arce vs. Michael Carbajal」
②「interim WBC World Flyweight Title
Jorge Arce vs. Rosendo Alvarez」
③「WBO World Super Bantamweight Title
Wilfredo Vazquez Jr vs. Jorge Arce」
マイケル・カルバハル(Michael Carbajal)のページ
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ロセンド・アルバレス(Rosendo Alvarez)のページ
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ウィルフレド・バスケス・ジュニア(Wilfredo Vázquez Jr)のページ
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