2020年1月3日金曜日

アズマー・ネルソン(Azumah Nelson)「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

「ガーナの魔神」アズマー・ネルソン。ウィルフレド・ゴメス戦、マリオ・マルチネス戦、ジェフ・フェネック戦、を紹介します。

アズマー・ネルソン(Azumah Nelson)ボクシング・ブログ「世界の強豪ボクサー」[Google Blogger]

アズマー・ネルソン(ガーナ)
身長165cm:オーソドックス(右構え)

アズマー・ネルソン 11R KO ウィルフレド・ゴメス
(WBC世界フェザー級タイトル戦、1984年)
ネルソン:左ジャブと左右フック
ゴメス:ジャブ、左右フック
(ダウンシーン)
11R:右フックで2度、ゴメスがダウン
(感想:ネルソンがタイトル獲得。ガーナのアクラ出身の「野生児」ネルソン。豊かな家庭の出身らしく、アマチュアでキャリアを積む(タイトルも獲得)。プロデビュー以来、全勝でサルバドル・サンチェスのWBC世界フェザー級タイトルに挑戦。大いに頑張ったが、最終ラウンド(15R)でKOされた。その後、連勝し、この二度目の世界挑戦。王者は「プエルトリコのバズーカ」ゴメス。WBC世界J・フェザー級タイトルを17連続KOで防衛。しかし、サルバドル・サンチェスにKO負け。サンチェスの死後、同じプエルトリコのファン・ラポルテからフェザー級タイトルを獲得、二階級制覇(激しい試合だった)。これが初防衛戦。ゴメスは「KOキング」ではあるが、フェザー級では苦戦が目立つ。どんな試合になるか? サンファンで行われた一戦。ジャブと左右フックで前に出るネルソン。ハードパンチャーではあるが、慎重な男でもあるゴメスはフットワークとジャブ、そして左右フック連打。パワーとキレのある強打でネルソンがあのゴメスを圧倒。11R、右フックでゴメスが二度ダウンして終了。映像ではパンチの強さの程度はわからないが、どちらがチャンピオンかわからないほどの差を感じた。ゴメスは応戦するのが精一杯で、最後は「ボロボロになって精も根も尽き果てた」ような倒れ方(赤井英和が負けたときもこんな感じだった)。J・フェザー級で17連続KO防衛したゴメスだが、階級を上げてからはあまり強さを感じない選手になってしまった。ボクサーにはやはりその選手に合う「ベストな階級」があるようだ。)

アズマー・ネルソン 12R 判定 マリオ・マルチネス
(WBC世界J・ライト級王座決定戦、1988年)
ネルソン:左ジャブと左右フック
マルチネス:左ジャブと右ストレート
(ダウンシーン)
10R:左フックでネルソンがダウン
(感想:ネルソンが二階級制覇。フェザー級王座を防衛し続けたネルソン。王座を返上し、上の階級へ。メキシコのマルチネスはベテラン。実力者ではあるが、初の世界挑戦ではフリオ・セサール・チャベスにTKO負け(1984年。WBC世界J・ライト級王座決定戦)。そして再び同王座の決定戦に出場。カリフォルニアで行われた一戦。互いにジャブを打ち合う。一進一退。10R、左フックでネルソンがダウン。12R終了。両者の間に力の差はあまり無いようにも見えたが、ネルソンのパワーが若干上回ったか、判定は2-1。判定のコールの際、勝ったと思ったのか大喜びするマルチネス陣営。判定に不満なファンからなのか、リングに物が投げ込まれるシーンも。マルチネスは今の時代だったらメジャータイトルを獲っていただろうと思うほど力強い右ストレートを持つ好選手だったが、メジャーな世界王者にはなれず(ラストファイトでIBOの世界J・ウェルター級タイトル獲得)。)

アズマー・ネルソン 8R TKO ジェフ・フェネック
(WBC世界J・ライト級タイトル戦、1992年)
ネルソン:左ジャブ、右ストレート、左右フック
フェネック:左ジャブ、右ストレート、左右フック
(ダウンシーン)
1R:右ストレートでフェネックがダウン
2R:右フックでフェネックがダウン
8R:左右フックの連打でフェネックがダウン
(感想:ネルソンがタイトル防衛。パーネル・ウィテカーの世界ライト級王座に挑戦して敗北したネルソン。J・ライト級王座防衛に専念することに。相手は「オーストラリアの野生児」フェネック。日本の新垣を破ったのを皮切りに三階級制覇。四つ目の王座を狙う。この試合は再戦(前回はフェネックが押し気味だったが引分)。互いをよく知っているため1Rから激しく打ち合う。右ストレートが「ガツン」という感じで入り、フェネックがダウン。これで試合の流れが決まったか、フェネックが接近戦を仕掛けるが、ネルソンは離れた位置から強烈なストレート、フックを当てる。2Rにも倒されたフェネックは8Rにも左右フックの連打でダウン。立ったが、猛烈な連打を浴びてレフェリーストップ。ネルソンがあのタフなフェネックを破壊。マルチネスを再戦ではKOするなど、再戦に滅法強いネルソン。同じ手は二度喰わないのが一流選手の証。3R終了時には、エキサイトしたのか焦ったのか、フェネックがネルソンにヒザ蹴りをするシーンも。その後もネルソンは「WBC世界J・ライト級タイトル」にこだわり、若手に王座を奪われても奪回したり。年齢を感じさせないパワーを相手に見せつけた。) 

①「WBC World Featherweight Title
Wilfredo Gómez vs. Azumah Nelson」
②「WBC World Super Featherweight Title
Azumah Nelson vs. Mario Martínez」
③「WBC World Super Featherweight Title
Azumah Nelson vs. Jeff Fenech」

サルバドル・サンチェス(Salvador Sánchez)のページ
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ウィルフレド・ゴメス(Wilfredo Gomez)のページ
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ジェフ・フェネック(Jeff Fenech)のページ

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