WBA世界J・フライ級王者。日本で王座獲得。李尚哲戦、ハーダオ・CP・ジム戦、ロセンド・アルバレス戦を紹介します。
ピチットノイ・チョーシリワット(タイ)
身長162cm:サウスポー
①ピチットノイ・チョーシリワット 12R 判定 李尚哲
(WBA世界J・フライ級タイトル戦、1997年)
ピチットノイ:右ジャブ、左ストレート、右フック
李:左ジャブ、右ストレート、フック
(感想:ピチットノイがタイトル初防衛。兄弟ボクサーのピチットノイ(兄ピチット・シスパンプラチャンはIBF世界フライ級王座獲得)。リングネームは他にも(「ピチット・チョーシリワット」)。顔は野球のイチローに似ている(端正な顔立ち)。デビューからニコ・トーマスらを相手に連勝。レオ・ガメスのWBA世界J・フライ級王座に挑戦してダウンを奪ったがKO負け。PABAジュニアフライ級王座を獲得、連続防衛。日本で山口圭司をKOし、WBA王者に。初防衛に挑む。WBA10位の挑戦者、李は韓国王座(ストロー級)を獲得、防衛してきたが、東洋太平洋王座戦でニコ・トーマスにTKO負け。直前の試合は引き分けに終わっている。タイ・ラチャブリーでの一戦。兄ピチットとは違って実に慎重なピチットノイ。距離を取ってブロックしながら右ジャブ。時折相手の隙を狙って左ストレート、右フックを交えたコンビネーション。李はブロックしながら前進。右ストレートからの左フック、ショート連打。右ストレートをヒットさせるシーンもあるが、ピチットノイのディフェンスを突破するほどの攻めではない。強打でピチットノイがポイント上、優勢。7R、ローブローでピチットノイが減点。9R、10R、李の右ストレートがヒット。ピチットノイは冷静にジャブ、ワンツー。12R終了。判定は大差の3-0(ダウンシーンは無し)。ピチットノイが手堅い勝利。山口戦とは違ってエキサイティングな勝ち方ではなかったが、パンチ自体は強かった。ただ、世界王者としてもう少し積極さが欲しいところ。李は悪い選手ではないが、相手を圧倒するようなパワーに欠けた。右ジャブを食って勢いを削がれたのも敗因。その後、李は再起戦で八尋史朗にTKO負け。タイトル戦はピチットノイ戦が最後となった。)
②ピチットノイ・チョーシリワット 12R 判定 ハーダオ・CP・ジム
(WBA世界J・フライ級タイトル戦、1998年)
ピチットノイ:右ジャブ、左ストレート
ハーダオ:左ジャブ、右ストレート、左フック
(ダウンシーン)
12R:左ストレートでハーダオがダウン
(感想:ピチットノイがタイトル防衛。二度目の防衛戦(98年初試合、3月。前回の李尚哲戦は97年6月。試合間隔が空いてしまった)。WBA1位の挑戦者ハーダオもタイ人。タイ王座(フライ級)を獲得、防衛後、レオ・ガメスのWBA世界J・フライ級王座に挑戦したが引き分け。その後、マニー・メルチョルらを相手に連勝し、この二度目の同王座への挑戦。タイ・バンコクでの一戦(レフェリーはミッチ・ハルパーン)。共に一発ずつ強く当てようとするタイプ。ハーダオがジャブ、左フックからの右ストレート、ボディへの右ストレート。この試合、ピチットノイは李尚哲戦よりもディフェンシブ。ディフェンスしながら右ジャブ&左ストレート。派手な打ち合いではなく、中間距離での緊迫した空気が続く。ジリジリ前に出るハーダオであるが、ピチットノイがカウンター。あまりエキサイティングではない状況で12R。左ストレートを食ったハーダオがフラついた後、ダウン。12R終了。判定は大差の3-0。ピチットノイが手堅い勝利。地味な試合ぶりだったが、やはりパンチはある。ラストラウンドに左ストレートで見せ場を作った。ハーダオはカウンターで攻めを阻止されたうえに左眉を大きくカット。いいところ無しだった印象。さらに再起戦でメッグン・3Kバッテリー(後、マニー・パッキャオをKOしてWBC世界フライ級王座獲得)にKOされて引退。)
③ロセンド・アルバレス 12R TKO ピチットノイ・チョーシリワット
(WBA世界J・フライ級タイトル戦、2002年)
ピチットノイ:右ジャブ、左ストレート、右フック
アルバレス:左ジャブ、右ストレート、フック
(ダウンシーン)
8R:右ストレートでピチットノイがダウン
12R:右ストレートでピチットノイがダウン
(感想:アルバレスがタイトル初防衛。ハーダオ戦後も試合間隔が長めながらも王座を防衛したピチットノイ。五度の防衛に成功後、王座返上。ノンタイトル戦で連勝し、WBA1位としてアルバレスに挑戦。年齢はまだ若く、26歳。王座奪回なるか、といったところ。アルバレス(ニカラグア、31歳)は日本でもおなじみの強打者。身長は低いが、その分、タフネスと腕力があり、リカルド・ロペスを吹っ飛ばしたこともある。ベイビス・メンドサを再戦で下してWBA世界J・フライ級王座獲得、二階級制覇。ピチットノイ戦は初防衛戦となる。フロリダ州マイアミでの一戦(ドン・キングの興行。ピチットノイは日本での山口戦を除いてこれまでの試合は全てタイ。これが初のアメリカでの試合)。左右の構えの違いはあるが、互いにジャブ、ストレート。アルバレスが接近して左右フック。ピチットノイは今回は挑戦者ということで右フックなどで攻めの姿勢。互いにディフェンス。5R、ピチットノイがワンツー、右フックで攻勢。7R、打ち合い。強打でアルバレス優勢。8R、連打からの右ストレートでピチットノイがダウン。その後もアルバレスが押し気味。ピチットノイは左ストレートに良さがあるが、左目下の腫れとキズ。12R、連打からの右ストレートでピチットノイがダウン。立ったが、速射砲のような連打を浴びてレフェリーストップ。アルバレスがパワー&タフネスで快勝。ピチットノイは打ち合いすぎた。挑戦者は攻めなければならないが、「打ち合わなければならない」ということはない。アルバレスのような頑丈なコブシの持ち主と同じように打ち合うのは危険な作戦だった。その後の二人。アルバレスは三度目の防衛戦が引き分けに終わり、その後、王座剥奪。それが最後の世界戦に。ピチットノイは日本のジムでトレーナーに。日本でも試合。ただ、タイトル戦はアルバレス戦が最後となった。)
①「WBA World Light Flyweight Title
Pichitnoi Chor Siriwat vs. Sang Chul Lee」
②「WBA World Light Flyweight Title
Pichitnoi Chor Siriwat vs. Hadao CP Gym」
③「WBA World Light Flyweight Title
Rosendo Alvarez vs. Pichitnoi Chor Siriwat」
ロセンド・アルバレス(Rosendo Alvarez)のページ
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ピチット・シスバンプラチャン(Pichit Sitbangprachan)のページ
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