2025年2月21日金曜日

バスター・マシス・ジュニア(Buster Mathis Jr)「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

全米ヘビー級王者。全米王座戦のタイレル・ビッグス戦、ライル・マクドーウェル戦、アレックス・ガルシア戦を紹介します。

バスター・マシス・ジュニア(Buster Mathis Jr)「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

バスター・マシス・ジュニア(アメリカ)

身長183cm:オーソドックス


バスター・マシス・ジュニア 12R 判定 タイレル・ビッグス

(全米ヘビー級王座決定戦、1994年)

マシス:左ジャブ、右ストレート、フック

ビッグス:左ジャブ、右ストレート、フック

(感想:マシスがタイトル獲得。ミシガン州出身の黒人マシス(父バスター・マシスは有名な元ヘビー級。アマチュア時代にジョー・フレージャーを破りながらも負傷で東京オリンピック出場ならず。金メダルを獲ったフレージャーとプロで対戦したが、勝てず。「太る傾向」がある体質だったためプロでは大成できず。父の夢を息子ジュニアは叶えることができるかどうか?)。身長は183cmだが、リーチは198cmもある。体質を父から受け継ぎ、子供の頃から体重が重め。シェイプアップのためにボクシングを始めたという。プロデビューから連勝。マイク・ハンターと全米ヘビー級王座を争って判定負け、と思ったらハンターから禁止薬物検出でノーコンテスト扱い。初黒星を免れ、これまで12勝(3KO)1NC(わずか「3KO」というのが気になる)。その次の試合はハンターが剥奪された同王座の決定戦。ビッグスはペンシルベニア州フィラデルフィア出身の黒人アウトボクサー。1984年のロサンゼルス・オリンピックではスーパーヘビー級で金メダル。プロ入り後は連勝だったが、マイク・タイソンにKOされて世界王座奪取ならず。その後はフランチェスコ・ダミアニ、ゲーリー・メイソン、リディック・ボウ、レノックス・ルイスといった実力者に敗北。マイク・ハンターとの全米ヘビー級王座決定戦に敗北。トニー・タッブスにも負け。二連勝でマシス戦。ラスベガスでの一戦(マシス23歳、ビッグス33歳)。フットワーク&ジャブのビッグス。マシス(ダブついた身体。特に腹回り)は開始から接近戦を仕掛け、左右フックボディ打ち。特に叩きつけるような右フックに威力。接近戦に応じるビッグス。ワンツー、フックなど良いパンチを打つが、時折手打ち気味。もみ合うような接近戦が続く。それにウンザリしたか、ビッグスが5R終了後にマシスを突き放す(レフェリーは「押すな」と警告)。その後も器用さでビッグス、しつこさでマシス。8R、マシスが右ボディからの右アッパー(迫力)。しかし、残念なことにグローブのテープがはがれるシーンが目立つ(特にビッグス)。10R、激しい打ち合い。12R終了。判定は3-0(ダウンシーンは無し)。マシスが攻勢点で勝利。ただ、マシスはパワーはあるが、器用なタイプではない。無骨にフックをぶつけていくタイプ。その戦法でどこまで上に行けるか? ビッグスは下り坂。パワーがあるわけでもないアウトボクサーが接近戦に応じてどうしようというのか? その後もビッグスはリングに上がったが、サッパリ。マシス戦が最後のタイトル戦となった。)


バスター・マシス・ジュニア 5R TKO ライル・マクドーウェル

(全米ヘビー級タイトル戦、1994年)

マシス:左ジャブ、右ストレート、フック

マクドーウェル:右ジャブ、左ストレート、フック

(ダウンシーン)

4R:右フックでマクドーウェルがダウン

(感想:マシスがタイトル初防衛。ビッグス戦後、来日して10回戦を行ったマシス。ダウンを喫して2-0の判定勝ち。その次の試合ではリディック・ボウ相手にノーコンテスト(ボウの反則パンチによる)。そしてマクドーウェルと初防衛戦。マクドーウェルはウィスコンシン州ミルウォーキー出身の黒人サウスポー。ウィスコンシン州王座を獲得するなどこのところ連勝中であるが、ローカルな試合がほとんど。直前の試合ではラスベガス「MGM Grand」でTKO勝ちしている。ネバダ州ステートラインでの一戦(レフェリーはミルズ・レーン)。マクドーウェルが右ジャブ、左ストレート、ショートフック。左ストレート、左フックに良さがあり器用さもあるが、攻撃が続かず(スタミナ不足?)。マシスはいつものパターン。ジャブで前進し、右ストレート、左右フック攻撃。ワンツーからの右フックなどを出すマクドーウェル。しかし、3Rに連打するなど攻める姿勢でマシス優勢。4R、右フックでマクドーウェルがダウン。5Rもマシス。右フックを食って後退したマクドーウェルが連打からの右フックを打たれたところでレフェリーストップ。マシスが右フックで勝利。しかし、攻めのパターンが同じ。マイク・タイソン風ではあるが、タイソンほどの強打者ではない。もう少し攻めのパターンが欲しいところ。マクドーウェルは動きの機敏さに欠けた。左パンチに良いものがあるだけにもったいない。その後、マクドーウェルは多くの試合。ルー・サバリーズに敗れたが、古豪トレバー・バービックを下してIBOインターコンティネンタル王座獲得。王座陥落後は連敗したりしながらもウィスコンシン州王座を獲得するなど息の長いリング活動を見せた。)


バスター・マシス・ジュニア 12R 判定 アレックス・ガルシア

(全米ヘビー級タイトル戦、1995年)

マシス:左ジャブ、右ストレート、フック

ガルシア:左ジャブ、右ストレート、フック

(感想:マシスがタイトル防衛。二度目の防衛戦。挑戦者ガルシアはメキシコ系アメリカ人。これまで37勝(27KO)4敗1分。ボクサーになる前はケンカばかりしていたらしく、ついに人を死なせて刑務所へ。そこでボクシングを始め、アマチュアで試合。プロ入り後はKOの山を築き、「巨人」マイク・ホワイト、オジー・オカシオに勝利。北米王座、WBC米大陸王座獲得。有望株マイク・ウィリアムスを破るなど連続防衛。世界ランキングにも入ったが、マイク・ディクソンにKO負け。それで自信と意欲を失ったか、二度北米王座奪回を狙ったが勝てず。このところディクソンに判定で雪辱するなど三連勝中。ラスベガスでの一戦(レフェリーはジョー・コルテス)。先制攻撃のマシス。開始から接近してボディ連打。この試合ではワンツー、コンビネーション(左フックからの右アッパー、ほか)など攻撃のバリエーションが多い。ガルシアはタフネスとゴツいパンチ。ジャブを使いながらいかにも重そうな右ストレート、フック。ただ、重い分、パンチのスピード、回転力でマシスに劣る。接近戦が続く。ハンドスピードでマシス優勢。ガルシアの攻撃をダッキング、ブロックでディフェンス。11R、マシスが右ストレート、左フックをヒットさせる。12R終了。判定は3-0(ジャッジ三人「120-108」。ダウンシーンは無し)。マシスがコンビネーションで勝利。ダウンは奪えなかったが、動きに磨きをかければさらに強くなりそうな攻めをしていた。ガルシアはスピード感に欠けた。その後の二人。ガルシアはこれが事実上のラストファイト。後、カムバックしたが、大きな試合は無し。マシスもここまで。「マシス vs. ガルシア」の時点で世界ヘビー級王者はWBAがブルース・セルドン、WBCはオリバー・マッコール、IBFはジョージ・フォアマン、WBOはリディック・ボウ、と乱立状態。そこへマイク・タイソンが刑務所からカムバック。マシスはタイソンに3RでKO負け。その数週間前、マシス・シニアが糖尿病と腎臓病で死去。タイソン戦の10日後にはトレーナーであり、長年の友人ジョーイ・ファリエロが死去。マシスはリングへの情熱を失ってしまう。その後、オベド・サリバンとのIBFインターコンティネンタル王座戦でノーコンテスト。ルー・サバリースとの全米王座決定戦にTKO負けして王座奪回ならず、引退。26歳の若さ。引退後はマイアミ大学で学士号を取得。非営利団体の副社長に就任。高校で臨時教師をすることもあるそうだ。)


①「vacant USBA Heavyweight Title

Buster Mathis Jr vs. Tyrell Biggs」

②「USBA Heavyweight Title

Buster Mathis Jr vs. Lyle McDowell」

③「USBA Heavyweight Title

Buster Mathis Jr vs. Alex Garcia」


タイレル・ビッグス(Tyrell Biggs)のページ

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アレックス・ガルシア(Alex Garcia)のページ 

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