WBA世界J・ライト級王者。サウスポーの強打者。世界王座防衛戦の上原康恒戦、金賢治戦、柏葉守人戦を紹介します。
ベン・ビラフロア(フィリピン)
身長166cm:サウスポー
①ベン・ビラフロア 2R KO 上原康恒
(WBA世界J・ライト級タイトル戦、1974年)
ビラフロア:右ジャブ、左ストレート、フック
上原:左ジャブ、右ストレート、フック
(ダウンシーン)
1R:左ストレートで上原がダウン
2R:左ストレート、左フックで2度、上原がダウン
(感想:ビラフロアがタイトル防衛。これまで32勝(18KO)3敗3分の王者ビラフロア。フィリピンでデビュー。負けもあったが連勝し、本拠地をハワイ・ホノルルへ。アルフレド・マルカーノ(ベネズエラ)を3-0で下し、WBA世界J・ライト級王座獲得。初防衛戦は引き分け。二度目の防衛戦で柴田国明に判定負けで王座陥落。柴田を1RでKOして王座奪回。その初防衛戦(アポロ嘉男)はまたしても引き分け。上原戦は奪回した王座の二度目の防衛戦となる。挑戦者の上原はアマチュアで活躍したエリート。プロ二戦目に敗れたが、リカルド・アルレドンド(メキシコ)を判定で破って世界ランク入り。これが世界初挑戦。ホノルルでの一戦。1R、ダッキングしながらジャブ、ストレートを打つ上原。ビラフロアは左ストレート。上原が接近戦を挑み、ビラフロアは右アッパー、しゃくるような右フックで対応。左ストレートで上原がゆっくりとダウン。2Rにも左ストレートでダウン。最後は左フック。10カウント内に立てず、KO。あっけなく終わった試合。ビラフロアは動きのスピードはなかったが、パワーが。頑丈なコブシで上原を殴り倒した。上原は残念。強打者相手に接近戦を挑んで玉砕してしまった。しかし後、デトロイトでサムエル・セラノ(プエルトリコ)を強烈にKOし、このとき獲れなかったWBA世界J・ライト級王座獲得。)
②ベン・ビラフロア 15R 判定 金賢治
(WBA世界J・ライト級タイトル戦、1975年)
ビラフロア:右ジャブ、左ストレート、フック
金:左ジャブ、右ストレート、フック
(ダウンシーン)
9R:連打で3度、金がダウン
(感想:ビラフロアがタイトル防衛。フィリピン(ケソン・シティ)での三度目の防衛戦。挑戦者の金(韓国)はアポロ嘉男らを相手にこれまで全勝。東洋太平洋王座(J・ライト級)を防衛してきた。ただし、全て地元での試合。小刻みに上体を動かしながら細かいジャブをチョコチョコ出す金。そしてパワフルな右ストレート、左フック、クリンチ。ビラフロアはいつものようにジャブ、左ストレート、フック。互いに強いパンチを打つが、金の「連打&クリンチ」作戦が上手くいっているように見える。9R、ロープ際での連打で金がダウン。かなりのダメージがあり、二度のダウンを追加(ダウンではないような倒れ方もあった)。10R、レフェリーが試合を中断(ビラフロアのグローブをチェック。結局、なぜ中断したのか映像ではよくわからなかった)。その後はそれまでと同じ展開。ただ、ビラフロアの左ストレートがキレイに入っている印象。15R終了。判定は2-1。金は面白い戦い方(連打&クリンチ)。しかし、そのやり方ではリズミカルに攻めて試合の主導権を握るのは難しい。良いパンチを打っていたが、クリンチが多いのは挑戦者としてはマイナスだったような気がする。その後、金は二連敗でキャリア終了。ビラフロア戦が唯一の世界戦となった。)
③ベン・ビラフロア 13R TKO 柏葉守人
(WBA世界J・ライト級タイトル戦、1976年)
ビラフロア:右ジャブ、左ストレート、フック
柏葉:左ジャブ、右ストレート、左フック
(ダウンシーン)
2R:左ストレートで柏葉がダウン
3R:左フックで柏葉がダウン
(感想:ビラフロアがタイトル防衛。四度目の防衛戦。挑戦者の柏葉は日本王座(J・ライト級)、東洋王座(ライト級)を獲得している実力者。リカルド・アルレドンドのWBC世界J・ライト級王座に挑戦したときはKO負けに終わっており、これが二度目の世界挑戦。後楽園ホールでの一戦。速いジャブ、ストレートの柏葉。ビラフロアは左ストレート、フック。ジャブをよく出し、右ストレートに強さが感じられる柏葉だが、ビラフロアがタフネスと腕っぷしで優勢。2Rに左ストレート、3Rには左フックで柏葉がダウン。その後も強打を食う柏葉。ワンツーからの左フックなどを見せるが(8R)、ビラフロアが柏葉のガードの隙を突く。13R、柏葉がロープ際で連打を浴びたところでレフェリーストップ。ビラフロアが快勝。パワーに加え、ディフェンスに微妙な巧さがあった。柏葉は動きとパンチは良かったが、これが最後の試合に。その後のビラフロア。次の防衛戦でサムエル・セラノ(プエルトリコ)と引き分け。再戦に敗れ、王座陥落、引退。引退後はハワイで選手のマネージメントを担当。)
①「WBA World Junior Lightweight Title
Ben Villaflor vs. Uehara Yasutsune」
②「WBA World Junior Lightweight Title
Ben Villaflor vs. Hyun Chi Kim」
③「WBA World Junior Lightweight Title
Ben Villaflor vs. Kashiwaba Morito」
柴田国明(Shibata Kuniaki)①のページ
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サムエル・セラノ(Samuel Serrano)のページ
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