2024年10月25日金曜日

ラブモア・ヌドゥ(Lovemore N'dou)「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

IBF世界S・ライト級王者。グスタボ・ファビアン・クエロ戦、ファン・アンヘル・マシアス戦、ポール・マリナッジ戦(初戦)を紹介します。

ラブモア・ヌドゥ(Lovemore N'dou)「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

ラブモア・ヌドゥ(オーストラリア)

身長173cm:オーソドックス(右構え)


ラブモア・ヌドゥ 10R 判定 グスタボ・ファビアン・クエロ

(ライト級戦、1999年)

ヌドゥ:左ジャブ、右ストレート、フック

クエロ:左ジャブ、右ストレート、フック

(感想:「The black panther(黒豹)」と呼ばれたヌドゥ。南アフリカ共和国出身。「ラブモア」とは変わった名だが、本名。アマチュアで66勝2敗。ヨハネスブルグでプロデビュー。取りこぼしもあったが、主戦場をオーストラリアに移して以来、連勝中。これまで25勝(16KO)2敗1分。クエロはアルゼンチンの選手で22勝(13KO)9敗2分。南米スーパーフェザー級王座を獲得したことがあるが、フロイド・メイウェザー・ジュニアに判定負けするなどこのところは勝ったり負けたり。オーストラリアのトゥイード・ヘッズでの一戦。パワーと伸びのあるジャブを打つヌドゥ。踏み込みの速いワンツー、左ボディ打ち、右アッパー。クエロはファイタータイプ。ジャブを使いながら接近してフック連打、ボディ打ち。両者共に力強さ。接近戦ではちょっと荒れてレフェリーからクリーンファイトを求められるシーンも。6R、ヌドゥが大きく豪快な右フック。10R終了。共に両手を上げて自身の勝利をアピール。判定は3-0(ダウンシーンは無し)。ヌドゥのジャブが評価されたと思われる。ヌドゥは接近戦もできるが、離れた距離の方が良いパンチを打つ印象。一方、判定に納得していない表情を見せたクエロ。よく前に出ていたため、その気持ちはよくわかる。しかし、意外なことにその後は負けが続いてキャリアを終えた。)


ラブモア・ヌドゥ 1R TKO ファン・アンヘル・マシアス

(ライト級戦、2000年)

ヌドゥ:左ジャブ、右ストレート、左フック

マシアス:左ジャブ、右ストレート、左フック

(感想:クエロ戦後、判定負けを喫したヌドゥ。これが再起戦。マシアスはメキシカン。デビュー以来、連戦連勝だったがこのところは勝ったり負けたり。NABO王座(ライト級、スーパーフェザー級)挑戦は、いすれもTKO負け。オーストラリア・ウロンゴンでの一戦。共に速いジャブ。右ストレート、左ボディ打ちに力強いものがあるマシアス。ヌドゥはワンツーからの左フック。好試合になりそうな雰囲気の中、バッティング。マシアスが負傷してアッサリ終了。ヌドゥのTKO勝利(どうやらオーストラリアでは「負傷した方が負け」というルールのようだ)。短い試合だったが、両者とも良いパンチを持っているということは確認できた。次の試合でマシアスはWBC米大陸王座(スーパーフェザー級)を獲得。しかし、その次の試合後、連敗。この階級は強い選手が多い。)


ポール・マリナッジ 12R 判定 ラブモア・ヌドゥ

(IBF世界スーパーライト級タイトル戦、2007年)

ヌドゥ:左ジャブ、右ストレート、左フック

マリナッジ:左ジャブ、右ストレート、フック

(ダウンシーン)

9R:ワンツーでヌドゥがダウン

(感想:マリナッジがタイトル獲得。マシアス戦後、IBFパンパシフィック王座(スーパーライト級)を獲得したヌドゥ。しかし、シャンバ・ミッチェルとのIBF暫定タイトル戦、ミゲール・コットとのWBCインタータイトル戦といった大きな試合を落とす。そしてIBFタイトルの指名挑戦権を懸けた試合に勝利。王者が挑戦に応じなかったため、その試合が「王座決定戦」扱いされ、ヌドゥはさかのぼって「王者」に認定された(このあたりの事情にはあまり個人的に詳しくない。要確認)。挑戦者のマリナッジ(アメリカ)は新鋭。全勝だったが、ミゲール・コットのWBO世界スーパーライト級王座に挑戦して判定負け。ヌドゥ戦は二度目の世界挑戦となる。コネチカット州アンカスビルで行われた一戦。共に速い動き。ジャブ、ワンツー、左フック。距離を取るマリナッジ、攻めるヌドゥ。左フックにパワーがあるヌドゥだが、攻めてもかわされてしまう。マリナッジが下がりながらジャブ、中間距離でショート連打。接近戦ではもみ合い。6R、クリンチ時のラビットパンチでヌドゥが減点。7R、ヌドゥはサウスポーにスイッチするが、効果無し。9R、ワンツーでヌドゥがダウン。その後もヌドゥは前に出続けるが、ディフェンスされるうえにジャブを打たれる。12R終了。判定は3-0。攻めてる方がジャブを打たれて負けた。マリナッジの戦い方はエキサイティングではなかったが、攻める相手をさばく良い手本になるようなものだった。ヌドゥはマリナッジとの再戦にも敗北。しかし、その後もリングに上がりIBO王座、WBF王座(いずれもウェルター級)を獲得して存在感を示した。)


①「Lightweight 

Lovemore N'dou vs. Gustavo Fabian Cuello」

②「Lightweight 

Lovemore N'dou vs. Juan Angel Macias」

③「IBF World Super Lightweight Title

Lovemore N'dou vs. Paul Malignaggi」

ポール・マリナッジ(Paul Malignaggi)①のページ

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ポール・マリナッジ(Paul Malignaggi)②のページ 

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