2024年4月5日金曜日

新垣諭(Shingaki Satoshi)「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

IBF世界バンタム級王者。新興団体IBFの王座獲得。金龍鉉戦、エルマー・マガラーノ戦、「ピューマ渡久地 vs. ドディ・ボーイ・ペニャロサ」を紹介します。

新垣諭(Shingaki Satoshi)「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

新垣諭(日本)

身長 cm:サウスポー

新垣諭 10R 引分 金龍鉉

(J・フライ級戦、1983年)

新垣:右ジャブ、左ストレート、左右フック

金:左ジャブ、右ストレート、左右フック

(感想:「日本人初のIBF王者」新垣。沖縄出身。アマチュアで活躍。高額の契約金で「奈良池田ジム」に所属。スラリとしたテクニシャンで、世界獲得が目標。金龍鉉(韓国)は具志堅用高のWBA世界J・フライ級王座に挑戦したことがある(15R判定負け)。奈良県橿原での一戦。アウトボクサーの新垣。フットワークで距離を取ってジャブ連打、左ストレート、右フック。右を当てようと攻める金だが、打った後のバランスが悪い。接近戦では互いにボディ攻撃。一発のパワーがある金は7Rにフック攻撃、9Rには右ストレートを決める。判定は引き分け(ダウンシーンは無し)。映像では新垣のアウトボクシングがポイントを取っているように見えたが、金のパワー、攻める姿勢も評価された。キレイなボクシングをする新垣。しかし、「パワー」の点で課題があるような感じがした試合ぶりだった。その後、金は次の試合に勝利して引退。)


新垣諭 8R TKO エルマー・マガラーノ

(IBF世界バンタム級王座決定戦、1984年)

新垣:右ジャブ、左ストレート、左右フック

マガラーノ:左ジャブ、右ストレート、左右フック

(ダウンシーン)

6R:左ストレートでマガラーノがダウン

(感想:新垣がタイトルを獲得。当時、新興団体だったIBFに奈良池田ジムが参加。新垣はWBA世界J・フライ級王座を狙っていたが、渡嘉敷勝男とルペ・マデラが王座をめぐって何度も対戦。挑戦を待たされ続けるのにウンザリの新垣はIBF王座に照準。ドディ・ボーイ・ペニャロサとIBF世界J・フライ級王座決定戦を行ったが、減量苦のためTKO負け。階級を上げてバンタムで王座決定戦。相手はペニャロサと同じフィリピンのマガラーノ。マガラーノはどんな選手なのだろう? ペニャロサに判定負けしたことがあり、このところ連敗中。世界戦に出られるような実績が見当たらない。奈良県橿原での一戦。いつものようにフットワーク&ジャブの新垣。マガラーノは腕っぷしに自信があるのか、右のパンチを強く打ち込もうとし、接近して左右フック。攻めるマガラーノに新垣は速いパンチでカウンター、ボディ打ち。4R、新垣がラッシュ。6R、左ストレートでマガラーノがダウン。8R、連打でレフェリーストップ。テクニシャンの新垣が積極的な連打で快勝。ボディ攻撃にも迫力があった。その後の新垣。初防衛に成功。しかし、次の相手が悪すぎた。オーストラリアのジェフ・フェネック。KO負けで王座を手放す。その後もIBFのインタータイトル戦などに出場。しかし、身体の不調によりブランクがあり、通算戦績12勝(9KO)3敗1分。試合数は少な目だった。フェネックは豪腕で三階級制覇達成。マガラーノは新垣戦後、全敗だった。)


ピューマ渡久地 10R 判定 ドディ・ボーイ・ペニャロサ

(フライ級戦、1993年)

新垣諭(Shingaki Satoshi)「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

渡久地:左ジャブ、右ストレート、左右フック

ペニャロサ:右ジャブ、左ストレート、左右フック

(感想:興味深い対戦。渡久地は沖縄出身のハードパンチャーで、元日本フライ級王者。ユーリ・アルバチャコフとの対戦をめぐって所属ジムとトラブル。ブランク後、復帰戦でヘスス・ロハスにTKO負け(初黒星)。ペニャロサ戦はその再起戦となる。ペニャロサは元IBF世界J・フライ級、フライ級の二階級制覇王者。ピークは過ぎているが、サウスポーのテクニックがある。後楽園ホールでの一戦。ファイターの渡久地。ジャブを使って前進。ペニャロサはガードを上げてジャブ、ストレートで応戦。接近戦ではフックでの打ち合い。攻める渡久地だが、ディフェンスされ空振りも多い。9R、互いに右フックがヒット。10R終了。判定は3-0(ダウンシーンは無し)。ロープ際にペニャロサを追い込んで連打するなど、渡久地が手数で勝利。ペニャロサは伸びるジャブ、ストレートは良かったが、受け身の姿勢で押され気味だった。その後の二人。ペニャロサは次の試合がノーコンテストに終わり、それで引退。渡久地は日本王座を奪回したが、ユーリにKOされてWBC世界フライ級王座獲得ならず。世界は獲れなかったが、積極的に実力者と対戦した姿勢を高く評価したい。)  


①「Junior Flyweight 

Shingaki Satoshi vs. Yong Hyun Kim」

②「vacant IBF World Bantamweight Title 

Shingaki Satoshi vs. Elmer Magallano」

③「Flyweight 

Dodie Boy Penalosa vs. Puma Toguchi」


ドディ・ボーイ・ペニャロサ(Dodie Boy Penalosa)のページ

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ジェフ・フェネック(Jeff Fenech)のページ 

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