2020年5月22日金曜日

ドディ・ボーイ・ペニャロサ(Dodie Boy Penalosa)「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

フィリピン出身の二階級制覇王者、ペニャロサ。新垣諭戦、申喜燮戦、崔昌鎬戦を紹介します。

ドディ・ボーイ・ペニャロサ(Dodie Boy Penalosa)ボクシング・ブログ「世界の強豪ボクサー」[Google Blogger]

ドディ・ボーイ・ペニャロサ(フィリピン)
身長165cm:サウスポー

ドディ・ボーイ・ペニャロサ 12R TKO 新垣諭
(IBF世界J・フライ級王座決定戦、1983年)
ペニャロサ:右ジャブ、左ストレート、右フック
新垣:右ジャブ、左ストレート、右フック
(ダウンシーン)
8R:連打で新垣がスタンディングダウン
(感想:ペニャロサがタイトル獲得。ペニャロサ一家の長男ドディ・ボーイ。父もボクサーだった「ボクシング一家」で、日本とも縁がある(後、次男ジョナサンはフライ級で世界挑戦の経験。三男ジェリーは世界二階級制覇)。デビュー以来、無敗、東洋太平洋J・フライ級王座獲得。ボクシング界に「新しい風が」。WBAから脱退した者たちがIBFを設立。J・フライ級初代王座決定戦に出場することに。新垣はこれがプロ六戦目。WBA王座に挑戦する計画だったが、なかなか実現せず、所属ジムが「IBF日本」に加盟。決定戦に出場。大阪で行われたサウスポー同士の対戦。ジャブの打ち合い。ただし、ペニャロサは一発一発にパワーがある。新垣は7Rに左ストレートを決めるシーンもあったが、パワーの差でペニャロサが優勢。8Rのダウン。12R、ペニャロサが新垣を右フックでグラつかせて滅多打ち、レフェリーストップ。ペニャロサは右フックからの左ストレートが実にパワフルだった。後にIBF世界バンタム級タイトルを獲得する新垣だが、この試合ではかなりの減量苦だったとか。)

ドディ・ボーイ・ペニャロサ 5R TKO 申喜燮
(IBF世界フライ級タイトル戦、1987年)
ペニャロサ:右ジャブ、左ストレート、左右フック
申:右ジャブ、左ストレート、左右フック
(ダウンシーン)
5R:左ストレートで申がダウン
(感想:ペニャロサが二階級制覇。WBA世界フライ級王者イラリオ・サパタ(パナマ)に挑戦して判定負けしたペニャロサ(初黒星)。IBF世界J・フライ級王座を返上し、再びフライ級王座を狙う。申は実力者。サントス・ラシアルのWBA世界フライ級王座に挑戦したときは1RでKOされてしまったが、東洋太平洋フライ級王座を獲得し、防衛を続けた後、IBF王座をTKOで奪取。これが二度目の防衛戦となる。韓国で行われたサウスポー同士の一戦。申がペニャロサの強打を警戒。2R、申の左ストレートでペニャロサがグラつく。しかし5R、申をロープ際に追い込んで滅多打ちにして、左ストレートでダウンを奪う。申は立ったが、連打を食いレフェリーストップ。ダウンを奪った左ストレートがかなり強烈だった試合。フライ級とは思えない破壊力だった。申はこれで引退。)


崔昌鎬 11R TKO ドディ・ボーイ・ペニャロサ
(IBF世界フライ級タイトル戦、1987年)
ペニャロサ:右ジャブ、左ストレート、左右フック
崔:左ジャブと右ストレート
(ダウンシーン)
11R:連打でペニャロサがダウン
(感想:崔がタイトル獲得。フィリピンで行ったペニャロサの初防衛戦。挑戦者の崔。韓国フライ級王座を獲得し、この世界初挑戦。手数が少ない崔に左ストレートを決めるペニャロサ。しかし、ペニャロサも手数が少ない。あまりエキサイティングではない状態が続く。11R、崔が一気に連打してペニャロサを倒し切った。ペニャロサがまさかの敗北。序盤から手数が少なかったが、コンディションが悪かったのかも。また、目が腫れていたが、負けたのはそれが原因だったのだろうか? 一気に倒して王者になった崔。まるで「フォアマン vs. アリ」でアリが一気に連打して勝ったときのような感じの勝ち方だった(パワーがある方が負けることもあるのがボクシングの世界)。ペニャロサはその後もリングに上がり続け、かつて持っていたIBF世界フライ級王座の奪回を狙ってデーブ・マコーリーに挑戦したが2-1で敗北し、王座返り咲きならず。引退後はトレーナーに。あのノニト・ドネアを指導した。)

①「IBF World Light Flyweight Title
Dodie Boy Penalosa vs. Shingaki Satoshi」
②「IBF World Flyweight Title
Hi-Sup Shin vs. Dodie Boy Penalosa」
③「IBF World Flyweight Title
Dodie Boy Penalosa vs. Chang Ho Choi」

イラリオ・サパタ(Hilario Zapata)のページ

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