2020年5月22日金曜日

フルヘンシオ・オベルメヒアス(Fulgencio Obelmejias)「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

WBA世界S・ミドル級王者。長身のベネズエラ人。マービン・ハグラー戦(初戦、再戦)、朴鐘八戦を紹介します。

フルヘンシオ・オベルメヒアス(Fulgencio Obelmejias)ボクシング・ブログ「世界の強豪ボクサー」[Google Blogger]

フルヘンシオ・オベルメヒアス(ベネズエラ)
身長184cm:オーソドックス(右構え)

マービン・ハグラー 8R TKO フルヘンシオ・オベルメヒアス
(世界ミドル級タイトル戦、1981年)
オベルメヒアス:左ジャブ、右ストレート、左フック
ハグラー:右ジャブ、左ストレート、左右フック
(ダウンシーン)
6R:左フックでオベルメヒアスがダウン
(感想:ハグラーがタイトル初防衛。略して「フリー・オベル」とも呼ばれるフルヘンシオ・オベルメヒアス。軽量級が多いベネズエラでは珍しい中量級の選手。モントリオールオリンピック(1976年)ではミドル級で出場(メダルは獲得ならず)。プロ入り後はWBCの地域王座を獲得するなど、これまで全勝。王者ハグラーは説明不要な有名選手。「Marvelous(驚異的)」のニックネームを持つ男ではあるが、この試合の時点ではまだ「世界的な人気選手」というワケではなく、オベル戦はアラン・ミンターから奪った王座の初防衛戦。ボストンで行われた一戦。ジャブを打つオベルにハグラーは左ストレート。6R、ハグラーの素晴らしいタイミングでの左フックでオベルがダウン。8R、連打を食ったオベルが背を向け、レフェリーストップ。ハグラーはただ強いだけではなく、パンチを当てる天才的なセンスを持つことを証明。オベルは良い選手だが、ジャブだけでハグラーを止めることはできない。)

フルヘンシオ・オベルメヒアス 8R TKO 朴鐘八
(ミドル級戦、1981年)
オベルメヒアス:左ジャブ、右ストレート、左右フック
朴:右ジャブ、左ストレート、左フック
(ダウンシーン)
1R:右ストレートで朴がダウン
8R:連打で朴がダウン
(感想:ベネズエラのカラカスでの試合。朴は韓国重量級の雄。カシアス内藤を決定戦で破って東洋太平洋ミドル級王座を獲得して以来、防衛を続けている。地元では強い韓国人。遠いベネズエラでどんな試合を見せるか? オベルがジャブを使い、1Rにダウンを奪う。朴は体ごと突っ込むように打って出るが、オベルのジャブとディフェンスに思うように当てられない。8Rの猛烈な連打で朴が再びダウン。立ったがレフェリーストップ。オベルのインサイドからのパンチが有効だった一戦。朴はタフだったが、パンチが不正確。ボディを狙えばよかったのではないか? しかし、この二人が後に世界王座を懸けて再戦するとは誰が予想しただろう?)

マービン・ハグラー 5R KO フルヘンシオ・オベルメヒアス
(世界ミドル級タイトル戦、1982年)
オベルメヒアス:左ジャブ、右ストレート、左フック
ハグラー:右ジャブ、左ストレート、左右フック
(ダウンシーン)
5R:右フックでオベルメヒアスがダウン
(感想:ハグラーがタイトル防衛。前回あれだけ打たれたのに再び挑戦するオベルはなかなかの根性の持ち主。イタリア・サンレモで行われたハグラーの五度目の防衛戦。基本的な動きは変わらないが、今回のオベルはフットワークとジャブ・ストレートを使う作戦。3Rまではうまくいったが、4Rからハグラーが前進。5R、右フックでダウンしたオベルは立てなかった。ハグラーはハードパンチャーだが、パワーに頼るのではなく、当てるテクニックを生かすのが実に上手い天才ボクサー。後、オベルは1988年にWBA世界S・ミドル級タイトルを朴鍾八との再戦で獲得し、ようやく世界王者に。「S・ミドル級は中途半端な階級であり、不要だ」と言う人も当時は多かったが、オベルのように実力がありながら強いチャンピオンに阻まれてきた選手が活躍することができた、という点で、この階級にも存在意義があると言えるのではないだろうか?)

①「World Middleweight Title
Marvin Hagler vs. Fulgencio Obelmejias」
②「Middleweight                     
Fulgencio Obelmejias vs. Chong Pal Park」
③「World Middleweight Title
Marvin Hagler vs. Fulgencio Obelmejias」

マービン・ハグラー(Marvelous Marvin Hagler)のページ
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朴鍾八(Chong Pal Park)のページ
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白仁鉄(In Chul Baek)のページ

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