フルヘンシオ・オベルメヒアス(ベネズエラ)
身長184cm:オーソドックス(右構え)
①マービン・ハグラー 8R TKO フルヘンシオ・オベルメヒアス
(世界ミドル級タイトル戦、1981年)
オベルメヒアス:左ジャブ、右ストレート、左フック
ハグラー:右ジャブ、左ストレート、左右フック
(ダウンシーン)
6R:左フックでオベルメヒアスがダウン
(感想:ハグラーがタイトル初防衛。略して「フリー・オベル」とも呼ばれるフルヘンシオ・オベルメヒアス。軽量級が多いベネズエラでは珍しい中量級の選手。モントリオールオリンピック(1976年)ではミドル級で出場(メダルは獲得ならず)。プロ入り後はWBCの地域王座を獲得するなど、これまで全勝。王者ハグラーは説明不要な有名選手。「Marvelous(驚異的)」のニックネームを持つ男ではあるが、この試合の時点ではまだ「世界的な人気選手」ではなかった。オベル戦はアラン・ミンターから奪った王座の初防衛戦。ボストンで行われた一戦。ジャブを打つオベルにハグラーは左ストレート。6R、ハグラーの素晴らしいタイミングでの左フックでオベルがダウン。8R、連打を食ったオベルが背を向け、レフェリーストップ。ハグラーは強かった。パンチを当てる天才的なセンスがあった。オベルは良い選手だが、ジャブだけでハグラーを止めることはできない。)
(ミドル級戦、1981年)
オベルメヒアス:左ジャブ、右ストレート、左右フック
朴:左ジャブ、右ストレート、左フック
(ダウンシーン)
1R:右ストレートで朴がダウン
8R:連打で朴がダウン
(感想:ベネズエラのカラカスでの試合。朴は韓国重量級の雄。カシアス内藤を決定戦で破って東洋太平洋ミドル級王座を獲得して以来、防衛を続けている。地元で強さを誇る韓国人が遠いベネズエラでどんな試合を見せるか? オベルがジャブを使い、1Rにダウンを奪う。朴は体ごと突っ込むように打って出るが、オベルのジャブとディフェンスに思うように当てられない。8Rの猛烈な連打で朴が再びダウン。立ったがレフェリーストップ。オベルのインサイドからのパンチが有効だった一戦。朴はタフだったが、パンチが不正確。ボディを狙えばよかったのではないか? しかし、この二人が後に世界王座を懸けて再戦するとは誰が予想しただろう?)
(世界ミドル級タイトル戦、1982年)
オベルメヒアス:左ジャブ、右ストレート、左フック
ハグラー:右ジャブ、左ストレート、左右フック
(ダウンシーン)
5R:右フックでオベルメヒアスがダウン
(感想:ハグラーがタイトル防衛。前回あれだけ打たれたのに再びハグラーに挑戦するオベル(なかなかの根性)。イタリア・サンレモで行われたハグラーの五度目の防衛戦。基本的な動きは変わらないが、今回のオベルはフットワークとジャブ・ストレートを使う作戦。3Rまではうまくいったが、4Rからハグラーが前進。5R、右フックでダウンしたオベルは立てなかった。ハグラーはハードパンチャーだがパワーに頼るのではなく、当てるテクニックを生かすのが実に上手い天才ボクサー。その後も王座を防衛し、不人気のヘビー級王者を超えるカリスマ性を誇った。)
④フルヘンシオ・オベルメヒアス 10R TKO クリス・リード
(ライトヘビー級戦、1987年)
オベルメヒアス:左ジャブ、右ストレート、左右フック
リード:左ジャブ、右ストレート、左右フック
(ダウンシーン)
1R:左フックでリードがダウン
3R:右ストレート、右フックで2度、リードがダウン
8R:右フックで2度、リードがダウン
10R:左フックでリードがダウン
(感想:ハグラー戦後、階級を上げてライトヘビーで戦うオベル。WBAの地域王座を獲得したが、レスリー・スチュワートに敗北して王座陥落。その再起戦でリードと対戦。これまで48勝(40KO)4敗で、34歳。リード(24歳)はニューヨーク・ブルックリン出身の白人。アマチュアで活躍後、プロ入り。デビューから連勝。英国でも勝利。17勝(16KO)1分で、無敗。ニューヨークでの一戦。1R、タフそうな顔のリード。ジャブ連打、右ストレート。オベルは軽快なフットワークで距離を取ってジャブ。接近戦。攻めるときに隙ができるリード。右フックを打たれ、左フックで早くもダウン。ディフェンスのテクニックに差があることが明らかに。3Rには二度のダウン。リズミカルな動きから右ストレートからの左フックを打つなどリードには良いところもあるが、オベルが当てる巧さ&ディフェンス。8Rにリードが二度のダウン。10R、左フックでリードがダウン。それと同時にレフェリーは試合を止めた。オベルが快勝。リードはタフだったが、格の違いを見せつけた。その後の二人。リードは勝ち続けてグラシアノ・ロッシジャーニのIBF世界スーパーミドル級王座に挑戦したが、TKO負け。それが最後の試合に。オベルは1988年にWBA世界S・ミドル級タイトルを朴鍾八との再戦で獲得し、ようやく世界王者に。「S・ミドル級は中途半端な階級であり、不要だ」と言う人も当時は多かった。しかし、オベルのように実力がありながら強いチャンピオンに阻まれてきた選手が活躍することができた、という点で、この階級にも存在意義があると言えるのではないだろうか?)
①「World Middleweight Title
Marvin Hagler vs. Fulgencio Obelmejias」
②「Middleweight
Fulgencio Obelmejias vs. Chong Pal Park」
③「World Middleweight Title
Marvin Hagler vs. Fulgencio Obelmejias」
④「Light Heavyweight
Fulgencio Obelmejias vs. Chris Reid」
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