2024年4月24日水曜日

シーマス・マクドナー(Seamus McDonagh)&セシル・コフィー(Cecil Coffee)「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

90年代のヘビー級中堅選手。「マクドナー vs. コフィー、ホリフィールド」「コフィー vs. クーパー、デビッド・トゥア」を紹介します。

シーマス・マクドナー(アイルランド)

身長183cm:オーソドックス(右構え)

シーマス・マクドナー(Seamus McDonagh)&セシル・コフィー(Cecil Coffee)「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

セシル・コフィー(アメリカ)

身長183cm:オーソドックス(右構え)

シーマス・マクドナー(Seamus McDonagh)&セシル・コフィー(Cecil Coffee)「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

シーマス・マクドナー 6R KO セシル・コフィー

(ヘビー級戦、1989年)

マクドナー:左ジャブ、右ストレート、左右フック

コフィー:左ジャブ、右ストレート、左フック

(ダウンシーン)

6R:左フック、連打で2度、コフィーがダウン

(感想:白人ヘビー級のマクドナーとコフィー。白人の重量級選手には「タフだが不器用」というイメージがあるが、この二人はなかなか良いパンチを打つ。マクドナーは英国出身。主戦場はアメリカ。1985年デビュー。これまで中堅どころを相手に16勝(12KO)1敗1分。コフィーはケンタッキー州出身。1982年デビュー。19勝(17KO)2敗2分で、ホセ・リバルタと引き分けたことがある。ただ、このところTKOで二連敗中。アトランチックシティでの一戦(レフェリーはスティーブ・スモーガー)。マクドナーが先制攻撃。前進して右ストレート、左右フック連打。コフィーはジャブをしっかりと使いながら、右ストレート、左フック。左のボディ打ちが巧い。マクドナーはパワーを込めた右ストレート、ワンツー、コフィーはジャブ、右ストレートがそれぞれ印象的であるが、器用さではコフィーか。6R、ジャブで先手を取るコフィーだが、マクドナーがワンツーからの左フックでダウンを奪う。残り時間が少ない状況で連打でコフィーが二度目のダウン。ダウンと同時にレフェリーは試合を止めた。コフィーはジャブをよく出し、ディフェンスもできていたが、マクドナーがコンビネーションで良い勝ち方をした。) 


イベンダー・ホリフィールド 4R KO シーマス・マクドナー

(WBC米大陸ヘビー級タイトル戦、1990年)

マクドナー:左ジャブ、右ストレート、左フック

ホリフィールド:左ジャブ、右ストレート、左フック

(ダウンシーン)

4R:左フックでマクドナーがダウン

(感想:ホリフィールドがタイトル防衛。コフィー戦後、二連勝のマクドナー。トップ選手と対戦。当時ホリフィールドは世界ヘビー級王座を目指している状況で、マクドナー戦は保持する米大陸王座の防衛戦。アトランチックシティ「コンベンション・ホール」での一戦(レフェリーはジョー・コルテス)。ホリフィールドが肩でリズムを取りながらジャブを連打し、右ストレート、左フック、ディフェンス。マクドナーはジャブは何とか出せるが得意の右ストレートをディフェンスされ、ジャブを打たれて押され気味。4R、打ち合いの中、左フックでマクドナーがダウン。立てず、KO。ホリフィールドの左フックが凄まじかった試合。マクドナーも腕っぷしは強いが、ディフェンスされ、ほぼいいところ無し。決して弱い選手ではないが、トップ中のトップのホリフィールドとはスピード、パワー、身のこなしなど様々な点で違いがあった。ホリフィールドは次の試合でジェームス・ダグラスを3RでKOして統一世界ヘビー級王座獲得。マクドナーは次の試合もKOで敗れ、それがラストファイトに。引退後は俳優に転向した。)


バート・クーパー 2R TKO セシル・コフィー

(ヘビー級戦、1992年)

コフィー:左ジャブ、右ストレート、左右フック

クーパー:左ジャブ、右ストレート、左右フック

(ダウンシーン)

1R:右フックでコフィーがダウン

2R:右アッパーでコフィーがダウン

(感想:マクドナー戦後、二連勝のコフィー。危険な相手と勝負。クーパーは強打の黒人ファイター。これまで26勝(23KO)8敗、WBA9位、IBF12位。ホリフィールドの世界ヘビー級王座に挑戦してダウンを奪ったが、TKO負け。コフィー戦はその再起戦となる。ラスベガス「ミラージュ」での一戦。コフィーはヒゲを剃ってスッキリした感じの顔に。TV映像の選手紹介テロップに「INSTANT」の文字(どうやら名前の「コフィー」に掛けて「インスタントコーヒー」というニックネームを付けたか、あるいは付けられたらしい。ボクサーのニックネームには合わないような気がする)。1R、コフィーが足を使いながらジャブ、得意の左ボディ打ち。クーパーはジャブを入れながら前進し、左右フックを振るう。右ストレートをヒットさせたコフィーだが、強烈な右フックでダウン。2R、クーパーがマイク・タイソンばりの右ボディからの右アッパーでコフィーを倒す。立ったコフィーだが、鼻を負傷し、ドクターストップ。このところ自信を付けてすっかり強打に目覚めたクーパーが圧勝。コフィーには気の毒なマッチメークであった。クーパーは次の試合で強打者マイケル・モーラーとWBO世界ヘビー級王座決定戦。モーラーをダウンさせたが、強打でKO負け。タフで鳴らしたが、世界王者にはなれなかった。)


デビッド・トゥア 1R KO セシル・コフィー

(ヘビー級戦、1994年)

コフィー:左ジャブ

トゥア:左ジャブと左右フック

(ダウンシーン)

1R:左フックでコフィーがダウン

(感想:クーパー戦後のコフィー。中堅どころを相手に連勝。南アフリカで判定負け、トニー・タッカーにTKO負けで二連敗。トゥア(サモア出身)は売り出し中のハードパンチャーで、これまで全勝。戦い方、後ろ姿、身長・体格がマイク・タイソンによく似ている。1R開始、ジャブを使うコフィー。トゥアは強打で前進。左フック一撃でコフィーがダウン、KO。29秒で終わってしまった。ヘビー級は想像を超えた「パワーの世界」。1Rで終わってもおかしくはないが、早すぎるような気も。これがコフィーのラストファイト。トゥアは後にレノックス・ルイスの世界ヘビー級王座に挑戦して判定負け。地域王座を獲得したり、マイケル・モーラーを30秒でKOしたりするなどの活躍を見せたが、世界王者にはなれなかった。)


①「Heavyweight 

Cecil Coffee vs. Seamus McDonagh」

②「WBC Americas Heavyweight Title 

Evander Holyfield vs. Seamus McDonagh」

③「Heavyweight 

Cecil Coffee vs. Bert Cooper」

④「Heavyweight 

Cecil Coffee vs. David Tua」


イベンダー・ホリフィールド②(Evander Holyfield)のページ

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バート・クーパー(Bert Cooper)のページ

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デビッド・トゥア(David Tua)のページ 

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