2024年4月26日金曜日

カリー・ノエツ(Kallie Knoetze)①「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

南アフリカの白人ヘビー級。後に世界王者になる選手とも対戦。ゲリー・コーツィー戦、リチャード・ダン戦、デュアン・ボビック戦を紹介します。

カリー・ノエツ(Kallie Knoetze)①「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

カリー・ノエツ(南アフリカ)

身長185cm:オーソドックス(右構え)

ゲリー・コーツィー 10R 判定 カリー・ノエツ

(ヘビー級戦、1976年)

ノエツ:左ジャブ、右ストレート、左右フック

コーツィー:左ジャブ、右ストレート、左右フック

(ダウンシーン)

3R:左フックでノエツがダウン

(感想:「南アフリカのボクシング」と言えばJ・フェザーで世界王者になったウェルカム・ニシタのような黒人の軽量級選手、コーツィーのような白人の重量級選手を思い出すが、ノエツは白人のヘビー級。アマチュアからプロへ。デビューから連勝だったが、反則で初黒星。その再起戦でコーツィーと対戦。コーツィーもまた南アフリカの白人ヘビー級(後にWBA王座を獲得)。ノエツとコーツィーはアマチュアでも対戦(三勝三敗だそうだ)。プロではどんな内容となるか? 南アフリカ・ヨハネスブルグでのライバル対決。この頃の流行りなのか、ヒゲを生やしているノエツ(コーツィーはヒゲ&モミアゲ)。やや前傾姿勢でガードをしながらしっかりしたジャブ、右ストレート、左フックで前進。コーツィーはアップライトな姿勢で足を使いながらジャブ。軽快な動きを見せるコーツィーだが、パワーはノエツか。3R、コーツィーが踏み込んで打った左フックがヒットしてノエツがダウン。その後、コーツィーは右を当てようと狙う。ノエツはプレッシャーを強めるが、かわされてしまう。8R、ノエツの右ストレートがヒット。10R終了。判定はPTS。力強いパンチを打っていたノエツだが、コーツィーがジャブで先手を取って手数で勝利。試合運びの巧みさで決着。)


カリー・ノエツ 5R KO リチャード・ダン

(ヘビー級戦、1977年)

ノエツ:左ジャブ、右ストレート、右フック

ダン:右ジャブ、左ストレート、左フック

(ダウンシーン)

5R:右フックでダンがダウン

(感想:コーツィー戦後、連勝のノエツ。決定戦で南アフリカ王座を獲得し、このダン戦。ダンは英国のヘビー級。身長は191cmと大柄。しかもサウスポー。モハメド・アリの世界ヘビー級王座に挑戦したこともある(KO負け)。直前の試合ではジョー・バグナーにKO負け。それから約1年のブランクがあり、勢いがある状況ではない。ヨハネスブルグで行われた白人ヘビー級同士の一戦。ボクサータイプのダン。右ジャブが中心で、左ストレートはショートな打ち方。ノエツはサウスポーの左パンチを警戒しているのか慎重にディフェンス。右ストレートをボディに伸ばす。互いにディフェンス。接近戦ではノエツの右フックが有効。離れて戦いたいダンはクリンチ。4R終了間際、ノエツがダンをコーナーに詰めて連打。5R、右フックを食って後退したダンが強烈な右フックを打たれてうつぶせにダウン、KO。ノエツが右強打で快勝。サウスポーを上手く仕留めた。一方、これが最後の試合となったダン。「強さ」よりも「やりにくさ」で勝負するタイプ。その分、決め手に欠けるところがあった。)


カリー・ノエツ 3R TKO デュアン・ボビック

(ヘビー級戦、1978年)

ノエツ:左ジャブ、右ストレート、左右フック

ボビック:左ジャブ、右ストレート、左フック

(ダウンシーン)

3R:右フックでボビックがダウン

(感想:ダン戦の次の試合。ボビックはミネソタ州出身で、戦績が良いタフな白人。デビュー以来、連戦連勝。マイク・ウィーバーに勝利したり、ミネソタ州ヘビー級王座を獲得したり。しかし、ケン・ノートンのフック連打の嵐に1RでKO負け、初黒星。その後、二連続KO勝利で南アフリカ入り。ヨハネスブルグでの一戦(ハイライト映像で観戦)。体格や戦い方が似ている両者。ジャブ、接近戦でフック攻撃。3R、斜め上から打ち下ろすような右フックでボビックがダウン。立ったが、レフェリーに背を向けてストップされた。ノエツがパワフルに勝利。ボビックはタフだが、耐えられる以上のパンチを食ったらそれっきり。ディフェンスができればもっと上に行けたはず。その後、連勝したが、ジョン・テートらに敗れて引退。一度も世界戦のチャンスは無かった。)


①「Heavyweight 

Kallie Knoetze vs. Gerrie Coetzee」

②「Heavyweight 

Kallie Knoetze vs. Richard Dunn」

③「Heavyweight 

Kallie Knoetze vs. Duane Bobick」


ゲリー・コーツィー(Gerrie Coetzee)のページ 

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