ゲリー・コーツィー(南アフリカ)
身長189cm:オーソドックス(右構え)
①ゲリー・コーツィー 1R TKO レオン・スピンクス
(ヘビー級、1979年)
コーツィー:左ジャブ、右ストレート、左右フック
スピンクス:左右フック
(ダウンシーン)
1R:右ストレート、右フック、右ストレートで3度、スピンクスがダウン
(感想:南アフリカの白人コーツィー(南アフリカは軽量級では黒人選手が強いが、重量級では白人が目立つ)。デビュー以来、これまで全勝。ただし、これまでの試合は全て地元。この初の海外試合はモナコ。相手は元世界ヘビー級王者のスピンクス。スピンクスは「モハメド・アリを破った男」として有名になったが、アリとの再戦に負けて王座から転落。これはその再起戦。スピンクスがいきなりラッシュをかけて、コーツィーが応戦。コーツィーは器用なタイプではないが、右ストレートは重そうで強い。三度目のダウンでレフェリーがストップ。アリとコーツィーとではタイプが違うので、簡単には比較できないが、スピンクスがアリとの歴史的な二連戦の後での1RKO負け。当時の関係者は驚いたに違いない。この後もスピンクスは「モハメド・アリを破った男」ということで何度もチャンスを得るが、負けが多くなっていく。このコーツィー戦で全てが吹き飛んでしまったのかも。)
(ヘビー級、1983年)
コーツィー:左ジャブ、右ストレート、左右フック
トーマス:左ジャブと右ストレート
(感想:スピンクス戦の次の試合でジョン・テートと空位のWBA世界ヘビー級王座を争ったが判定負けしたコーツィー(初黒星)。その後、王座はマイク・ウィーバーに移り、同王座に挑戦したがKO負け。トーマスは全勝中のホープ(後、WBC王者に)。直前の試合ではジェームズ・ティリスにTKO勝ちしている。アトランチックシティで行われた一戦。コーツィーが重いパンチで攻める。トーマスはパワーがあるにもかかわらず、あまり攻めていかない。しかし、コーツィーは出血するなど苦しい場面も。判定はドロー。ダウンシーンは無し。トーマスがもっと積極的だったら、もっといい試合になっていたと思うが、リングサイドのお客は最終ラウンド終了時に拍手をしていた。映像ではイマイチな試合だったように感じたが、ヘビー級の試合はリングサイドで観るとスゴイ迫力なのだろう。)
(WBA世界ヘビー級タイトル戦、1983年)
コーツィー:左ジャブ、右ストレート、左右フック
ドークス:左ジャブ、右ストレート、左フック
(ダウンシーン)
5R:右フックでドークスがダウン
10R:右ストレートでドークスがダウン
(感想:コーツィーがタイトル獲得。これが三度目の世界挑戦となるコーツィー。王者ドークスはウィーバーを1RでTKOして王者になった黒人ファイター。一発のパワーはそれほどではないが、回転の速い連打を武器とする。相手の強打を警戒しているのか手数が少ないドークス。コーツィーがジャブで先手をとる。10R、右ストレートでドークスが前のめりにダウン、KO。コーツィーがアメリカでの試合でようやく世界王者に。一番得意なパンチ(右ストレート)で王座に就けて満足だったろう。ドークスはパンチにキレがあり、コンディションは悪くなさそうだったが、何故か消極的だった。ドークスはこの後、麻薬の問題でキャリアを自分から台無しに。コーツィーも地元で行った初防衛戦でグレグ・ペイジにKO負け、王座陥落。その後、英国の新鋭フランク・ブルーノに1RでKO負け。ラストファイトは何と1997年。アイラン・バークレーにTKO負け。引退後はプロモーターになったとか。)
Gerrie Coetzee vs. Leon Spinks」
②「Heavyweight
Gerrie Coetzee vs. Pinklon Thomas」
③「WBA World Heavyweight Title
Michael Dokes vs. Gerrie Coetzee」
レオン・スピンクス(Leon Spinks)のページ
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ピンクロン・トーマス(Pinklon Thomas)のページ
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マイケル・ドークス(Michael Dokes)のページ
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