マイケル・ドークス(アメリカ)
身長190cm:オーソドックス(右構え)
①マイケル・ドークス 1R KO リン・ボール
(北米ヘビー級王座決定戦、1982年)
ドークス:左ジャブ、右ストレート、左フック
ボール:左ジャブ、右ストレート、左フック
(ダウンシーン)
1R:右ストレートで3度、ボールがダウン
(感想:ドークスがタイトル獲得。オハイオ州出身のドークス。これまで無敗(引き分けが一つ)。アマチュア時代、後にWBA王者になるジョン・テート、グレグ・ペイジらを破ったことがあるらしい。回転の速い連打が武器であるが、パワーの方は少し物足りない、という評価も。王者ボールはロン・ライル(モハメド・アリの世界ヘビー級王座に挑戦したり、ジョージ・フォアマンと激闘を繰り広げたりした強豪)にTKOで勝ったことがある選手。決定戦で王座を手に入れ、これが初防衛戦。互いにジャブ。力強いジャブ、ストレートを打つボール。ドークスは速いジャブ、ストレート、回転の速い連打。1Rで終わるような雰囲気は無かったが、最初のダウンの右ストレートが効いてしまい、ボールは立て続けにダウン(最初のダウンは右ストレートだったが、レフェリーは「左フックを空振りして転倒したもの」と思ったのか、ダウン扱いせず)。立ったがストップされた。ドークスが一気に勝利。ヘビー級ではこういう短い試合になることは珍しくないが、実際に起こってみると呆気にとられてしまう。そんなKO劇だった。ボールは次の試合にも敗れ、それが最後の試合となった。)
(WBA世界ヘビー級タイトル戦、1982年)
ドークス:左右フック
ウィーバー:左フック
(ダウンシーン)
1R:左フックでウィーバーがダウン
(感想:ドークスがタイトル獲得。ドークスが無敗のまま世界初挑戦。王者ウィーバーはその鍛えられた身体から「Hercules」と呼ばれる強打者。これが三度目の防衛戦。ラスベガス「シーザースパレス」で行われた一戦。開始早々、いきなり仕掛けるドークス。左フックが効いたウィーバー。さらに左フックでダウン。ドークスがウィーバーをロープに詰め、連打したところでレフェリーがドークスの手を挙げ、レフェリーストップ。「ストップが早すぎる」といった態度を見せるウィーバー。左フックが効いて足に来ていたのは間違いないが、まだ続行できたのでは? ということで再戦することに(ダイレクトリマッチ)。)
(WBA世界ヘビー級タイトル戦、1983年)
ドークス:左ジャブ、右ストレート、左右フック
ウィーバー:左ジャブ、右ストレート、左右フック
(感想:ドークスがタイトル防衛。再戦。再びラスベガス。開始早々、いきなり仕掛けるドークス。ウィーバーが応戦する。「このペースでは体力がもたない」と思ったのか、2R以降は両者ともジャブを中心に試合を展開する。我慢比べのような打ち合い、もみ合い、クリンチ。15R終了。ドークスのジャブか、ウィーバーのジャブ・左フックか、といったところ。判定はドロー。ダウンシーンは無し。屋外リングでの試合ということもあって、観客は眩しそうに観戦。リング上も暑かったのでは? ドークスはスタミナ切れのような感じだったが、何とかベルトを守ることができた。その後のドークスはおなじみ。次の防衛戦でゲリー・コーツィーにKO負け、王座陥落。そして薬物の問題、ブランク。復帰したが、イベンダー・ホリフィールド、ドノバン・ラドック、リディック・ボウら若い選手に倒されていった。ヘビー級にしてはパンチが軽めだったため、長期政権を築くことは難しかっただろうが、つまらないトラブルでキャリアを棒に振る形になってしまったのはとても残念。)
Michael Dokes vs. Lynn Ball」
②「WBA World Heavyweight Title
Mike Weaver vs. Michael Dokes」
③「WBA World Heavyweight Title
Michael Dokes vs. Mike Weaver」
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