2024年3月27日水曜日

ウィリー・ホーリン(Willie Jorrin)「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

WBC世界スーパーバンタム級王者。日本でもおなじみ。マイケル・ブロディ戦、佐藤修戦。「ヨーダムロン・シンワンチャー vs. 佐藤修」を紹介します。

ウィリー・ホーリン(Willie Jorrin)「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

ウィリー・ホーリン(アメリカ)

身長166cm:オーソドックス(右構え)

ウィリー・ホーリン 12R 判定 マイケル・ブロディ

(WBC世界スーパーバンタム級王座決定戦、2000年)

ホーリン:左ジャブ、右ストレート、左右フック

ブロディ:左ジャブ、右ストレート、左右フック

(ダウンシーン)

10R:右クロスでブロディがダウン

(感想:ホーリンがタイトル獲得。カリフォルニア州サクラメント出身のホーリンはメキシコ系アメリカ人。北米王座(スーパーバンタム級)を獲得するなどこれまで26戦全勝(12KO)。英国のブロディも29戦全勝(20KO)。マンチェスター出身で、英国王座、英連邦王座、欧州王座(すべてスーパーバンタム級)獲得。残すターゲットは世界王座のみ、といった状況。英国マンチェスターで行われた全勝対決。互いにジャブ、ストレート、左右フック。互いに速いパンチを打ち合い、ディフェンスが巧い。左ボディ打ちもキレがあってパワフル。ホーリンはガードの隙を突き、ボディ攻め。ブロディは右ストレートを時折ヒットさせる。互いに決定打を打ち込めない焦りからか、8R終了後にも打ち合う。10R、右クロスでブロディがダウン。互いに譲らないまま12R終了。判定は2-0でホーリン。共にパンチの打ち方が良く、パワーもあった好試合。ちょっとしたディフェンスのテクニックで差がついた印象。その後、ブロディはWBF王座、IBO王座(いずれもフェザー級)獲得。しかし、WBC王座、WBO王座(フェザー級)への挑戦は引き分け、KO負けで獲得ならず。チャンスには恵まれたが、メジャーな世界王座を獲得することはできなかった。)


ウィリー・ホーリン 12R 引分 佐藤修

(WBC世界スーパーバンタム級タイトル戦、2002年)

ホーリン:左ジャブ、右ストレート、左右フック

佐藤:左ジャブ、右ストレート、左右フック

(ダウンシーン)

3R:左フック、右ストレートで2度、佐藤がダウン

(感想:ホーリンがタイトル防衛。ブロディ戦後、オスカー・ラリオスを僅差の判定で下して初防衛に成功したホーリン。それから一年以上間を空けてこの二度目の防衛戦。挑戦者佐藤は東洋太平洋スーパーバンタム級王座を獲得した実績。東京「有明コロシアム」での一戦。佐藤がジャブを連打し、右ストレート、接近して左右のショートフック。ホーリンは足で距離を取りながら左のガードを下げた構えからジャブ、右ストレート、左ボディフック。左フックが強いホーリン。3R、左フックからの右ストレートで佐藤がダウン。立ったが、右ストレートで二度目。その後、攻める佐藤、スウェーやクリンチで相手の攻撃をかわしながら打ち返すホーリン、といった展開。12R終了。判定は1-0で引き分け。佐藤は手数が多かったが、ホーリンの振りが大きめのパンチにはパワーがあった。その後の二人。ホーリンは三度目の防衛戦でラリオスと再戦したが1RでTKO負け、王座陥落。その後、一勝一敗で引退。佐藤はホーリン戦の次の試合でWBA世界スーパーバンタム級王者ヨーダムロン・シンワンチャーに挑戦。)


佐藤修 8R KO ヨーダムロン・シンワンチャー

(WBA世界スーパーバンタム級タイトル戦、2002年)

佐藤:左ジャブ、右ストレート、左右フック

ヨーダムロン:左ジャブ、右ストレート、左右フック

(ダウンシーン)

7R:右フック、連打で2度、ヨーダムロンがダウン

8R:左ボディフックでヨーダムロンがダウン

(感想:佐藤がタイトル獲得。王者ヨーダムロンはタイのハードパンチャーで、これまで27勝(12KO)1分。これが初防衛戦であり、初来日。WBA6位の佐藤は25勝(14KO)1敗2分。「さいたまスーパーアリーナ」での一戦。共にガードを上げてジャブ、ストレート、左フック。ヨーダムロンは一発ずつパワーを込めて打っていくタイ人らしい攻撃。そのため、やや手数が少なく、動きにぎこちなさがある。佐藤は相手を警戒しながら精力的に前進し、ボディ打ち。次第に手数を増やすヨーダムロン。一発のパワーではヨーダムロンが上か。7R、右フックでヨーダムロンがダウン。さらに連打で弱々しくダウン。8Rには左ボディでダウンし、KO。倒れた後もしばらく立てなかったほどのダメージを受けた。佐藤が快勝。相手の強打にひるむことなく攻め続け、ボディ打ちが効果的だった。しかし、初防衛戦で判定負け、王座陥落。世界王者としてはあまり活躍できなかったが、ヨーダムロン戦は実に見事だった。ヨーダムロンは後、マヤル・モンシプールのWBA世界スーパーバンタム級王座に挑戦したが、TKO負け。王座奪回ならず。)


①「vacant WBC World Super Bantamweight Title 

Willie Jorrin vs. Michael Brodie」

②「WBC World Super Bantamweight Title 

Willie Jorrin vs. Sato Osamu」

③「WBA World Super Bantamweight Title 

Yoddamrong Sithyodthong vs. Sato Osamu」


オスカー・ラリオス(Oscar Larios)のページ 

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マヤル・モンシプール(Mahyar Monshipour)のページ

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